ブリッジエンジニア(ブリッジSE)とは|仕事内容やスキル・年収・将来性を徹底解説
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じょう
ブリッジエンジニアは、オフショア開発に欠かせない存在です。言語や文化の壁を超えたコミュニケーションや技術的な架け橋として、プロジェクトを成功に導く重要な役割を担います。
この記事では、ブリッジエンジニアの仕事内容や必要なスキル・年収相場・将来性・向いている人の特徴などを詳しく解説していきます。
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- 【この記事を読んでわかること】
- ブリッジエンジニアはおもに海外のオフショア先と連携して開発を推進するエンジニア
- ブリッジエンジニアには語学力に加えてマネジメントスキルやIT技術力が必要
- ブリッジエンジニアの年収相場は正社員で638.8万円とプロジェクトマネージャー並みの高年収
- ブリッジエンジニアに向いているのは、問題解決が好きな人や異文化への理解・興味が高い人
ブリッジエンジニアとは|オフショア開発成功の鍵を握るキーマン
じょう
ブリッジエンジニア(ブリッジSE)とは、その名のとおり橋渡し役(ブリッジ)となるエンジニアのことです。特に海外で開発するオフショア開発で活躍します。
何を「橋渡し」するかといえば、開発を依頼する企業と、現地で開発を行う企業・チーム間の情報のやりとりです。ここからは、ブリッジエンジニアの役割や仕事内容を解説していきます。
- ブリッジエンジニア(ブリッジSE)の役割
- ブリッジエンジニアが活躍する企業
- ブリッジエンジニアの仕事内容
ブリッジエンジニア(ブリッジSE)の役割
ブリッジエンジニアは、異なる地域や国にある企業・チーム間のコミュニケーションや協力を促進する職種です。
おもに、オフショア開発でクライアント(おもに国内の企業)とオフショア先(おもに海外の企業)との橋渡しを行います。言語の壁や文化の障壁を超えた効果的なコミュニケーションを確立し、開発をスムーズに推進することが役割です。
ブリッジエンジニアは単に情報を右から左へ流すだけでなく、プロジェクト要件の正確な伝達や、国を跨いだスケジュールや品質の管理なども担います。ブリッジエンジニアの役割がうまく機能しない場合、プロジェクトの遅延や品質低下を招きかねません。
ブリッジエンジニアはまさに、オフショア開発成功の鍵を握るキーマンともいえる存在です。
ブリッジエンジニアの仕事内容と流れ
ブリッジエンジニアの仕事は、オフショア先への開発の依頼から納品までのあいだの、あらゆる情報連携におよびます。おもな仕事の流れは以下のとおりです。
- プロジェクト要件や目的を理解し、正確に翻訳してオフショア先へ伝える
- クライアント・オフショア双方の成果物を翻訳して認識相違が発生しないよう意思疎通を図る
- オフショア先の進捗状況や品質を適宜チェックして報告する
- 問題が発生した場合に、クライアントとオフショア先のあいだに入りスムーズな調整を推進する
- オフショア先からの納品物をチェックし、フィードバックを共有する
こうした一連の業務を通じて、ブリッジエンジニアは異言語・異文化間のコミュニケーションを円滑にし、プロジェクトの推進をサポートします。
ブリッジエンジニアのおもな働き方
オフショア開発に欠かせないブリッジエンジニアには、おもに以下のような働き方があります。
- 国内のクライアント企業に所属する
- オフショア先の海外企業に所属する
- 派遣社員として働く
- フリーランスとして活動する
もっとも一般的なのは、オフショア開発の当事者である国内のクライアント企業、もしくはオフショア先の企業に所属する働き方です。オフショア先の場合、海外企業の日本法人に勤務して現地と連携するケースもあります。
また、派遣社員やフリーランスとして、さまざまな企業でブリッジエンジニアとして活躍することも可能です。高度なITの知識と語学力があれば、高年収の案件も目指せます。
以上、ブリッジエンジニアの基礎知識でした。次に、IT業界でブリッジエンジニアが求められる理由を見ていきましょう。
ブリッジエンジニアが求められる3つの理由
じょう
オフショア開発を円滑にすすめる役割を担うブリッジエンジニアが必要とされる理由は、すなわちオフショア開発が求められている理由とイコールです。IT業界ではなぜオフショア開発を行う企業が多いのでしょうか。その3つの理由を解説します。
- 人件費の安い海外でのシステム開発
