金融系SIerは「やめとけ」の真実|その理由や魅力・将来性を解説

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金融系SIerとは、おもに親会社である金融機関やグループ企業向けのシステム開発・保守を担う企業です。金融系SIerは、激務のイメージから「やめとけ」という声も少なくありません。

この記事では、金融系SIerが「やめとけ」と言われる理由や魅力、向いている人の特徴、将来性などを解説します。

「金融SIerはやめとけ」と言われていると不安になりますよね。しかし「やめとけ」と言われても、実際はどうなのか気になる人も多いでしょう。金融系SIerでのキャリアアップや転職も視野に入れて、弊社エイジレスへ相談してみませんか?

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • 金融系SIerとは、おもに親会社やグループの金融機関向けにシステム開発を行う金融特化のSIer企業
  • 金融系SIerが「やめとけ」と言われる理由は、プレッシャーの大きさ・夜間や土日もお構いなし・最新技術が身につかないことなど
  • 金融系SIerの魅力は、安定した労務環境・高水準の年収・やりがいの大きさなど
  • 金融機関はIT投資が盛んな業種であり、IT戦略の中核を担う金融系SIerの需要は大きく将来性も高い

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【結論】金融系SIerは「やめとけ」は半分正解で半分間違い

「金融系SIerは激務」というイメージは、確かに間違いではありません。

ミスしてはいけない金融機関のシステム開発を担う責任は重く、ユーザーからの高い品質要求や無茶振りに四苦八苦しながら懸命に開発しています。それでも障害が起こってしまうのがシステムです。金融機関の顧客として障害の当事者になり、イライラしながら復旧を待った経験を持つ人も多いでしょう。その裏では、フォローにあたるエンジニアが、いつ終わるかも分からない障害との戦いを繰り広げています。

ここまで読んだ人の中には、早くも金融系SIerは「やめとけ」と感じた人も多いのではないでしょうか。同じITの仕事なら、もう少し気楽にできる業種のほうが良いと。

しかし、これらは金融系SIerの過酷な側面を見ているに過ぎません。金融系SIerにはそれに匹敵する魅力もあります。魅力が勝る人にとって、金融系SIerは決して「やめとけ」な企業ではありません。金融系SIerが「やめとけ」かどうかは、半分正解で半分間違いです。

このあとに解説する金融系SIerの魅力や向いている人、将来性などもぜひ読んだうえで、「やめとけ」かどうかご判断ください。

金融系SIerとは

金融系SIerは「やめとけ」という声が本当かを考える前に、まずは金融系SIerとはどのような企業なのかを理解しましょう。

  • SIerとは
  • 金融系SIer = 金融 × ユーザー系SIer

SIerとは

SIer(エスアイヤー:システムインテグレーター)とは、多くのプログラマー・エンジニア・コンサルタントなどのIT人材を抱え、企業向けのシステム開発を請け負うIT専門企業のことです。SIerは、その成り立ちによって大きく下記の4つに分類されます。

分類説明代表的な企業
メーカー系SIerハードウェアメーカーがシステムソリューション事業に参入する形で発展。
自社製品を中心としたシステム開発やサービスを得意とする。
日立製作所富士通
ユーザー系SIer事業会社のシステム部門から独立する形で発展。
親会社やグループ企業向けのシステム開発を中心とし、グループ外向けにサービス提供する企業も。
NTTデータ野村総合研究所
独立系SIer特定のメーカーや企業グループにルーツを持たず、独立した企業として発展。
多様なクライアントのニーズに応える幅広い技術・サービスが特徴。
大塚商会SCSK
外資系SIer外国企業の日本法人がSIer事業に参入する形で発展。
グローバルな技術力やビジネスモデルを活かしたサービス提供が強み。
日本IBMアクセンチュア

