SIerとSEの違いは?仕事内容や待遇を交えて経験者が解説
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じょう
「SIerとは?」「SEとの違いは?」
そんな疑問を持っている人はいませんか?
IT業界は、カタカナ・アルファベット・略語などが多いですよね。
この記事では、SIerでSEの経験者が、就職・転職を考えている人向けに、SIerとSEの違いを仕事内容や待遇などを交えて丁寧に解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- SIerとはシステム構築を担う企業を意味し、SEはエンジニアの職種を意味する
- SIerで働くSEの年収相場は約660万円で年収が高く、将来性も高い
- SIerで働くSEのメリットは「高年収」「安定した雇用環境」「豊富なキャリアアップ」だが、「ワークライフバランス」「転勤」「競争」の面ではデメリットもある
- SIerのSEに転職するには、エージェントを利用するのが有効
SIerで働くSEの仕事内容
SIerで働くSEは、どのような仕事をしているのでしょうか?SIerとSEの定義や SIerとSEの違いなど、丁寧に解説します。
SIerとはシステム構築を担うIT企業
SIerは「えすあいやー」と読みます。SIerはIT企業の一種で、顧客の要望に合わせてシステム構築の一切を請け負います。
例えば、ある企業が顧客管理システムを導入したいと考えているとしましょう。SIerに発注すると、SIerはその企業のビジネスを理解し、どのようなシステムが必要か検討します。その後、要件定義・設計・プログラミング・テストなどを進め、サービスイン/ローンチまで一貫して担当します。顧客の要望があれば、本番稼働後も保守・運用などを請け負うことが可能です。
IT企業の中には、物販など自らのビジネスを持っている企業もありますが、顧客のビジネスをシステム構築で支援することがSIerの存在意義といえます。
そもそもSIとは「System Integration」を意味しており、「er」をつけて「System Integrationを担う人」を意味しています。SIerは和製英語なので、日本以外では通じません。英語では「System Integrator」が正しいです。
また、日本国内で活動しているSIerはいくつかに分類されることがあります。
- メーカー系SIer
- ユーザー系SIer
- 独立系SIer
- 外資系SIer
それぞれ解説していきます。
メーカー系SIer
メーカー系SIerは、もともとハードウェアを製造していた企業やそのグループ企業に属するIT企業です。自社製ハードウェアと組み合わせたソリューションに強みを持っているのが特徴です。
富士通、日本電気(NEC)、日立製作所などが該当します。
ユーザー系SIer
ユーザー系SIerは、企業の情報システム部門が独立し、元々の企業のシステム開発に加えて他の企業のシステム開発も請け負うようになったIT企業です。元々の業界で培ったノウハウを活かすことができる点に強みを持っています。
野村総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズ、コベルコシステムなどが該当します。
独立系SIer
独立系SIerは、システムインテグレーション事業を目的に独自に設立されたIT企業です。
特定のメーカーやベンダーの製品に縛られず、クライアントにとって最適なシステム構築ができることに強みを持ちます。
大塚商会、TIS、富士ソフトなどが該当します。
外資系SIer
外資系SIerは、グローバル市場で活躍する海外の企業の日本法人や、日本企業との合弁会社であるIT企業です。
日本アイ・ビー・エム(IBM)、日本ヒューレット・パッカード(HP)、BIPROGY(旧日本ユニシス)などが該当します。
SEとはシステム構築の上流を担当するエンジニア
SEとは「System Engineer」の略で、システム構築の特に上流を担当するエンジニアです。
要件定義、アプリケーションの設計などを担当することが多いですが、プログラミング、テストなども含めてシステム構築の幅広いエリアを担当します。
また、システム構築プロジェクトの全期間を担当するSEもいれば、プログラミングやテストだけ参加するSEもいます。
システム構築の目的・要件・要望を正確に理解し、それらを実現するための知識・スキル・技術力を求められるのがSEです。
SESとはSIerと協業するエンジニア集団
SIer、SEと似た言葉に「SES」という言葉もあります。SESとは「Systems Engineering and Services」の略称で、様々なスキルを持つSE、プログラマなどを抱える企業です。
おもにSIerから受注し、SIerと協業してプロジェクトを進めます。
SIerが元請け・発注元で、SES企業が下請け・発注先となるのが現実です。
SIerとSEの違い
SIerとSEは似た言葉ですが、意味は異なります。
SIerは企業を指し、SEは職業を指します。SIerは、システム構築を請け負う企業であり、SEはシステム構築を担当するエンジニアです。
SIerとSEは本来比べるものではありませんが、SIerに勤務するSEが多いため、SIerとSEが混同されることが少なくありません。
