エンジニアが転職で年収を上げる方法 | 現役ITコンサルの視点から解説
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エンジニアとして働いていて、給料や待遇に不満を感じる場面はないでしょうか。
エンジニアは性質上、特に転職者が多く転職市場も非常に流動性が高く活発に動いています。
本記事ではエンジニアが転職でどうやって年収を上げるか、市場原理から読み解く真相を解説します。
いま転職を考えている人、将来的に転職しようと考えている人はぜひ参考にしてください。
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- 【この記事を読んでわかること】
- DXの活況でエンジニア需要は高騰、転職で年収を上げやすい環境が出来上がっている
- エンジニア経験は職種を変えても相乗効果を生むポテンシャルがあり、なって損のない職種
- データサイエンティストやITコンサルタントは平均年収900万越えと高給、有用資格取得でさらに上を目指せる
エンジニアは転職で年収を上げやすい業種
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まず前提ですが、エンジニアは年収を上げやすい職種です。
理由は以下の3点が挙げられます。
- DXの隆盛にともない優秀なエンジニアの需要は上がり続けている
- エンジニアは技術職であり特定の会社への依存度が低い
- 優秀なエンジニアの獲得には現在よりも良い待遇を提示するのが主流
世の中の多くの企業が猫も杓子もDXを行っており、エンジニアの需要は留まるところを知りません。
さらに、エンジニアは技術というポータブルなスキルを保有しているため、その企業でないと働けないなど会社への依存度が低い点も大きなポイントです。
エンジニアの需要が高い以上、優秀な人材を採用する最たる訴求ポイントは年収でしょう。
これらの要因が重なり、エンジニアの転職市場は非常に流動性が高く、転職によって年収を上げやすい環境が整っている格好です。
この前提を踏まえたうえで、転職のときに意識しておくべき方針を考えていきましょう。
エンジニアが転職で年収を上げるための方針2つ
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エンジニアとして転職の際に考えられる方針は以下の2点です。
- 現在の知識やスキルを武器に企業を変える
- 現在の知識やスキルを転用して職種を変える
それぞれ具体的に見ていきましょう。
現在の知識やスキルを武器に企業を変える
まずは現在のエンジニア職のまま、企業を変える選択肢です。
同職種で企業のみを変える方針のため、働きやすさや難易度をイメージしやすいと思います。
このとき、転職先の企業は勢いのある、言うなれば儲かっている企業を選定するのがおすすめです。
あたり前のことですが、企業が社員に支払っている給料は、企業の売上から捻出されています。
そのため、業績が右肩上がりの企業であれば社員への還元もよくなりやすく、逆に赤字続きの企業であれば給与や賞与をカットする事態もありえるでしょう。
年収を上げるためには儲かっている企業を選ぶ、これは転職で年収を上げるための鉄則です。
いま自身が保有しているエンジニアとしての知識や経験を武器に、仕事内容はそこまで変わらないのに年収が上がった事例は枚挙に暇がありません。
会社の業績は、転職先企業選定時の大きな指針となることを意識しておきましょう。
現在の知識やスキルを転用して職種を変える
2つ目の方針として、職種を変えてしまう大胆な発想も持っておくと良いでしょう。
2020年度から小学校でもプログラミングの授業が必修化されたように、エンジニアの知識やスキルは日本人として必携のスキルに位置づけられています。
プログラミングは合理的かつ論理的であり、プログラミング経験によって思考の最適化を図るねらいもあるでしょう。
こうした背景を踏まえれば、エンジニアがほかの職種に転じることも、今後はメジャーになってくると考えられます。
現状でも、エンジニアリングのスキルを掛け合わせて売上を伸ばしている企業の代表例がキーエンスです。
キーエンスは営業職が高いレベルで技術や製品の知識を保有しており、営業なのに工場で機械のメンテナンスを行うこともあります。
エンジニアとほかの職種でのシナジーは大きなポテンシャルがある、その意識によって戦略の幅も広がるでしょう。
以上、エンジニアとして転職する際の方針を2つ解説しました。
続いて、高年収を稼ぎやすいエンジニア職種を紹介します。
エンジニアからの転職で年収は職種によっても大きく異なる|高年収の職種3選
しーそー
エンジニアで高年収な求人はどういったものがあるか、大手求人サイトで弊社独自に調査した結果を公開します。
- データサイエンティスト | 平均年収912万円
- ITコンサルタント | 平均年収907万円
- プロジェクトマネージャー | 平均年収879万円
順番に見ていきましょう。
データサイエンティスト | 平均年収912万円
今回紹介する職種の中で最も高年収なのはデータサイエンティストでした。
データサイエンティストは、その名のとおりデータを科学的・統計的に分析するエンジニアを指します。
大量に蓄積された業務データに対し、独自の視点や技術を持ってデータから意味や傾向を読み取っていくのがデータサイエンティストです。
近年、データサイエンティストはAI領域でも活躍しています。
AIが深層学習を行うことでデータからどういった意味を見出し、ユーザーに情報をどう還元するか、データサイエンティストはこのチューニングを行えるため需要が高いです。
