QAエンジニアの仕事内容とは?年収相場や転職事情について解説
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QAエンジニアは、開発プロジェクトにおける品質保証をテストなどで行うエンジニアのことを指します。昨今のIT技術の発展でさまざまな企業がシステムやソフトウェア開発をしており、高い品質を保証する事が重要視されており、品質保証の案件は少なくありません。本記事ではQAエンジニアの仕事内容や収入・転職事情を紹介しているので、QAエンジニアとしての今後のキャリアを考える参考にしてください。
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- 【この記事を読んでわかること】
- QAエンジニアは、システムやソフトウェアの品質保証をするためのテストを行うことが主な仕事内容
- テスト自動化ツールの作成してテストの効率化も求められる
- QAエンジニアの正社員の年収相場は約568万円と高い
- 品質保証は開発プロジェクトにおいて必要不可欠のため、今後もQAエンジニアの高い需要が予測される
QAエンジニアの仕事を知る
QAエンジニアへの転職を考える上で、その仕事を詳しく理解することはとても重要です。
こちらでは、以下の観点でQAエンジニアについて解説しています。解説を元に、QAエンジニアに関する理解を深めましょう。
- エンジニア内でのQAエンジニアの立ち位置
- QAエンジニアの向いていない人の特徴
- QAエンジニアの役割と業務範囲
- QAエンジニアに求められるスキル
それぞれ詳しく解説します。
エンジニア内でのQAエンジニアの立ち位置
QAエンジニアはWebエンジニア内において、主にシステムやソフトウェア、サービスなどの製品開発における品質保証を行うエンジニアです。同じく製品の品質に関わるテストエンジニアと比較されることは少なくありません。
こちらでは、QAエンジニアのWebエンジニア内での立ち位置を理解するために、QAエンジニアの仕事内容や流れ、テストエンジニアとの違いについて解説していきます。
QAエンジニアとは
QAエンジニアは、Quality Assuranceエンジニアの略で品質保証エンジニアとも呼ばれます。QAエンジニアはその名のとおり、製品開発における製品の品質保証をするために、開発されてた製品が要求されている品質を満たすかどうか、ユーザビリティが確保されているかを検証します。直接開発する機会はありませんが、製品の設計書や開発資料を読み解くために、開発に使用されたプログラミング言語への理解が必要です。
QAエンジニアの仕事の流れ
QAエンジニアの基本的な仕事の流れとして以下のようなフローが考えられます。
- 要件の確認
- テスト計画やテストケースの作成
- テスト
- テスト結果の分析
- 報告資料の作成
QAエンジニアは、まず開発する製品の要件を確認します。開発チームと共に要件を確認することはその後のテスト計画やテストで必要になるため重要です。要件や仕様を理解するために顧客や開発チームとのすり合わせを行うため、コミュニケーションスキルが必要です。
理解した要件を製品仕様を元にテスト計画を行い、テストケースを作成していきます。ケース作成では、製品が正常に稼働するか、品質は保たれているかなどの観点で作成されます。
ケース作成が完了すると、次はテスト実施です。開発チームと共同でテストを行い、バグが発生した場合は、バグレポートを作成して提出します。QAエンジニアはその後バグが正しく修正されて問題が解決するまで追跡することが必要です。
テストが完了すると、テスト結果を分析します。システムの脆弱性や問題点などを確認して、どのようなことが問題だったのかを分析します。分析結果やテスト結果を報告書にまとめて開発チームや上司に提出するまでがQAエンジニアの主な仕事です。
QAエンジニアとテストエンジニアの違い
QAエンジニアは、完成した製品に対して、品質やユーザビリティが保証されているのか確認するために動作テストや耐久テストを行うエンジニアです。対してテストエンジニアは、開発中の製品に対して正常に動作するか、バグがないかをテストするエンジニアとなります。