- 国内のIT人材不足解消
- 世界的なパンデミックによるリモート開発のハードル低下
人件費の安い海外でのシステム開発
企業がオフショア開発を選択するもっとも大きな理由は、コスト面でのメリットです。
オフショア開発でよく利用されるアジアの新興国は、日本に比べるとエンジニアの人件費を安価に抑えられます。オフショア開発.comの調査による、人気のオフショア先の国ごとの人月単価相場は以下のとおりです。
オフショア先 | 2023年 | 2022年 |
---|---|---|
中国 | 50〜92万円 | 42〜86万円 |
ベトナム | 40〜79万円 | 32〜58万円 |
フィリピン | 36〜81万円 | 36〜71万円 |
ミャンマー | 27〜98万円 | 24〜63万円 |
バングラデシュ | 44〜91万円 | 30〜70万円 |
インド | 51〜111万円 | 35〜84万円 |
これに対して、日本でIT人材を調達する場合の平均的な単価相場は60〜120万円程度とされています。2023年の大幅な円安の影響を受ける前の2022年と比べると、オフショア開発の単価相場は、国内開発のおよそ3分の1から3分の2程度に抑えられることがわかるでしょう。
オフショア開発では人件費以外の費用もかかりますが、大規模な開発になるほどコストメリットは大きくなります。そして、オフショア開発で国内と変わらぬ納期・品質を実現するためには、ブリッジエンジニアの活躍が欠かせません。
国内のIT人材不足解消
少子高齢化が進む我が国では、生産年齢人口は年々減少する一方です。IT業界も例外ではなく、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2018年時点で22万人の人材が不足しており、2030年には最大で79万人まで拡大すると予測されています。
また、情報処理推進機構(IPA)が発行する「DX白書 2023」でも、IT企業の8〜9割が人材不足を感じている実態が示されています。
このように、日本のIT人材不足は深刻です。オフショア開発は、人材不足を解消する手段の1つとして多くの企業で活用されています。
世界的なパンデミックによるリモート開発のハードル低下
さらに近年、オフショア開発が再注目されるきっかけとなったのが、新型コロナの世界的な流行です。
全世界に拡大したパンデミックでは、世界中で外出が規制されリモートワークが一気に広がりました。従来はオフィスに出社してシステム開発していた企業でも、リモートワーク環境の整備を余儀なくされたことは記憶に新しいでしょう。
リモートワークなら、インターネットさえつながれば都内でも地方でも、さらに海外であっても条件は変わりません。これによって環境面でのハードルが大きく下がりました。ブリッジエンジニアにとっては、より活躍のフィールドが広がったと考えて良いでしょう。
以上、ブリッジエンジニアが求められる3つの理由を解説してきました。次に、ブリッジエンジニアの語学力の重要性を見ていきます。
ブリッジエンジニアにビジネスレベルの語学力は必須
じょう
オフショア先の責任者や担当者と密にコミュニケーションをとり、ドキュメントの翻訳なども担うブリッジエンジニアには、外国語の能力が欠かせません。特に英語力が重要です。中国やベトナムなどオフショア先と人気のアジア諸国でも、IT関係の優秀な人材は英語を習得しているケースが多く、英語ができれば多くのプロジェクトで困ることはないでしょう。
ブリッジエンジニアに求められる英語のレベルは、もちろん高いに越したことはありません。ただし、ネイティブレベルの英語力が必要なわけではなく、それよりもビジネス用語やITの専門用語、日本語特有の言い回しなどを齟齬なく伝える力が重要です。
英語のほかにはベトナム語や中国語もニーズが高い
ブリッジエンジニアに役立つ外国語として、英語のほかにベトナム語・中国語が挙げられます。
オフショア開発.comの調査による、2023年のオフショア開発の委託先国別ランキングは以下のとおりです。
上位にある国のうち、フィリピン・インド・バングラデシュは英語が公用語もしくは準公用語であるため、英語が使えます。ベトナム・中国もITプロジェクトの現場では英語が通じることも多いですが、ベトナム語・中国語ができれば、より深いコミュニケーションが可能でしょう。
大手転職サイトでブリッジエンジニアの求人をランダムに20件調査したところ、必須の外国語は以下のとおりでした。
言語 | 求人数 |
---|---|
英語 | 11 |
ベトナム語 | 5 |