自社のIT人材だけではシステムの開発・保守が成り立たない企業にとって、SIerは欠かせない存在です。

▼SIerの仕事内容や主要企業を詳しく知りたい人はこちら

金融系SIer = 金融 × ユーザー系SIer

金融系SIerは、上で紹介した分類のうちユーザー系SIerの1つです。

多くの金融系SIerは、金融機関のシステム部門をルーツとして、そこから独立したシステム子会社として発展しています。金融系SIerの主要なビジネスは、親会社やグループ企業向けのシステム開発・保守です。金融機関本体のシステム部門や業務部門と密に連携して、システムを作って守る役割を担っています。

また、グループ企業向けの事業で培った技術やノウハウを活かして、グループ外の企業向けにソリューション提供のビジネスを展開している金融系SIerもあります。

金融系SIerの多くはグループ内・外問わず金融機関向けのシステム開発に特化しており、そこで働くエンジニアにはITの知識・スキルに加えて金融業務の専門知識が欠かせません。

以上、金融系SIerとは何か?の解説でした。続いては、金融系SIerの業務内容を紹介します。

金融系SIerのおもな業務内容

金融系SIerの成り立ちや役割がわかったところで、その業務内容を見ていきましょう。金融系SIerのおもな業務には、下記の3つがあります。

  • 親会社やグループ企業向けのシステム開発・保守(内販)
  • グループ外向けのソリューション提供(外販)
  • 金融機関のシステム部門の支援

親会社やグループ企業向けのシステム開発・保守(内販)

金融系SIerのもっとも中心的な業務は、親会社やグループの金融機関向けのシステム開発・保守です。

金融系SIerは、親会社やグループの金融機関から開発プロジェクトや保守業務を受託します。受託した案件は自社のエンジニアで対応する以外に、SIerへ外注したり、外部からの常駐エンジニアを受け入れて共同で開発・保守するケースも一般的です。

そのため、金融系SIerで働くエンジニアには開発スキルのほか、外注先を管理してプロジェクトや案件をマネジメントする力も求められます。加えて、金融機関の業務部門との要件定義や、それを満たすシステムの設計・開発を担ううえで金融業務の深い知識も必須です。

グループ外向けのソリューション提供(外販)

規模の大きな金融系SIerの中には、親会社やグループ企業向けのシステム開発(内販)に加えて、グループ外向けに外販事業を展開している企業もあります。

内販で培った技術やノウハウを活かして、同業の金融機関向けにパッケージ製品や共同利用型サービスなどを開発し、提供するビジネスが一般的です。さらに規模の大きな企業では、リサーチやコンサルティングなどのシンクタンク事業や金融業界以外へのソリューション提供などを行うケースもあります。

グループ内のコストセンターとして位置付けられることの多い金融系SIerですが、外販事業を展開する企業では、外部からの売上をあげることでグループの経営に貢献しています。

親会社やグループ企業のシステム部門の支援

金融系SIerは、親会社やグループ企業のシステム部門をサポートする役割を担うこともあります。

子会社やグループ企業として金融系SIerを抱えている金融機関にも、システム部門が存在しています。金融機関本体のシステム部門は、システム企画やプロジェクトの管理などを担うことが一般的です。最小限の人数で業務を回していることも多く、開発ニーズの高まりや大規模プロジェクト稼働時には要員不足になることも珍しくありません。そのような場合に、金融系SIerから出向や常駐などの形で人材を供給することも重要な役割です。

逆に、金融機関のシステム部門の若手や中堅社員が一定のあいだ、金融系SIerで開発現場の業務を学ぶケースもあります。このように、金融系SIerは金融機関と一体でシステム開発を支えています。

ここまでは、金融系SIerの基本情報を解説してきました。ここからは、金融系SIerが「やめとけ」と言われる理由を見ていきましょう。

金融系SIerが「やめとけ」と言われる3つの理由

ここまでの金融系SIerに関する解説だけでは、普通のシステム開発会社に見える人も多いでしょう。では、なぜ金融系SIerは「やめとけ」と言われることが多いのでしょうか?おもな3つの理由を解説します。