例えばSEのなかには、SIerに所属するSE、フリーランスのSE、SES企業に所属するSE、社内SEなどがあります。
SEとして就職・転職する場合には、どのような雇用・契約なのかを把握することが重要です。
SIerで働くSEのよくある仕事の例
SIerで働くSEの多くは、システム構築プロジェクトに参加しています。システム構築プロジェクトは、いくつかのフェーズに分けて進めるので、その流れとフェーズごとのSEの役割を紹介しましょう。
要件定義
要件定義フェーズでは、インタビューなどを通じて顧客の要望を明確にし、構築するシステムの目的・機能・性能などを取り決めます。後続のフェーズに大きく影響する重要なフェーズです。
SEは顧客のヒアリングや現状分析を行い、顧客の要望を正確に理解することが必要です。
設計
設計フェーズでは、要件定義で取り決めたシステムの目的・機能・性能などを実現するため、具体的な仕様を取り決めます。基本設計と詳細設計、外部設計と内部設計などに分けて行うこともあります。
SEの役割は、要件定義を基に、システムの構成・アーキテクチャ・データベース・画面・帳票・プログラムなどを明確にすることです。加えて、設計した仕様が要件定義と矛盾していないか、実現可能かどうかも検討します。
開発
開発フェーズでは、設計フェーズの成果物に基づいてシステムを実際に構築します。
SEはプログラマーやテストエンジニアと協力して、アプリケーションプログラムの製造、サーバーの導入・設定などを担当します。プログラムやサーバーの品質を確保するのも重要な役割です。
テスト
テストフェーズは、開発フェーズで構築したシステムが要件定義や設計通りに動作するかを検証する工程です。単体テスト・ユニットテスト・システムテストなど目的に合わせ、さらにフェーズを分ける場合もあります。
SEはテスト計画の作成やテストの実施、テスト結果の検証を行います。テストの実施を通じて、システムの不具合や問題点を洗い出し、修正を行い、新システムの品質を確保することが必要です。
導入・展開・移行
導入・展開・移行フェーズでは、構築したシステムを顧客の環境に導入し、運用できるようにする工程です。
SEは、システムのインストールや設定、運用手順の作成などを行います。また、顧客の要望や環境に合わせて、システムをカスタマイズすることもあります。
保守・運用
保守・運用とは、システムを安定的に稼働させるために、不具合の修正や機能追加、セキュリティ対策などを継続的に行うフェーズです。
SEは、システムの保守計画の作成や、保守作業の実施、保守データの収集・分析などを行います。また、システムの将来的な拡張や改修についても検討します。
SIerにおけるSE以外の職種と役割分担
SIer内部にはSEのほかに、さまざまな職種があり、職種ごとに役割分担がなされていることが多いです。
ここでは代表的な職種とその役割について紹介します。
なお、名称はSIerによって異なるでしょう。また、プロジェクトの規模や内容、工程によって、役割分担が異なる場合があります。
プログラマー
プログラマーはSEの指示を受け、システムの設計書や仕様書に基づいて、プログラムを作成します。プログラミング言語の知識やスキル、論理的思考能力、問題解決能力などが必要です。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトの全体を管理・統括する役割を担います。
プロジェクトの予算やスケジュール・品質・リスクなどを管理し、プロジェクトの成功に導きます。
プロジェクトマネジメントの知識やスキル、リーダーシップ、コミュニケーション能力などが必要です。
システムアーキテクト
システムアーキテクトは、システムの全体設計を担当します。システムの要件定義やアーキテクチャ設計、システム構成、システム開発の指揮などを行います。
IT技術の知識やスキル、論理的思考能力、問題解決能力などが必要です。
顧客担当/営業
顧客担当/営業は、顧客との窓口となり、顧客のニーズを把握し、システムの提案や受注を行います。システム完成後のフォローも重要な役割です。
コミュニケーション能力、交渉能力、プレゼンテーション能力などが求められます。
QAer・品質担当
QAer・品質担当は、システムの品質を向上させるために、品質管理を行います。品質方針の策定、品質基準の策定、品質向上のための施策の実施などを行います。
IT技術の知識やスキル、品質管理・テスト技法などの知識とスキル、コミュニケーションスキルが重要です。
PMO
PMOはProject Management Officeの略で、プロジェクトマネジメントの専門家として、プロジェクトマネージャーを支援する役割を担います。
プロジェクトマネジメントの知識やスキル、プロジェクトマネジメントツールの活用スキル、コミュニケーション能力などが必要です。
SIerではSEだけでなく、さまざまな職種の人々が協力して、システム開発を行っています。それぞれの職種が、それぞれの役割を担うことでシステム開発を成功に導くことができるのです。
ここまで、SIerで働くSEの仕事内容について紹介しました。
次は、SIerで働くSEの年収相場を探ってみます。
じょう
SIerで働くSEの年収相場は約660万円
仕事の内容も気になるところですが、みなさん興味があるのは収入ではないでしょうか?