中国語 | 3 |
韓国語 | 1 |
英語が最も多く、続いてベトナム語・中国語となっており、上の委託先国別ランキングを裏付ける結果となっています。
以上、ブリッジエンジニアに必要な語学力でした。続いては、ブリッジエンジニアの気になる年収相場をみていきましょう。
ブリッジエンジニアの年収相場は正社員で638.8万円
じょう
ブリッジエンジニアの年収相場を正社員、フリーランスに分けて紹介していきます。
- 正社員の平均年収は638.8万円
- フリーランスの平均単価は79.5万円/月|年収換算で954万円
正社員の平均年収は638.8万円
弊社にて2024年1月に、大手求人サイト2社のブリッジエンジニアの求人をランダムに20件調査したところ、正社員の年収は平均で638万円でした。ほかのIT関連の代表的な職種と比較すると、以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
---|---|
ブリッジエンジニア | 638.8万円 |
プログラマー | 541.1万円 |
システムエンジニア | 602.2万円 |
プロジェクトマネージャー | 641.0万円 |
ブリッジエンジニアの平均年収は、IT技術者の中でも高年収とされるプロジェクトマネージャー(PM)に近いことが分かります。ブリッジエンジニアは単にオフショア先へ情報を伝えるだけでなく、要件や仕様の深い理解や進捗・品質の管理などPMに近い能力が求められることから、年収水準も同様に高いものと考えられます。
フリーランスの平均単価は79.5万円/月|年収換算で954万円
同じく、弊社にて2024年1月に大手フリーランスマッチングサイト2社のブリッジエンジニアの求人をランダムに20件調査したところ、平均単価は79.5万円でした。年収に換算すると954万円になります。調査した中での最高単価は、135万円(年収換算1,620万円)でした。
ほかのIT関連の代表的な職種との比較は、以下のとおりです。
職種 | 平均単価 | 年収換算 | 最高単価 |
---|---|---|---|
ブリッジエンジニア | 79.5万円 | 954万円 | 135万円 |
プログラマー | 56.7万円 | 680.4万円 | 120万円 |
システムエンジニア | 64.9万円 | 778.8万円 | 180万円 |
プロジェクトマネージャー | 81.5万円 | 978万円 | 200万円 |
正社員と同じく、PMの年収水準に近いことが分かります。フリーランスのブリッジエンジニアなら1,000万円の高年収も現実的でしょう。
以上、ブリッジエンジニアの年収相場でした。続いては、ブリッジエンジニアの需要と将来性を見ていきましょう。
ブリッジエンジニアの需要と将来性
じょう
オフショア開発に欠かせないブリッジエンジニアですが、需要や将来性はどうでしょうか。オフショア開発の広がりや多様化から考察します。
- オフショア開発は目的や委託先の国が多様化
- オフショア開発の広がりでブリッジエンジニアの需要も拡大
- ブリッジエンジニアの将来性は高い
オフショア開発は目的や委託先の国が多様化
オフショア開発といえば、従来はコスト削減がおもな目的でした。しかし、近年では単純なコスト削減だけでなく、IT人材不足やグローバル化への対応を背景とした進出が増えています。先に述べた日本のIT人材不足を踏まえると、今後はさらなる海外企業・人材の活用は避けて通れないでしょう。
また、かつてオフショア開発といえば中国が主流でした。しかし、中国の人件費高騰やカントリーリスクの上昇などにともない、現在はベトナムやフィリピンが台頭しています。
このように、目的や委託先の国を多様化しながら、オフショア開発は今後も広がっていくものと考えられます。
オフショア開発の広がりでブリッジエンジニアの需要も拡大
オフショア開発の広がりとともに、ブリッジエンジニアの需要も拡大が予想されます。
特に、ベトナムやフィリピンなどの近年オフショア先として台頭してきた国との開発では、ブリッジエンジニアが果たす役割は大きいでしょう。言葉や文化、国民性などの相互理解が不十分な場合、プロジェクトリスクが高まります。ブリッジエンジニアがその溝を埋め、円滑なプロジェクト運営を促進することが重要です。
このように、多様化するオフショア開発にブリッジエンジニアは欠かせません。さまざまなバックボーンを持つ人材にブリッジエンジニアとして活躍するチャンスが広がっていくでしょう。
ブリッジエンジニアの将来性は高い