  • ミスが大きな障害につながるプレッシャー
  • 深夜や土日もお構いなしのリリースや障害対応
  • 古い技術の採用が多くトレンドの技術が身につきにくい

ミスが大きな障害につながるプレッシャー

1つ目は、些細なミスでも大きな影響をおよぼすシステム障害につながる点があげられます。

金融機関は、人々の生活や企業の経済活動に欠かせない重要な社会インフラです。金融機関のシステム、中でも基幹システムやチャネルシステムなどの主要システムは正常に稼働してあたり前と思われており、不具合や故障で障害が発生すると大きなニュースになることもあります。

そのため、金融機関のシステム開発の品質要求はほかの業界に比べてハイレベルです。そんな金融機関のシステム開発を最前線で担う金融系SIerは、常にプレッシャーにさらされていることは想像に難くないでしょう。

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夜間や土日もお構いなしのリリースや障害対応

金融機関のシステム開発では、業務の性質上どうしても夜間や土日の勤務が多くなってしまう点も「やめとけ」と言われる理由の1つです。

金融機関は平日の日中に営業しており、システムも稼働しています。そのため、リリースや本番環境を使ったテストなどは営業時間外の夜間や休日に行われることが一般的です。大型プロジェクトの場合、GW・年末年始などを使ってリリースされることも多く、せっかくの連休が潰れてしまうことも少なくありません。

また、夜間には日中の取引を記帳する大量のバッチ処理が過密なスケジュールで稼働しています。そこで障害が発生した場合に待ち受けているのが、深夜の緊急出社によるフォローです。翌朝までに復旧しなければ業務に影響が出るため、時間に追われながらの原因究明と的確な対処が求められます。

古い技術の採用が多くトレンドの技術が身につきにくい

金融機関のシステムでは、多くの実績がある古い技術の採用が多いため、トレンドの技術が身につきにくい点もIT技術者にとってはネックとなる点の1つでしょう。

先ほどから述べているとおり、金融機関のシステムではミスが許されません。そのため、本業の業務に関わる主要なシステムを中心に、十分な実用実績のある技術が採用される傾向があります。レガシーシステムの代名詞である汎用機とCOBOLの組み合わせが今も現役で多く稼働している事実は、その最たる例でしょう。ほかにもJavaやC#などがおもに使われており、現在トレンドの言語・技術に比べると古い感は否めません。

ただし、近年では分野によっては新しい技術の導入も進んでおり、担当システムによって状況は変わってくるでしょう。

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以上が金融系SIerが「やめとけ」と言われるおもな理由でした。このような「やめとけ」な側面に対して、金融系SIerには魅力ももちろんあります。

金融系SIerは「やめとけ」と思わない人が知っている3つの魅力

金融系SIerは「やめとけ」という経験者・未経験者の声がある一方、現場で働くエンジニアの中には、大きな魅力を感じている人が多いことは言うまでもありません。ここでは、金融系SIerで働く魅力を3つ紹介します。

  • 金融機関のグループ企業なので経営や労務環境は安定
  • 年収水準は高い
  • 金融機関のシステムを支えるやりがいは大きい

金融機関のグループ企業なので経営や労務環境が安定

金融機関を親会社に持つ金融系SIerは、経営や労務環境が安定している点が大きな魅力の1つです。

独立したIT企業が事業を継続していくためには、常に営業活動によって案件を獲得していかなければなりません。しかし、金融系SIerの場合には親会社やグループ金融機関からのシステム開発・保守案件を継続的に受託できるため、安定した経営が見込めます。

また、一般に金融機関はコンプライアンス意識が高く労務環境が整備されている企業が大半です。こうした姿勢はグループ企業にも徹底されていることが多く、金融系SIerも残業時間や休暇取得、ハラスメント対策など労務環境が適切に管理された企業が多いでしょう。

年収水準は高い

金融系SIerでの仕事は責任が重く激務な面がありますが、その分、年収は一般的なシステムエンジニアに比べて高水準です。

大手転職サイト「求人ボックス」のデータによると、金融系SIerに該当する「金融系システム子会社」の求人の平均年収は737万円となっています。これは、「システムエンジニア」(同サイト)の求人の平均年収516万円や、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」による全職種の平均年収462.6万円に比べてかなり高いことがわかるでしょう。