数学的・統計的な知識や経験が求められるためハードルはやや高めですが、その見返りは十分にある職種となっています。
ITコンサルタント | 平均年収907万円
続いてはITコンサルタントです。
ITコンサルタントは、クライアント企業の売上拡大や経費圧縮をITを用いてどのように実現するか、戦略的に考えるのがおもな仕事となっています。
DX活況を背景に、近年市場で急速に存在感を伸ばしており、多くのSIerやコンサルティング会社が優秀なITコンサルタントの採用を急いでいる状況です。
ITコンサルタントはITの知見はもちろん、ビジネスの目線もあわせ持つ必要があります。
ときには数十億、数百億のレベルで事業を変革できるパワーも秘めているため、ITコンサルタントの仕事はダイナミクスに満ちています。
社会をITの力で変えていきたい、そんな人におすすめなのがITコンサルタントです。
プロジェクトマネージャー | 平均年収879万円
3つ目はプロジェクトマネージャーです。
プロジェクトマネージャーは、システム開発の工程管理を行うマネージャーであり、こちらも非常に需要が高くなっています。
DXが賑わっている現在、システム開発プロジェクトの数は数えきれないほど膨張しています。
ユーザーと開発で意思疎通ができていなかったり、設計書どおりにシステムが実装されなかったりなど要因はさまざまですが、システム開発案件は炎上しがちです。
プロジェクトマネージャーはこうした炎上の予兆を速やかに感じ取り、事前に芽を摘んでおくのがおもな仕事となります。
リスク管理を適切に行えるプロジェクトマネージャーは、それだけで値千金です。
みんなが見落としがちな事実によく気づける、そんな人はプロジェクトマネージャー向きかもしれません。
以上、高年収なエンジニア職種を3つ紹介しました。
続いて実際に転職したエンジニアの体験談を見てみましょう。
エンジニアが転職で年収アップした体験談
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転職して年収を上げることに成功したエンジニアの方々を実際に見てみましょう。
- フロントエンドからバックエンドへの転身で年収600万円を実現
- 新たな役割を求めて転職し年収200万円アップ
- IT人材が少ない部署への転職で年収1,000万円の大台に
フロントエンドからバックエンドへの転身で年収600万円を実現
技術領域を大きく転換して年収を上げた事例です。
社会人3年目ながらも、フロントエンドからバックエンドへ転身したことを契機に年収を上げています。
AWSやNode.jsなど、需要の高い領域に踏み込んだことで年収を向上させた事例です。
新たな役割を求めて転職し年収200万円アップ
新卒で入った会社を15年経てから転職し、見事年収アップにつなげた事例です。
プロパーとしておもしろい仕事ができなくなったことを契機に転職しており、ポジティブな貪欲さが年収アップを実現させた好事例となっています。
IT人材が少ない部署への転職で年収1,000万円の大台に
エンジニア経験を積み、非IT人材が多い部署に転職したことで年収を上げた事例です。
著者はしっかりとしたエンジニアでありつつ、IT人材が少ない部署でなら自身の価値を相対的に高められると戦略的に転職したことで年収をジャンプアップさせていました。
年収を上げた事例はほかにも数多く存在するため、エンジニアは転職で年収を上げることが十分に可能そうだとわかります。
続いて年収アップに貢献する資格を見ていきましょう。
エンジニアの転職で年収アップにつながる評価の高い資格3選
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エンジニアの年収アップ成功のサポートとなる資格を3つ紹介します。
- AWS Certified Machine Learning – Specialty
- ITストラテジスト
- Project Management Professional (PMP)
詳細を見ていきましょう。
AWS Certified Machine Learning – Specialty
1つ目はAWSのCertified Machine Leraning – Specialityです。
機械学習を専門とした資格であり、AWSが発行している資格のひとつです。
おもにAIエンジニアやデータサイエンティストが取得する資格で、高度な機械学習知識が求められる構成となっています。
AWSクラウドでの機械学習開発を2年程度行った人を対象とした資格ですが、合格率は50%程度のためしっかり勉強すれば受かる難易度です。
データサイエンティストは市場からの需要が高いため、これからデータサイエンティストを目指していきたい人は、資格取得によって年収アップの可能性を高められる資格と覚えておきましょう。
ITストラテジスト
続いてはITストラテジスト資格です。
IPAが発行する国家資格であり、高度情報処理試験の中でも最難関科目と評されています。
ITを用いた経営課題の解消を行える人材かを測る試験であり、ITコンサルタントを目指す人が多く取得している資格です。
情報処理資格でありつつ、試験内容の中に論文記述が求められているため難易度が高まっています。
合格率も15%前後とかなり高めなので、半年を目安にしっかりと学習計画を立てて試験に臨むのがおすすめです。
ITコンサルタントも需要の高まっている職種なため、採用する企業側も目をつけやすくなるのがITストラテジスト資格の良いポイントとなっています。
Project Management Professional (PMP)
最後はPMP資格です。