SEの年収は他の職種と比べて高い
厚生労働省が実施している「賃金構造基本統計調査」の結果によると、「システムエンジニア(システムコンサルタント・設計者含む)」の全年代の平均年収は約660万円です。
同じ調査で、「ソフトウェア作成者(プログラマなど)」は約550万円、「機械技術者」は約606万円、「電気・電子・電気通信技術者」は約644万円でした。
他の職種と比べてSEの年収は高いと言えるでしょう。
年代別の平均年収は40代後半が最も高い
厚生労働省が実施した「令和4年賃金構造基本統計調査結果」によると、「システムエンジニア(システムコンサルタント・設計者含む)」の年代別平均年収が公表されています。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳未満 | 約271万円 |
20代前半 | 約376万円 |
20代後半 | 約514万円 |
30代前半 | 約647万円 |
30代後半 | 約730万円 |
40代前半 | 約738万円 |
40代後半 | 約760万円 |
50代前半 | 約735万円 |
50代後半 | 約691万円 |
この内容をみると、年収が最も低いのが20歳未満で、最も高いのが40代後半だということが分かります。
SEにはスキルや経験が重要で、年齢を重ねるごとにそれらが増えることにより、年収も増えるということでしょう。
40代後半をピークに年収が下がるのは、スキルや経験が高い人がSE以外の職種になったことが考えられます。
企業規模別の平均年収では大規模ほど高い
厚生労働省が実施した「令和4年賃金構造基本統計調査結果」では、従業員数に基づく企業規模ごとの平均年収も公表されています。
企業規模 | 平均年収 |
---|---|
従業員1000人以上 | 約789万円 |
従業員100~999人 | 約611万円 |
従業員10~99人 | 約575万円 |
企業規模が大きいほど高年収であることが分かるでしょうか。これは、企業規模が大きい企業が元請けや、下請けでも比較的元請けに近い立場で受注できるからだと考えられます。
ここまで、SIerで働くSEの年収相場についてみてきました。
次は、SIerで働くSEの市場動向と将来性について考えてみましょう。
じょう
SIerで働くSEの市場動向と将来性
ここからは、SIerで働くSEの市場動向と将来性について、詳しくみてみましょう。
市場規模の拡大
デジタルトランスフォーメーション(DX)の拡大、クラウドサービスの普及、テレワークの普及に伴うインフラ投資の増加などが要因でIT市場は拡大しています。
情報セキュリティー対策も急務であり、積極的なシステム投資が今後も予測されています。
市場を分野別に見ると、「金融」と「公共」が特に注目されているようです。いずれの分野も規模が大きく、開発の難易度も高いため、開発費も巨額となっています。
需要の多様化
SIerの需要は、多様化しています。従来のシステム開発に加えて、データ分析やAI・IoTの活用など、さまざまな分野でのニーズが高まっています。
セキュリティやセキュリティ対策、ビッグデータ・ブロックチェーンなど、さまざまな分野でのニーズが高まっている状況です。SIerで働くSEは、これらの分野のスキルを身につけることで、活躍のフィールドを広げることができます。
人材不足の深刻化
SIer各社の人材不足は深刻です。増え続ける需要に供給が追い付いていません。
需要が増えている主な背景は、コロナ禍で顕在化したDX化需要が高まっていること、コロナ禍でストップしていた大規模プロジェクトが再開されたことなどが考えられます。
一方で、供給が追いつかない理由は、団塊世代の大量の退職や、少子化による就業人口の減少などが考えられます。
IT業界の従業者数の急増は見込まれておらず、経済産業省の調査によれば2030年までには113万人まで増加するものの、DX需要の伸びに追いつけていません。
中途採用の求人市場でも人材不足は顕著で、提示される収入は増加傾向です。
求められるスキルの変化
SIerで働くSEに求められるスキルは変化しています。その背景は、DXの進展や、クラウドサービスの普及などによるIT技術の進化です。
従来のプログラミングやシステム設計に加えて、データサイエンスやAI・IoTのスキルなどが求められています。
この傾向はこれからも続くでしょう。
キャリアパスの多様化