オフショア開発の広がりと、それにともなう需要の拡大を踏まえると、ブリッジエンジニアは将来性の高い職種であると考えて良いでしょう。
さらに今後は、日本がオフショア先として活用されるケースも増えてくるかもしれません。世界の国々が経済成長する中、日本は失われた30年で物価や給与はほぼ横ばいでした。世界から見ると日本は相対的に安い国になっています。
日本が新興国でオフショア開発を行う場合も、欧米先進国が日本でオフショア開発を行う場合も、ブリッジエンジニアは欠かせません。こうした点からも、ブリッジエンジニアの将来性は高いと考えられます。
以上、ブリッジエンジニアの需要と将来性の考察でした。続いては、ブリッジエンジニアに求められるスキルを解説していきます。
ブリッジエンジニアに必要な3つのスキル
じょう
これからブリッジエンジニアを目指す人や、さらにキャリアアップしていきたい人に向けて、ブリッジエンジニアに求められるスキルの中でも、特に重要な3つを解説していきます。
- 語学力・異文化コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
- IT技術や業務の知識
語学力・異文化コミュニケーション能力
IT技術者の中でも、ブリッジエンジニアに求められる特有の能力は、語学力とそれを使った異文化コミュニケーション能力です。
日本とオフショア先のミーティングやドキュメントのやりとりで、ビジネス用語や技術用語、言語特有のニュアンスなどを正しく伝達しなければなりません。
正しく伝えられないと、誤った仕様のシステムができあがったり、両者のあいだに溝が生じてプロジェクトが停滞したりするリスクにつながります。
マネジメントスキル
ブリッジエンジニアには、語学力だけでなく、マネジメントスキルも求められます。
先述の仕事内容で解説したとおり、プロジェクト進行中のオフショア先の進捗や品質の管理・報告、問題発生時の調整役などもブリッジエンジニアの重要な役割です。こうした仕事は、PMやPMOに近いものがあります。
ブリッジエンジニアのマネジメントスキルが足りず、オフショア先の状況把握や問題解決を誤ると、プロジェクトの遅延や品質低下の要因となるでしょう。
IT技術や業務の知識
ブリッジエンジニアには、担当するプロジェクトで採用されるIT技術や業務に関する知識も重要です。
単に外国語ができるだけでは、システムの要件や使用をオフショア先に正しく伝えられません。まずは自分がその内容をよく理解し、それを適切な言葉に翻訳して伝える力が求められます。そのためには、前提となる知識が欠かせません。
もしブリッジエンジニアにIT技術や業務知識が足りないと、開発者が素晴らしいものを作っても誤って伝えられ、プロジェクトに悪影響を与える可能性があります。
以上、ブリッジエンジニアに求められる3つのスキルを紹介しました。次は、ブリッジエンジニアに向いている人の特徴を解説します。
ブリッジエンジニアに向いている人の2つの特徴
じょう
ここではブリッジエンジニアとして活躍するために欠かせない、ソフトスキルや資質を2つ紹介します。
- 問題解決が好きな人
- 異文化に理解・興味がある人
問題解決が好きな人
オフショア開発では、通常のシステム開発で生じる技術面や管理面の課題に加えて、言語の障害や文化的な違いなど特有の問題が発生します。ブリッジエンジニアは、日々発生する国内とオフショア間のさまざまな問題の解決で中心的な役割を担わなくてはなりません。
問題解決を好む人は、困難な状況に対しても粘り強く取り組み、効果的な解決策を見つけ出せるでしょう。一方で、問題・課題には関わりたくないタイプの人は、問題を先送りしがちです。言語・文化の違いがあるオフショア開発では、対応が後手に回り致命的な問題に発展するケースも少なくありません。
このように、ブリッジエンジニアとして活躍・成功するためには、問題解決が好きであることは重要な資質の1つです。
異文化に理解・興味がある人
異文化に理解と興味を持つことも、ブリッジエンジニアが成功するための重要な資質の1つです。
異なる国・言語・文化の背景を持つ人たちが協力してプロジェクトを進めていくためには、相互理解が欠かせません。それを取り持つのもブリッジエンジニアの重要な役割です。
仕事に対する価値観やコミュニケーションのスタイルなどは、国や文化によって大きく異なります。それらを無視して、日本のやり方を一方的に押し付けたのでは、オフショア先の能力を最大限に発揮できないでしょう。それどころか、反発を招いて溝が深まるかもしれません。
ブリッジエンジニアは相手の文化に理解と興味を示し、お互いに尊重し合える最適な進め方を見つけることが重要です。