職種・企業平均年収
金融系SIer(金融系システム子会社)737万円
システムエンジニア516万円
全職種平均462.6万円

▼金融SEの年収事情や高年収の理由を詳しく知りたい人はこちら

金融機関のシステムを支えるやりがいは大きい

人が熱意を持って仕事に取り組むためには、環境面や経済的なインセンティブだけでなく、精神的な充足感も重要です。その点で、個人や企業の経済活動に欠かせない金融機関をシステム面で支える金融系SIerは、やりがいの大きな職場であることは間違いありません。

確かに、ミスが許されないプレッシャーや夜間・休日を問わない激務に厳しさを感じる場面は多い仕事です。しかし苦労して開発したシステムを無事にリリースし、それが多くの人々に利用され生活や企業活動に貢献しているという達成感・充実感は、ほかに変え難いものがあるでしょう。

このような「やりがい」の大きさは、金融系SIerの大きな魅力の1つです。

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ここまでは、金融系SIerの厳しさと魅力をお伝えしてきました。続いて、どんな人が金融系SIerに向いているかを見ていきましょう。

金融系SIerに向いている人の3つの特徴

ここまで紹介してきた厳しさと魅力を踏まえて、いったいどんな人なら金融系SIerとして長く活躍していけるのでしょうか。金融系SIerを目指すなら欠かせない、3つの資質を解説します。

  • 金融業務に対する興味・関心がある
  • コミュニケーション能力が高い
  • プレッシャーやストレスを抱え込まない

金融業務に対する興味・関心がある

金融系SIerで働くうえで、ほかのIT系企業ともっとも異なる点は、金融業務に関する専門知識が求められる点です。金融業務に対する興味や関心がない人は、金融系SIerで長くやりがいを持って活躍することは難しいでしょう。

金融系SIerのキャリアとして、新人や若手のうちは現場で開発経験を積み、早い段階で上流工程や小規模案件からリーダーを任されていくことが一般的です。上流工程やリーダーの役割を担うためには、金融業務の知識を身につけて要件定義や設計を進める力が欠かせません。さらに年次を重ねると、プロジェクトマネージャーやシステム企画など、金融機関の業務部門と対等に渡り合っていくだけの業務知識が必要です。

このように、金融系SIerで働いてくことは金融業務を学び続けることとイコールであり、興味・関心のない人にとってはつらい仕事になるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

金融系SIerを目指すなら、コミュニケーション能力も欠かせません。

金融系SIerが携わるシステム開発では、金融機関の業務部門・システム部門、自社のメンバーに外注先のメンバーと多くの関係者が登場します。大規模プロジェクトになれば、節目で各社の経営層が顔を出すこともあるでしょう。

ITの知識がない業務部門のユーザー、金融の知識に乏しい外注先エンジニア、なかなか承認してくれない経営層。金融系SIerのエンジニアやPMは、自身の役割に応じて、こうした関係者と適切にコミュニケーションを取り円滑に案件を進めることが求められます。

コミュニケーション能力は、研修などでテクニックを学び、現場での実践を通して自分のものにしていくことが重要です。

プレッシャーやストレスを抱え込まない

プレッシャーやストレスを抱え込まないことも、金融系SIerで長く健康に働いていくためには重要な資質の1つです。

先に述べたとおり、金融機関のシステム開発は小さなミスが大きな障害につながる可能性があります。そのため、金融系SIerで働くエンジニアは、常にプレッシャーやストレスを感じながら日々の業務にあたっているといって過言ではありません。すべてを真正面から受け止めて溜め込んでいくと、いずれは心や身体に異常をきたしてしまうでしょう。

プレッシャーやストレスを感じやすい人は、プレッシャーを前向きな力に変える思考法や、仕事以外のストレス発散方法などを見つけて過度に抱え込まないことが重要です。

以上、金融系SIerを目指す人が持っておくべきスキル・資質を見てきました。次に、金融系SIerを目指すなら知っておきたい主要企業を紹介します。

金融系SIerを目指すなら知っておきたい主要企業一覧

金融機関を代表する「銀行」「証券」「保険」の各業種から、大手グループに所属する金融系SIer9社を一覧にまとめました。大手の金融系SIerを目指すなら、ぜひチェックしておきたい企業です。