従来はSEとしてキャリアを積み、プロジェクトリーダーやマネージャーなどの管理職を目指すというキャリアパスが一般的でした。
しかし近年では、データサイエンティストやAIエンジニア、クラウドエンジニアなど、専門性の高い職種を目指すキャリアパスを考える人が増えています。
また、企業のニーズ変化に応じて、新たなキャリアパスも生まれています。例えば顧客のビジネス課題を解決するために、SEとコンサルタントの役割を兼ねる「コンサルティングSE」というキャリアパスも注目されている状況です。
SIerで働くSEの将来性は、概ね明るいと考えられます。SEとして活躍できるフィールドは広がっていくでしょう。
ここまで、SIerで働くSEの市場動向と将来性について考えました。 次は、SIerで働くSEのメリット・デメリットについて解説します。
じょう
SIerで働くSEのメリット・デメリット
SIerでSEとして働くにはメリットとデメリットが考えられます。具体的に見てみましょう。
メリット①高水準の年収が得られる
SIerで働くSEは、高水準の年収が得られます。SEに求められるスキルや知識レベルは高くいため、年収も高くなります。
また、規模が大きいSIerであれば元請けに近い立場で案件を受注できるため、請負金額が高く、SEの収入も高くなるのでしょう。
メリット②安定した雇用環境が期待できる
SIerは規模が大きい企業であることが多いため、安定した雇用環境が期待できます。また、システム構築に対する需要があるため、将来的にも安定した雇用が期待できます。
メリット③キャリアアップの機会が豊富にある
SIerでは社内教育や資格取得支援などの制度を充実させており、キャリアアップの機会が豊富にあるのがメリットです。SIerで働くSEは、自身のスキルや経験を磨き、キャリアアップを目指すことができるのが魅力です。
デメリット①ワークライフバランスが取りにくい
プロジェクトの納期や品質を守るために、残業や休日出勤が必要なケースがあります。そのため、ワークライフバランスが取りにくいというデメリットがあります。
デメリット②転勤の可能性がある
規模が大きいSIerでは全国各地に拠点があるため、転勤の可能性があるのがデメリットと考える人は多いでしょう。転勤を希望しない場合は注意が必要です。
デメリット③競争が激しい
SIerはIT業界の中でも競争が激しい業界です。そのため、スキルや経験を磨き、常に新しい知識や技術を身に付けなければ、競争に勝ち抜くことが難しいのがデメリットと考えられます。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で、SIerで働くSEとしてのキャリアを積んでいくことが大切です。
ここまで、SIerで働くSEのメリット・デメリットについて解説しました。
次は、SIerで働くSEのキャリアパスを紹介します。
じょう
SIerで働くSEのおもな5つのキャリアパス
SIerで働くSEにとって、将来はどのようなキャリアパスが考えられるでしょうか?主なキャリアパスを5つ紹介します。
なお、どのキャリアパスでも、SEとしての実務経験を積むことが重要です。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーへは、やりがいがあるうえ将来性があります。
プロジェクトマネージャーには、IT技術の知識やスキルに加えて、プロジェクト管理のスキルや知識、リーダーシップスキル、コミュニケーションスキルなどが必要です。
プロジェクトの成功に責任を負う重要な役割なので、責任感や倫理観なども求められます。
まずは、チームリーダーを経験することで、プロジェクト全体を俯瞰して見る力や、プロジェクトを円滑に進めるためのリーダーシップなどを身につけましょう。
ITアーキテクト
ITアーキテクトへのキャリアアップも、やりがいのある選択肢の一つです。
ITアーキテクトには、IT技術の深い知識やスキルに加えて、ビジネスの理解力やコミュニケーション能力など、SEよりもさらに広く深いスキルと知識が求められます。
ITの進展や新技術の普及により、ITアーキテクトの需要は高まっており、将来性も良好です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、SEの経験を十分に活かせる職種です。一般的に収入も増えます。
SEがシステム構築の現場で活躍する職種だとすれば、ITコンサルタントはシステム構築の前に活躍することが多い職種です。