同じテストを行うエンジニアでも、動作テストや耐久テストなどの品質を確認するQAエンジニアと単体テストや結合テストなどの完成前の製品のテストを行うテストエンジニアは異なります。
QAエンジニアに向いていない人の特徴
QAエンジニアに向いていない人の特徴として、以下のような特徴があげられます。
- 細かい作業が苦手な人
- 分からないことはそのままにしてしまう人
- ユーザー視点に立って考えられない人
- マルチタスクが苦手な人
- コミュニケーション能力が低い人
それぞれ詳しく解説していきます。
細かい作業が苦手な人
QAエンジニアはソフトウェアやサービスなどの製品に対して、品質を保証することが役割なため、事細かにテストを行いバグや不具合を見つける必要があります。QAエンジニアの作業は全体的に細かいものになりやすいため、細かい作業が苦手な人は向いていないと言えるでしょう。
分からないことはそのままにしてしまう人
製品の品質を保証する上で、常に開発する製品やテストツールに関する知識をアップデートする必要があります。必然的に分からないことが出てきますが、そのままにせず、調べて理解することが重要です。そのため、分からないことをそのままにして妥協しがちな人はQAエンジニアには向いていないと言えます。
ユーザー視点に立って考えられない人
QAエンジニアは品質保証の観点の1つとして、ユーザビリティが保たれているのか確認して改善案を提出することが必要です。また,顧客がどのような品質を求めているのか顧客目線に立って把握できることで、QAエンジニアとしての評価が高まります。ユーザー視点に立って考えられないとユーザビリティの担保された品質が保証されないため、ユーザー視点に立って考えられない人もQAエンジニアに向いていないといえます。
マルチタスクが苦手な人
QAエンジニアはテストだけでなく、その結果の分析や報告資料の作成などを同時に行う必要があります。同時進行で行うタスクが多いため、1つの作業に集中してしまうと全体の進捗が遅くなってしまいます。そのためマルチタスクに抵抗がある、苦手な人はQAエンジニアに向いていない特徴といえます。
コミュニケーション能力が低い人
QAエンジニアは、品質担保をする上で開発チームや顧客とのやり取りする機会が多いです。要件の確認や開発資料の確認など、すり合わせを行わないと品質担保できないことが多いため、コミュニケーション能力が低い人はQAエンジニアに向いていないといえます。
QAエンジニアの役割と業務範囲
QAエンジニアは、開発されたソフトウェアやサービスなどの製品の品質を担保するためにテストを行い検証を行います。具体的な役割や業務範囲は以下の通りです。
- テスト計画の策定
- テストケースの設計
- テストの実行と結果の分析
- 不具合の特定と報告書の作成
- テスト自動化
それぞれ詳しく解説します。
テスト計画の策定
QAエンジニアは、テスト計画の策定を行うことが役割の1つです。テスト計画の策定は開発プロジェクトの計画段階から、開発する製品の特性を考慮してテスト計画を作成し、早い段階でテスト観点や確認内容の洗い出しを行います。テスト計画では、関連部署とのスケジュール調整を行い、テストツールの準備や人員の手配などを計画することも業務範囲です。
また、テスト計画の段階で仕様に抜けや漏れがないか、不具合が発生しないかを確認して、問題がある場合は、開発チームに提案も行います。
テストケースの設計
テスト計画で策定したテスト観点からテストケースを設計していきます。このテストケースでは、製品が正常に動くこと、耐久面で問題がないこと、品質が保たれていることを確認するケースが求められます。ここで適切にテストケースが設計されないと、後になって再テストをしなくてはいけなくなる可能性があるため、綿密に設計することが重要です。
テストの実行と結果の分析
テストの実行と結果の分析もQAエンジニアの役割の1つです。設計した動作テスト、耐久テストのケースを基にテストを実施して、開発した製品に問題点や脆弱性がないかを確認します。テスト実施後は結果を集計し、テスト時点での製品の品質の評価や問題点、改善が必要なポイントなどの洗い出しを行います。
不具合の特定と報告書の作成