業種金融系SIer主要株主売上高従業員数平均年収
銀行三菱UFJインフォメーションテクノロジー三菱UFJ銀行992億円2,007人690万円
みずほリサーチ&テクノロジーズみずほフィナンシャルグループ1,404億円4,294人676万円
日本総合研究所三井住友フィナンシャルグループ2,197億円2,962人698万円
証券野村総合研究所(NRI)野村ホールディングス ほか6,921 億円6,782人1,242万円
大和総研大和証券グループ本社852億1,774人748万円
日興システムソリューションズSMBC日興証券465億円635人700万円
保険ニッセイ情報テクノロジー日本生命784億円2,480人570万円
東京海上日動システムズ東京海上日動火災保険231億円1,559人609万円
スミセイ情報システム住友生命340億円1,461人571万円

各社の売上高・従業員数・平均年収などの情報は、上場企業は有価証券報告書、非上場企業は各社HP・決算公告・OpenWoekを参考にしています。

この中では、野村総合研究所(NRI)のみ上場企業(東証プライム)で、ほかはすべて非上場企業です。

▼代表的な金融系SIer企業のことを詳しく知りたい人はこちら

気になる金融系SIer企業は見つかったでしょうか?最後に、金融系SIerの今後の需要と将来性を考察します。

金融系SIerの今後の需要と将来性

金融機関とシステムは切っても切り離せない関係にあります。

「一般社団法人 日本システム・ユーザー協会(JUAS)」の調査によると、2022年度の売上高に占めるIT予算の割合は、「金融・保険業」が全業種の中で圧倒的トップの10%(2位のサービス業は2.84%、全体平均は2.1%)でした。前年度の9.36%からも大きく上昇しています。

金融機関のIT投資意欲は高く、金融系SIerの需要も引き続き高いと考えて良いでしょう。

大規模な汎用機のシステムを抱えた金融機関は、かつて「装置産業」と呼ばれていました。そして今後は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を経て、デジタル技術を活用する「IT産業」になっていくと言われています。

FinTech(フィンテック)と呼ばれる新たな金融サービス企業が登場し、重厚長大な既存金融機関に挑戦している現在の構図は、装置産業からIT産業へのまさに過渡期です。

既存金融機関のIT産業化に金融系SIerが重要な役割を果たしていくことは間違いなく、その将来は明るいと見て良いでしょう。

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まとめ|金融系SIerは「アリ」と感じた人は転職を検討してみては

この記事を通して、以下のことがわかりました。

  • 金融系SIerとは、おもに親会社やグループの金融機関向けにシステム開発を行う金融特化のSIer企業
  • 金融系SIerが「やめとけ」と言われる理由は、プレッシャーの大きさ・夜間や土日もお構いなし・最新技術が身につかないことなど
  • 金融系SIerの魅力は、安定した労務環境・高水準の年収・やりがいの大きさなど
  • 金融機関はIT投資が盛んな業種であり、IT戦略の中核を担う金融系SIerの需要は大きく将来性も高い

金融系SIerは「やめとけ」という声は、金融系SIerの過酷な側面だけを見たものです。本記事で解説してきたように、金融系SIerには、経営面・収入面・やりがいなどで大きな魅力があり、ITと金融に興味がある人にとっては前向きに働ける企業でしょう。

世間の「やめとけ」という声に惑わされず、金融系SIerをよく理解したうえで「アリかも」と思った人は、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者
しーそー
大手証券系システム会社での20年間のシステムエンジニア(SE)歴を経て、2022年4月よりライターの道へ。前職では主に設計・要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメントを経験。職歴を活かしたIT・金融関係の記事や、趣味と実益を兼ねた資産運用・仮想通貨などが得意ジャンル。2児の父として子育てにも奮闘中