顧客が抱える課題を解決するために、顧客の業務やIT環境を分析し、最適なITソリューションを提案します。提案が採用されれば、システム構築プロジェクトが動き出すことになります。
QA
QAはシステムの品質を保証するという重要な役割を担っています。SEとして経験をもとに、開発・構築プロセス全体を俯瞰し、品質に対する深い理解が求められます。
さらに経験を積めば、品質戦略の策定、品質プロセスの最適化など、より戦略的な役割を果たすことが期待されるでしょう。
部門責任者や経営幹部を目指して出世する
エンジニアとしてのキャリアからは少し外れますが、部長などの部門責任者や執行役員や社長などの経営幹部を目指して出世することも、SIerに勤める人のキャリアパスとして考えられます。
部門責任者や経営幹部になると、より大きな責任と権限をもって仕事に取り組むことができます。会社の業績や社員の成長に大きく貢献することもできるでしょう。高収入も期待できます。
フリーランスとして独立する
フリーランスとして独立することも、キャリアアップの選択肢の一つです。フリーランスとして独立すると、自分の裁量で仕事を選ぶことができるため、あなた自身のスキルや経験を活かして、より自由に働くことができるようになるでしょう。収入を大きく上げることも可能です。
一方で、収入が安定しなくなるというデメリットがあります。社会保険や税金などの負担が増えることもあります。営業やマーケティングなどのスキルが必要になる場合もあります。
チャレンジしがいがあるので、メリットとデメリットをしっかり把握して、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ここまで、SIerで働くSEのおもなキャリアパスを紹介しました。
次は、SIerのSEに転職する方法について解説します。
じょう
SIerのSEに転職する方法
実際にSIerのSEに転職するにはどうしたらよいのでしょうか?具体的な方法を解説します。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、企業との求人マッチングや、面接対策などの支援をしてくれるため、転職活動を効率的に進めることができます。
IT業界やSIer業界に精通したエージェントであれば、業界や企業の最新情報や、転職のノウハウを教えてもらえるため、転職成功率を高めることができるのです。
求人サイトを利用する
求人サイトは、さまざまな企業の求人を検索することができるため、自分の条件に合った求人を見つけることができます。
応募書類の作成や面接対策などのコンテンツを提供しているサイトもあるため、転職活動の準備をすることができます。
求人サイトに登録すると、エージェントとの面談ができるサイトもあるので、転職エージェントと転職サイトの区別は厳密ではありません。
求人している企業へ直接応募する
求人サイトや転職エージェントを利用する方法のほかに、求人している企業へ直接応募する方法もあります。
興味のある企業のホームページから直接応募してみましょう。直接応募することで、自分の熱意や志望動機を企業に直接伝えることができます。
一方で、直接応募してきた人を企業がより慎重に選考するため、選考のハードルが高くなる傾向があることや、応募や採用時の手続きや調整が煩雑だというデメリットもあるので注意しましょう。
人脈を活用し紹介してもらう
友人や知人、かつて一緒に働いた同僚などとのつながりから、求人を紹介してもらうことも転職の方法として考えられます。
求人サイトや転職エージェントでは取り扱っていない、未公開求人を紹介してもらえる可能性があります。未公開求人は、応募者が少ないため、競争率が低く、内定を獲得する可能性が高くなるのがメリットです。
また、紹介者がいることで推薦をもらったような有利な選考に進める可能性もあります。
ただ一方で、人脈のしがらみから抜け出せず、採用を辞退しにくかったり、退職しにくかったりというデメリットもあるので、注意が必要です。
ここまで、SIerのSEに転職する方法について解説しました。 次は、SIerへのSE転職や独立におすすめしたい「エイジレス」を紹介しましょう。
じょう
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まとめ|SIerに属するSEの未来は明るく需要も多い
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