テストの結果出てきた不具合の特定や報告書の作成もQAエンジニアの役割の1つです。テストの結果を分析して品質の評価が悪かったり、問題点や不具合が発生したりした場合に、テストをさかのぼって不具合の原因の特定を行います。原因の特定が完了すると、問題点や不具合の結果や改善案を報告書としてまとめて開発チームや上司に提出します。
テスト自動化
テスト自動化は重要なQAエンジニアの役割の1つです。QAエンジニアは、品質担保のためのテストだけでなく、テストの効率化や正確性を高めるよう努めることが求められます。テストではこれまで手動によるテストが主流でしたが、手動なため時間や正確性が個人によって差が出ていました。テスト自動化ツールの導入は、テストの効率化と正確性を両立する上で有効な手段です。テスト自動化にあたってQAエンジニアは、自動化ツールの選定からテストデータの作成を行います。
QAエンジニアに求められるスキル
こちらではQAエンジニアに求められるスキルとして、以下の7つのスキルを紹介していきます。
- 品質保証・品質管理に関する知識
- テスト設計・実行能力
- 自動テストツールの使用経験
- プログラミング言語の知識
- テストプロセスの改善・推進力
- ドキュメント作成能力
- 課題解決能力
それぞれ詳しく解説します。
品質保証・品質管理に関する知識
品質保証や品質管理の知識として、品質を評価するための機能テストや耐久テスト、ユーザビリティテストなどのテスト手法に対する知識、品質が担保されていることを判断することに役立つISO、FDA、CEなどのさまざまな製品やサービスの品質を示す規格などの知識があげられます。
また品質管理をするためのマネジメントスキルも必要です。品質テスト全体のスケジュールの作成や把握、保証プロセスの質の向上に役立ちます。
テスト設計・実行能力
テスト設計では、さまざまな種類があるテスト手法の中で、どの方法を用いてテストを行い品質を担保するかを考えて設計しなくてはいけません。またQAエンジニアは、開発した製品に対して事細かにテストする必要があるため、網羅的にテストケースの設計を行うスキルが重要です。
設計したテストケースを期限内に実行してテストを完了させなくてはいけません。またテストを通して少しの不具合も見逃さずに報告することが必要なため、期限内にテストケースを完了できる実行力やテストを通して不具合を発見できる品質向上力も求められます。
自動テストツールの使用経験
品質保証のためのテストを行う場合、不具合や問題点を見逃さないために事細かにテストをする必要があります。ただし、事細かにテストを計画しても手動では限界があり、開発スケジュールに間に合わせるためにも自動テストツールの利用することが有効です。
自動テストツールは、アプリやソフトウェア開発で行う各種テストを自動化するためのツールで、開発する媒体や、言語などによってもさまざまなテストツールがあります。自動テストツールの使用経験があれば、初めて使用するテストツールでもスムーズに利用できるため有利です。
プログラミング言語の知識
QAエンジニアは、開発した製品が仕様通りにかつ品質を保った状態になっていることをテストするため、開発に利用されたプログラミング言語への知識が求められます。また前述の自動テストツールでは、コードを入力して利用するものや業務効率化のために、独自で自動テストツールをプログラミングして作成することを求められる場合があります。
開発設計書などを理解するためにもプログラミング言語への理解が必要不可欠なため、自分が携わるプロジェクトで利用されている言語の基本は抑えておくようにしましょう。
テストプロセスの改善・推進力
テストプロセスは、適宜見直しを行い最適化することで、テストの質を向上させ、より細かく品質保証できます。そのためQAエンジニアは、実施したテストプロセスの弱点や改善点を洗い出してテストプロセスの改善、最適化を行い、必要に応じて自動テストツールを導入してテストの効率化と正確性の向上させることが求められます。
ドキュメント作成能力
QAエンジニアは、品質保証テストの結果を報告書にまとめて開発チームや上司に報告する役割も持っています。そのため、報告資料を作成するドキュメント作成能力も求められるスキルの1つです。報告書には改善案や指示を記載する場合があるため、wordやExcel、PowerPointなどのドキュメント作成スキルや、それらをプレゼンするスキルがあると高い評価を得やすくなります。