プロジェクトマネジメントの力を測る試験であり、システム開発の管理者を目指す人にうってつけの資格となっています。
システム開発の知の結晶であるPMBOKをベースとした問題構成となっているため、試験に向けた勉強を行うことで開発工程管理のイロハを押さえられる点で非常におすすめです。
近年ITコンサルティング会社などは、IPA発行のプロジェクトマネージャ試験よりもPMP資格保有者を高く評価する傾向にあります。
PMPは合格率60%といわれているため、時間対効果、タイパの高い資格かもしれません。
以上、エンジニアが年収をアップさせる手助けとなる資格を3つ紹介しました。
資格は第3者が客観的に実力を測るツールとして有用なため、時間を見つけて勉強するのがおすすめです。
続いては、エンジニアが年収を上げるための転職活動の秘訣を解説します。
エンジニアが年収アップするための転職活動のポイント
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エンジニアが年収を上げるために、転職活動で留意しておくべきは以下の3点です。
- 自身の経歴やキャリアを漏らさず棚卸しする
- 自身のこれからのライフプランをざっくり考えてみる
- 少し背伸びした企業を選んでみる
順番に解説します。
自身の経歴やキャリアを漏らさず棚卸しする
自身がどういった仕事をしてきたのか、経歴の棚卸しは委細漏らさず実施しましょう。
派遣やフリーランス、契約社員などを経験している場合、なぜそういった形態での就労を選択したのか、背景や理由も話せるようにしておくのがベストです。
どんな思いを持って仕事をし、どういった実績を積み上げてきたのか、自身の言葉でしっかりと話せるように棚卸ししておくのは転職では欠かせません。
このとき、”経費を15%圧縮できました”など、実績は数字を使って定量的に表現できるようにしてくのがおすすめです。
数字を使うと説得力が上がるため、なるべく補完できるように記憶を呼び起こしていきましょう。
自身のこれからのライフプランをざっくり考えてみる
自身がこれからどんな風に生きていきたいのかを考えるのも重要です。
たとえば企業の福利厚生に育児休暇がありますが、この制度は正社員になってから1年経過していないと取得できないなど、制約を設けている企業が多くあります。
こういった事実を押さえずに正社員として就職してしまうと、せっかく就職できたのにすぐに辞めなければいけないなど不幸な結末になってしまう可能性も高いです。
自身がこれからどういったライフプランを送っていくのか、どうなっていきたいのかをぼんやりとでもイメージしたうえで、企業や契約形態を選ぶのがQOLを上げる手がかりとなるでしょう。
少し背伸びした企業を選んでみる
現在の自分のスキルレベルより、少しだけレベルの高い企業を選ぶのもおすすめです。
将来的になりたい姿にもよりますが、ほとんどの場合、現時点よりもスキルレベルは上がっていた方がその将来を獲得しやすくなるでしょう。
そのためにも自分の実力よりも少し高めに目標を設定し、その目標に資する仕事を遂行できる企業を選ぶのが実力向上に寄与します。
ストレッチ目標を持つことで、自分のこれからの可能性を広げられるように努めていきましょう。
以上、エンジニアが年収をアップさせるためのポイントを3点紹介しました。
続いてはフリーランスへの転身に触れてみましょう。
スキル・実績に自信があるならフリーランスという選択肢も
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エンジニアはフリーランスとして活躍しやすい職種の代表です。
自身にしっかりとした技術や対外的にウリにできる部分があれば、正社員として会社に勤める以外の選択肢にも目を向けてみましょう。
フリーランスは月単位での契約となり、月ごとの単価を設定して売上を上げる人月商売がメインです。
技術や業種によりますが月単価100万円以上の案件も多数あり、それだけでも単純計算で1,200万円の年収を上げることができます。
フリーランスの手取りは年収の70%ほどといわれているため、年収1,200万円であれば840万円が手元に残る計算です。
もちろんメリットだけでなく、契約を切られるリスクや会社員時代にはなかった税負担や会計業務などがある点には注意する必要があります。
しかし、リスクとメリットを天秤にかけても、フリーランスを選ぶうまみは十分にあるでしょう。
1度しかない人生、挑戦できるタイミングを見計らって、フリーランスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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まとめ | エンジニアは転職で年収が上がりやすい、フリーランスも視野に入れた検討がおすすめ
しーそー
この記事をとおして、以下のことがわかりました。
- DXの活況でエンジニア需要は高騰、転職で年収を上げやすい環境が出来上がっている
- エンジニア経験は職種を変えても相乗効果を生むポテンシャルがあり、なって損のない職種
- データサイエンティストやITコンサルタントは平均年収900万越えと高給、有用資格取得でさらに上を目指せる
エンジニアは年収が上がりやすい時代にある、いわば勝ち馬の状態がここ数年続いています。
最近はその傾向にも若干翳りが出ているといわれることもありますが、それでもなおほかの職種と比較しても転職によって年収を上げやすい職種なのは間違いないでしょう。
勢いのある業界や職種を選ぶことで年収が上がるのは市場の摂理です。
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