以上、ブリッジエンジニアに向いている人の2つの特徴でした。続いては、ブリッジエンジニアの転職に役立つ資格を紹介します。
ブリッジエンジニアの転職で役立つ2つの資格
じょう
ブリッジエンジニアになるために、資格取得は必須ではありません。しかし、高度な資格を持っていれば、他者と差別化する大きな武器になるでしょう。
ブリッジエンジニアとしての市場価値を高めるには、プロジェクトマネジメントと語学に関する資格がおすすめです。
- PMP
- TOEIC
PMP
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)は、米国の非営利団体「PMI(Project Management Institute)」が認定するプロジェクトマネジメントの国際資格です。主催のPMIは、プロジェクトマネジメントの国際標準である「PMBOK」を作成・発行している団体で、PMPにはグローバルな認知度があります。
PMPを持っていれば、オフショア先でもプロジェクトマネジメントのスキルと知識を備えた人材であると認められるでしょう。ブリッジエンジニアを求める企業への転職でも高く評価される資格です。
▼PMPの試験概要や勉強法を詳しく知りたい人はこちら
PMPの難易度は高い?試験概要と勉強方法を徹底解説!
これからPMPを取得しようと考えている人の中には「PMPって難易度が高いのでは?」と思う人もいるでしょう。PMPは難易度がやや高めですが、P
TOEIC
TOEICは、日常会話やビジネスシーンでの英語能力を測定するための国際的な試験です。リスニングとリーディングの2部で構成されており、英語力が990点満点のスコアで表されます。
先に述べたとおり、ブリッジエンジニアの求人でもっとも多い言語は英語です。その大半で、ビジネスレベルの英語力が要求されます。TOEICは、転職活動で客観的な英語力を証明するのにたいへん有効です。
ブリッジエンジニアとして一線で活躍するためには、TOEIC700点程度が目安といわれています。転職を有利に進めたいなら、TOEICで高得点を獲得しておいて損はないでしょう。
以上、ブリッジエンジニアの転職に役立つ資格を紹介しました。次は、エンジニアになるためのルートを紹介します。
ブリッジエンジニアになるための2つのルート
じょう
ブリッジエンジニアになる道は人によってさまざまですが、代表的な2つのルートを紹介します。これからブリッジエンジニアを目指す人は参考にしてみてください。
- 国内のIT企業でエンジニア経験を積みブリッジエンジニアに転職
- 海外ITインターンを経てブリッジエンジニアとして働く
国内のIT企業でエンジニア経験を積みブリッジエンジニアに転職
ブリッジエンジニアになる1つ目のルートは、国内のIT企業で働いてエンジニアとしての能力を高めてから転職する方法です。
必要なスキルの章で述べたとおり、ブリッジエンジニアになるためには、IT技術や業務知識が欠かせません。このルートでは、実務経験を通してベースとなるエンジニアのスキル・知識を十分に身につけたうえでステップアップします。
もちろんブリッジエンジニアになるためには、語学力も必須です。エンジニアの仕事と並行して語学力を鍛え、TOEICのスコアアップを目指すと良いでしょう。
海外ITインターンを経てブリッジエンジニアとして働く
もう1つのルートは、海外のIT企業でインターンシップを経験し、国際的なプロジェクト経験を積む方法です。その後は、インターンシップ先の企業での採用や、経験を活かして別の企業へ転職する道があります。
このルートのメリットは海外のIT企業で働くことで、実際の開発現場で交わされる生きた外国語や、現地の開発事情を実際に経験できることです。また、インターンシップに参加する積極性や意欲は、転職活動でも高く評価されるでしょう。
インターンシップは年齢制限や一定の語学力が求められるため、誰でも気軽に参加できる訳ではありません。しかし、ブリッジエンジニアを目指すなら、海外での実務経験はおおいに役立つでしょう。
以上、ブリッジエンジニアになるためのルートでした。続いては、ブリッジエンジニアを募集している具体的な企業・求人例を紹介します。
ブリッジエンジニアを募集している企業・求人例3選
じょう
大手求人サイトから、ブリッジエンジニアを募集している求人例を紹介します。どのような求人があるかを知る参考にしてください。
- 【正社員】ベトナムチームとの連携を担当|GMOインターネットグループ