課題解決能力
QAエンジニアは、品質保証テストを行う際に、事細かにテストして問題点や不具合を洗い出します。その後、問題点や不具合を解決するための解決案の提案を開発チームに行います。問題点や不具合を特定し、迅速に解決案を見つけるために、分析力や判断力を含む課題解決能力が重要です。
特にQAエンジニアは、テストプロセスにおいて、さまざまな問題点や不具合を発見する可能性があり、迅速にそれらを解決することでテストスケジュール通りの開発を行えます。
QAエンジニアの気になる収入事情
QAエンジニアへ転職を考える際に、収入事情を理解することは重要です。正社員やフリーランス、未経験者の収入相場を理解して、今後の転職先を選ぶ際の基準にしましょう。また収入事情を理解することで、QAQAエンジニアになった後のロードマップを考える際にもより現実的に考えることができます。
こちらではQAエンジニアの収入事情として、正社員、フリーランス、未経験の収入相場を紹介していきます。
正社員QAエンジニアの年収相場は約568万円
正社員のQAエンジニアの年収相場は求人転職サイトのindeedによると、約568万円となっています。エンジニア職の中では、比較的高い平均年収ですが、個人のキャリアやスキル、資格なども年収に大きく影響します。
またindeedでは、QAスペシャリストの平均年収も公開されており、QAスペシャリストの場合は平均年収が約650万円です。QAエンジニアから実績や技術を磨くことでQAスペシャリストになれるため、QAエンジニアからQAスペシャリストを目指している場合は、この平均年収も覚えておきましょう。
QAエンジニアは、開発プロジェクトにて求められる言語が変わってくるため、幅広く対応ができるとそれだけ年収もあがりやすいです。
参考:indeed|日本でのQAエンジニアの平均給与
参考:indeed|日本でのQAスペシャリストの平均給与
フリーランスQAエンジニアの月収相場は約50万円
フリーランスQAエンジニアの月収相場は、フリーランスエンジニア向け求人・案件サイトのフリーランススタートによると2023年3月時点で約50万円となっています。こちらはフリーランス案件の月額平均単価となるため、フリーランスQAエンジニア案件は高めに設定されている案件が多いです。
また、フリーランスQAエンジニアの場合、案件の単価によっては高額なものもあるため、月収相場以上の収入も可能です。フリーランススタートではフリーランスQAエンジニアで最高単価160万円の案件もあります。案件単価によっても大きく変動しますが、上手く案件受注ができると正社員QAエンジニアよりも高い年収を稼ぐことが可能です。
参考:フリーランススタート|スター・デバッガー・QAのフリーランス求人・案件一覧
未経験のQAエンジニアの年収相場は497万円
未経験のQAエンジニアの年収相場は、求人ボックスによると2023年1月時点で平均年収が497万円でした。案件によっては1,000万円を超える年収のものもあります。
前述の正社員や、フリーランスQAエンジニアと比較しても大差がない金額となります。ただ経験をつみ実績を積むことで年収アップは可能です。正社員の場合給与のベースアップか転職によるキャリアアップ、フリーランスの場合は案件単価があがるなどが期待できます。
QAエンジニアとしての収入水準を知るためには
QAエンジニアとしての収入水準を知る方法はいくつかあります。比較的実践に移しやすいのが、求人情報や転職サイトのQAエンジニアの平均収入を確認することです。
その他にも、プロフェッショナルサービスや人材紹介会社の専門のコンサルタントのサービスを活用すると、自分にあった仕事を紹介してくれるだけでなく、収入水準に関してもアドバイスをくれます。一般には公表していない収入水準もこれらのサービスを活用すれば知ることが可能です。
弊社サービス「エイジレスフリーランス」では収入水準の相談も受け付けています。 エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人のみを扱い、キャリアコンサルタントが一人ひとりの経験やスキルに合わせて企業・案件を紹介するサービスです。
QAエンジニアのキャリア
QAエンジニアになった場合のキャリアについて考えることは、QAエンジニアになるべきか決めるうえで重要な要素の1つです。QAエンジニアのキャリアとしてどんな働き方があるのか、キャリアアップの手段、技術の磨き方、転職ノウハウについて紹介していきます。
QAエンジニアがキャリアパス
こちらではQAエンジニアのキャリアパス先として考えられる、以下の4つの職種について紹介していきます。
- シニアQAエンジニア
- 品質管理部門マネージャー
- コンサルタント
- システムエンジニア
それぞれ詳しく解説します。
シニアQAエンジニア
シニアQAエンジニアはQAスペシャリストのことで、製品テストや設計に関する深い知識と高い技術力が求められる職種です。
QAエンジニアとしての実績と知識を積むことでなることができ、年収アップや単価アップが期待できます。高度な知識が求められる職のため、QAエンジニアとしてキャリアアップを考えている人のキャリアアップ先として人気です。
品質管理部門マネージャー
品質管理部門マネージャーは、組織の品質管理部門の管理者として、組織の品質方針の策定や品質管理プロセスの設計や実施、スタッフマネジメントなどを行う職種です。
品質管理システム構築や改善について理解が必要で、ISO 9001やJIS Q 9001などの規格やPDCAサイクル、品質機能展開などの品質管理手法などの深い知識が求められます。
コンサルタント
QAエンジニアとして実績を積むことでコンサルタントを目指せます。特にQAエンジニアとしての知識を活かして、企業のシステムやアプリケーション開発に対する品質改善のコンサルティングを行う業務が求められます。
QAエンジニアとして、コンサルタントを目指す場合、QAエンジニアとして、実績だけでなく業務知識や経営視点での問題解決、改善提案能力が必要です。またコンサルタントは、業務が多岐にわたるため、品質管理の知識だけでなくさまざまな分野の勉強も重要になります。
システムエンジニア
QAエンジニアは、品質保証プロセスの中で、開発に用いられているプログラミング言語への知識が求められます。設計書などの開発資料を読み解く上でプログラミング言語を学習するため、システムエンジニアとしてキャリアアップできます。
使用可能な言語によっては、大幅に年収を上げられる可能性もあるため、品質保証のテストだけでなくプログラミングによる開発も行いたいQAエンジニアはシステムエンジニアへのキャリアアップを考えてみましょう。
QAエンジニアがキャリアアップする手段
キャリアアップのために、QAエンジニアを選択した人は少なくないでしょう。こちらでは、QAエンジニアになった後のキャリアアップする手段について紹介していきます。QAエンジニアがキャリアアップするための主な手段は以下の通りです。
- 品質保証関連の資格を取得する
- マネジメントスキルを磨く
- プログラミング言語を学習する
それぞれ詳しく解説します。
品質保証関連の資格を取得する
QAエンジニアがキャリアアップする上で、目に見える実績として提示しやすいのが品質保証関連の資格を取得することです。品質保証関連の資格としては以下があげられます。
- ソフトウェア品質技術者資格認定
- JSTQB認定テスト技術者資格
- QC検定
上記の中でも特にソフトウェア品質技術者資格認定や、QC検定はそれぞれ品質管理の実践や手法に関する知識が問われる資格となっています。これらを取得することでQAエンジニアの品質保証に関するスキルや知識への理解度を示すことができます。
マネジメントスキルを磨く
QAエンジニアがキャリアアップするうえでマネジメントスキルを磨くことは有効です。QAエンジニアの業務は、チームで分業してテストを行うことが多いため、マネジメントスキルを磨くことはチーム全体の進捗を把握し、品質保証テストを進めるためのスケジュールを立てることができます。また、品質保証テストチームを指導してチームやプロジェクトの効率や成果の向上させるために役立てられます。
そのため、QAエンジニアからコンサルタントやマネージャー職へのキャリアアップを考えている場合は、マネジメントスキルを磨くとよいでしょう。