- 【正社員】中国企業と協力した開発・保守|イオンスマートテクノロジー
- 【フリーランス】イギリス企業との広告事業向けプロダクト開発
【正社員】ベトナムチームとの連携を担当|GMOインターネットグループ
GMOインターネットグループは、インターネットインフラ事業やメディア事業を手掛ける東証プライム上場企業です。
ベトナムでのオフショア開発を推進するためのブリッジエンジニアを募集しています。求人の概要は以下のとおりです。
業務内容 | 日本とベトナムのハイブリッドチームで日本側のブリッジエンジニアを担当 |
---|---|
予定年収 | 450万円〜800万円 |
スキル | ベトナム語 Webアプリケーション開発経験 セキュリティの基礎知識 |
幅広い事業を展開するGMOインターネットグループで、さまざまな挑戦の機会を得られる点が魅力です。
【正社員】中国企業と協力した開発・保守|イオンスマートテクノロジー
イオンスマートテクノロジーは、大手スーパーのイオングループの情報システムサービスを手掛ける企業です。
中国のグループ企業と協力した開発・保守のためのブリッジエンジニアを募集しています。求人の概要は以下のとおりです。
業務内容 | ネットスーパーや店舗システムの開発、保守 中国グループ企業とのパイプ役として業務を推進 |
---|---|
予定年収 | 880万円〜1,200万円 |
スキル | 中国語 ブリッジSE経験または中国語での開発経験 パブリッククラウドでの開発経験 |
誰もがよく知るイオングループのIT戦略を支える、やりがいの大きな仕事が期待できるでしょう。
【フリーランス】イギリス企業との広告事業向けプロダクト開発
最後に、フリーランスで年収1,500万円を超える高単価案件を紹介します。企業名は公開されていませんが、最先端の技術を駆使した広告・マーケティングやプラットフォームを展開する企業です。
広告事業向けプロダクトの開発に関わるブリッジエンジニアを募集しています。案件の概要は以下のとおりです。
業務内容 | イギリス企業とのブリッジSE支援・開発の要件提示・開発管理 |
---|---|
予定年収 | 135万円/月(年収換算 1,620万円) |
スキル | 英語でのブリッジSE経験 インフラエンジニアの実務経験 クラウドインフラの構築経験 |
高単価案件のため求められるスキルレベルは高いですが、最先端の技術の中でキャリアアップが期待できるでしょう。
ブリッジエンジニアへの転職や独立なら「エイジレス」
じょう
ブリッジエンジニアへの転職や独立をお考えなら「エイジレス」にご相談ください。
エイジレスは、年齢が高いという理由で不採用になる・若いという理由だけで報酬が低いなど「年齢によるしがらみをなくす」をミッションに掲げる、人材関連サービス企業です。
エイジレスでは、転職者向けの「エイジレスエージェント」と、フリーランス向けの「エイジレスフリーランス」の2つのサービスを展開しています。
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エイジレスフリーランスは、商流の中でも上流の案件のみを取り扱い、高単価案件が豊富です。40代以上のベテランIT人材の年収大幅アップ実績も多数あります。
ブリッジエンジニアの求人も多数取り揃えていますので、お気軽にご相談ください!
まとめ|ブリッジエンジニアはオフショア開発成功に欠かせないキーマン
じょう
この記事を通して、以下のことがわかりました。
- ブリッジエンジニアはおもに海外のオフショア先と連携して開発を推進するエンジニア
- ブリッジエンジニアには語学力に加えてマネジメントスキルやIT技術力が必要
- ブリッジエンジニアの年収相場は正社員で638.8万円とプロジェクトマネージャー並みの高年収
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ブリッジエンジニアは、オフショア開発の核となる存在です。技術力と語学力を兼ね備え、単なる情報伝達だけでなく、異なる言語や文化間の調整役として重要な役割を果たします。
オフショア開発の多様化と拡大とともに、ブリッジエンジニアの重要性はますます高まっていくことでしょう。語学力に自信のあるエンジニアや、海外との仕事に興味があるエンジニアは、ブリッジエンジニアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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