プログラミング言語を学習する
プログラミング言語を学習することは、QAエンジニアがキャリアアップするうえで重要な手段です。QAエンジニアは、システムやサービスの品質保証テストを行う上で、設計書等の開発資料を確認する必要があります。そのため、開発に利用されているプログラミング言語を理解することが求められます。
プログラミング言語を学習することで、品質保証テストで発生した不具合や改善点をより具体的に開発チームへ報告することが可能なため、QAエンジニアとしての評価があがりやすいです。またQAエンジニアからシステムエンジニアを目指すことで、品質の高いシステムやサービスの開発ができます。
未経験のQAエンジニアが技術を磨く方法
未経験から案件を取得するためにも、QAエンジニアとしての技術を磨く必要があります。未経験のQAエンジニアが技術を磨く方法として以下の方法があげられます。
- 本で学習する
- 学習サイトを利用
- サンプルプログラムの模写
それぞれ詳しく見ていきましょう。
本で学習する
技術書などは、プロ監修のもと、体系的にソフトウェアやシステムの品質保証やテストに関する基礎的な知識がまとめられています。そのため情報の信憑性が高いことがメリットです。しかし、本で学習する場合は、内容やレベルにばらつきがある場合も多いので、自分に合った本を選ぶ必要があります。
また、開発に用いるプログラミング言語が決まっている場合はプログラミング言語の本も学習しておくとよいでしょう。ただしプログラミング言語によっては定期的にバージョンアップするため、その内容次第で、今のバージョンに合わない内容になる場合があります。各プログラミング言語のリリースノートなどをみてバージョンアップがないか確認しましょう。
学習サイトを利用
学習サイトはQAエンジニアに必要なテストスキルや知識、テスト自動化を勉強するのに適しており、無料で利用できるサイトもあることがポイントです。有料のサイトではありますが、「Udemy」では、日本語対応したQAエンジニアになる為のテストスキルを学べます。
動画学習ができるサイトや、サンプルプログラムを元に解説するサイトなど、さまざまな学習サイトがあるため、自分に合ったサイトを見つけて品質保証の基礎知識や技術を磨きましょう。
サンプルプログラムの模写
未経験のQAエンジニアがサンプルプログラムの模写をすることは、プログラミングスキルの向上やテスト自動化ツールの利用、テスト自動化のためのプログラミングに役立ちます。また既存のテスト自動化ツールにはコードを入力してテストを行うものもあり、テスト自動化ツールの練習目的でサンプルプログラムを模写して動かしてみることも有効です。
開発に使われるプログラミング言語の勉強にも、サンプルプログラムの模写は有効なため、未経験で携われるQAエンジニア案件で言語が決まっている場合は、そのプログラミング言語の勉強にサンプルプログラムの模写をしてみるとよいでしょう。
QAエンジニアの転職ノウハウ
QAエンジニアに転職する際に、何から始めるべきか悩む人は少なくありません。こちらではQAエンジニアに転職する際のノウハウについて紹介していきます。
転職先の業界や企業について調べることは重要です。QAエンジニアが携わる品質保証テストは、さまざまなソフトウェアやシステム開発で行われます。そのため業界や企業の幅が広いことが特徴です。自分が興味を持つ業界や企業について事前に調査しておくことは、QAエンジニアの転職ノウハウと言えるでしょう。
テスト自動化プログラムやテストプランなどのポートフォリオを作成することも、QAエンジニアの転職ノウハウの1つです。ポートフォリオはその人のQAエンジニアとしてのスキルや経験をアピールするためのもので、必須ではありませんが即戦力を求める転職市場において重要です。そのため転職活動時にポートフォリオを作成しておくとよいでしょう。
また、転職サービスへの登録を行うこともポイントです。転職サービスに登録すると条件にあった求人を探せるほか、登録情報から、その人にあった求人情報を提案してくれます。そのためさまざまな求人情報を見ることができ、自分にあった職場を探しやすいです。
今からQAエンジニアを目指すべき?
QAエンジニアは、さまざまなシステムやソフトウェア開発において品質保証をテストする職種として、多くの案件や求人が出ています。また前述の通り、品質保証はシステムやソフトウェア開発に必須のため、今後も需要が高まっていくことが予測されます。
また昨今は、テストの自動化が重要視されており、QAエンジニアは、テスト自動化ツールを駆使してテストを実施、リリースまでの時間を少なくする役割を果たします。新しい技術の誕生で求められるスキルの多様化も考えられるため、今からQAエンジニアを目指すことで、多くの案件や求人に携われる可能性が増えるでしょう。
まとめ
本記事ではQAエンジニアの年収や仕事内容・転職事情について解説してきました。QAエンジニアは、品質保証のためのスキルや知識を持っており、さまざまな開発案件で需要のある職種です。特に昨今は、AI技術やIotの発展で求められるスキルも多様化しており、またテストの自動化ツールの作成も求められる場合があり、さまざまな開発案件で需要が高まっています。
そのため、今後もQAエンジニアの需要は増えていくことが予測されます。QAエンジニアへの転職を考えている人は、今から品質保証のための知識やスキルを磨いて実践経験を積み重ねていきましょう。
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QAエンジニアの求人や案件
QAエンジニアへの転職を考える場合、どんな企業が求人を出しているのか、どんなプロジェクトがあるのかについて理解することも重要です。またフリーランスQAエンジニアを目指す場合の業務委託案件の探し方を理解する必要があります。
こちらではQAエンジニアを求める企業や開発プロジェクト、フリーランスの業務委託案件の探し方について紹介していきます。
QAエンジニアを求める企業
QAエンジニアは品質保証に関わる業務全般を行います。そのためQAエンジニアを求める企業や業界はIT業界の中でも幅広い分野で必要とされていることが特徴です。昨今では、外資企業が自社製品の品質保証を行うためのQAエンジニアの求人が増えているため、グローバルな活躍もできます。
その他にもQAエンジニアを求める企業としては、ソフトウェア開発に力を入れている企業や自社製品の品質保証に力を入れている企業などさまざまです。
GO言語(品質保証)が使われる開発プロジェクト
GO言語は、Googleが開発した高速かつ安定したソフトウェア開発に適したプログラミング言語ですが、品質保証に関してさまざまなフレームワークやツールが導入されているため、QAエンジニアの品質保証に利用される機会が多いです。
GO言語には、品質保証をするためのツールやフレームワークが搭載されていることが特徴です。テストフレームワークである「Ginkgo」やテストで実行されたコードの割合を示すカバレッジのレポートを作成する「GoCover」、静的解析ツールである「golint」、「go vet」、「gofmt」などが品質保証のテストの利用されます。
GO言語(品質保証)が使われる開発プロジェクトの一例は以下の通りです。
- Docker
- Kubernetes
- Etcd
- CockroachDB
QAエンジニアが業務委託案件を見つける方法
業務委託案件は、企業と雇用契約を結ばずに行う案件のため、個人事業主(フリーランス)扱いになることが特徴です。QAエンジニアがフリーランスの案件を見つける方法には主に以下のような方法があります。
- フリーランスエージェントを利用
- クラウドソーシングの利用
こちらではQAエンジニアが業務委託(フリーランス)案件を見つける方法について紹介していきます。
フリーランスエージェントを利用
フリーランスエージェントはフリーランスが対象の案件の紹介から契約交渉まで行うサービスです。エンジニア向けのフリーランスエージェントサービスはさまざまなプログラミング言語の案件を持ち、担当エージェントが希望の案件を紹介してくれます。
フリーランスの場合、自分で営業を行い案件を受注する必要がありますが、フリーランスエージェントに自分が提供できるスキルや経験を登録することで、案件の獲得を任せることができます。
弊社では、「エイジレスフリーランス」というエージェントサービスを提供しています。 年齢不問の求人のみを扱い、キャリアコンサルタントが一人ひとりの経験やスキルに合わせて企業・案件を紹介するため、QAエンジニアの案件を探している人はぜひご活用ください。
クラウドソーシングの利用
QAエンジニアの業務委託案件を受注できるクラウドソーシングサービスの代表的なものとして、クラウドワークスやランサーズがあげられます。クラウドソーシングサービスで受注できる案件には未経験でも可能なものが多いため、QAエンジニアに転向を目指している人はクラウドソーシングで案件を受注して実績を作ることがおすすめです。
QAエンジニアの将来性
システムやソフトウェア開発において高い品質を保証するためには、品質保証のためのテストを行い不具合や改善点を見出して、よりユーザビリティの高い製品を開発する必要があります。そのためIT業界において品質保証テストは必要不可欠です。
また、IT技術の発展により、複雑なシステムが開発されているため、品質保証に対する知識やスキルを持つQAエンジニアの役割は重要で将来性があるといえるでしょう。