WordPressエンジニア|IT経験者が知りたい年収や仕事内容
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WordPressは世界で最も人気のある、WEBサイトを作成・運営するためのコンテンツ管理システムです。WordPressの専門知識を持ったエンジニアには、WEBサイトを運営する企業や個人からの多くの需要があります。
本記事では、WordPressエンジニアの仕事内容や必要なスキル、年収相場、将来性などを詳しく解説します。WordPressエンジニアへの転職や転向をお考えの方は、ぜひご一読ください。
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- 【この記事を読んでわかること】
- WordPressエンジニアの仕事は、WordPressを使ってWEBサイトの作成や運営を行うこと
- WordPressエンジニアの年収相場は、正社員で平均500万円とほかの分野のエンジニアと比べて低め
- キャリアアップには、SEOの知識やデザイン・UI/UXの知識を身につけ、市場価値を高めることが重要
- WordPressは国内のWEBサイト構築で高いシェアを持っており、今後も高い需要が見込まれる
WordPressエンジニアの仕事を知る
WordPressエンジニアの仕事は、WordPressを使ってWEBサイトの作成や運営を行うことです。
より詳しく知るために、WordPressの特徴やWordPressエンジニアの役割、必要なスキルなどを見ていきましょう。
WordPressの特徴
WordPressとは、個人から企業まで多くのWEBサイト構築に使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。WordPressはオープンソースのソフトウェアで、誰でも無料で使えます。無料でありながら、WEBサイトの作成・運営に必要なさまざまな機能を備えているのが人気の秘密です。
WordPressの人気は、シェアの高さからわかります。
「W3Techs」のデータによると、世界中のWEBサイトのうち、WordPressで作成されたWEBサイトが43.2%を占めています。CMSを利用しているサイトに占める割合は63.5%と、CMS市場におけるシェアはおよそ3分の2です。日本国内でのシェアはさらに高く、CMSを利用するサイトの83.3%でWordPressが使われています。
世界 | 日本 | |
---|---|---|
WEBサイト全体に占めるWordPressのシェア | 43.20% | – |
CMSを利用するサイトに占めるWordPressのシェア | 63.50% | 83.30% |
参考:W3Techs(世界)/(日本)
このように、WordPressは世界中、特に日本で高い人気を誇るCMSです。
WordPressのおもな特徴を見ていきましょう。
- 簡単にWebサイトを作成可能
- 多数のテーマからコンセプトにあったものを利用可能
- 豊富なプラグインで機能拡張できる
簡単にWebサイトを作成可能
WordPressを使えば、初心者でも手軽にWebサイトを作成可能です。レンタルサーバーを契約してドメインを取得し、1クリックでWordPressをインストールしてすぐに使えます。
WEBサイトを作成する際には、HTMLやCSSの知識がなくても、オフィスソフトを使うような操作感でサイト構成を編集でき、自動でWEBページに変換してくれます。
多数のテーマからコンセプトにあったものを利用可能
WordPressでは、コミュニティによって多数のテーマが提供されています。テーマとはWEBサイトの外観を決めるデザインの型のことです。テーマを使うことで、サイト全体を統一感のあるデザインにできます。さまざまなテーマの中からコンセプトにあったものを選ぶだけで、簡単に洗練されたWEBサイトを構築可能です。
豊富なプラグインで機能拡張できる
WordPressには、豊富なプラグインが提供されています。プラグインをインストールすることで、サイトの機能を拡張することが可能です。
代表的なプラグインの機能に、下記のようなものがあります。
- 問い合わせフォーム
- スパムメール対策
- SEO対策
- セキュリティ対策
- バックアップ
など
プラグインを活用することで、機能を一から作る必要がなく、手軽に高機能なサイトを作成できます。
WordPressエンジニアの役割と業務範囲
WordPressエンジニアの役割は、WordPressを使ってWEBサイトの作成や運用を行うことです。
WordPressエンジニアはWEBサイトの作成・運用において、下記のような業務を担います。
- WordPressでのWEBサイト構築
- 既存のWEBサイトの改修
- 構築したWEBサイトの運用
- テーマやプラグインの開発
それぞれ内容を見てみましょう。
WordPressでのWEBサイト構築
WordPressエンジニアのおもな業務はWEBサイトの構築です。サイトの要件に応じて、採用するテーマやプラグインを選定し、サイトの構造やデザインを作成します。独自性の高いサイトをつくる場合には、テーマやプラグインをカスタマイズするためのプログラミング知識も必要です。
既存のWEBサイトの改修
すでに公開されているWEBサイトをより良いものに改修するのも、WordPressエンジニアの仕事です。外観や機能を改善するために、最新のテーマやプラグインを導入したり、JavaScriptを使ってUI/UXを向上させたりします。
構築したWEBサイトの運用
WordPressエンジニアは、構築したWEBサイトの運用を担当することもあります。サイトを安全かつ最適に運用するには、最新状態に保つことが大切です。そのため、WordPressやテーマ、プラグインのアップデートなどがあった際、サイト運営者の適用方針に沿って対応します。
テーマやプラグインの開発
オリジナリティの高いWEBサイトを構築する場合には、テーマやプラグインを独自に開発するケースもあります。テーマやプラグインを開発するには、デザインやHTML、CSS、JavaScriptといったプログラミングの高い専門知識が必要です。
WordPressエンジニアに求められるスキル
WordPressエンジニアとして働くために必要な3つのスキルを解説します。
- WordPressの活用スキル
- HTML/CSSの知識
- JavaScriptやPHP、MySQLなどのプログラミングスキル
WordPressの活用スキル
WordPressエンジニアとしてWEBサイトを構築するには、WordPressを使いこなせなくてはいけません。テーマやプラグインの選定から適用、サイトの方針に沿った各種設定、セキュリティ対策などさまざまな知識が必要です。また、サーバー環境やデータベースの知識があれば、自社でサーバーを用意する案件にWordPress導入から関われる可能性があります。
HTML、CSSの知識
WordPressは、既存のテーマやプラグインを組み合わせてコンテンツをアップするだけでも、見栄えの良いWEBサイトが簡単に作れます。しかし、HTMLやCSSが使えると見た目をさまざまに調整でき、顧客のニーズに合わせたサイト構築が可能です。WordPressエンジニアにとって、HTML、CSSの知識は必須と言って良いでしょう。
JavaScriptやPHP、MySQLなどのプログラミングスキル
HTML、CSSに加えて、JavaScriptやPHP、MySQLを扱えると仕事の幅が広がります。
JavaScriptはアニメーションやユーザー操作に合わせた動作など、動きのあるページを作成する場合に使われます。PHPはWordPressの開発に使われている言語で、テーマのカスタマイズやプラグインの自作などが可能です。また、WordPressで使われているデータベースMySQLを扱えると、データ管理も可能になります。
このように、複数の言語を扱えれば、さまざまなニーズの案件に対応できるでしょう。
WordPressエンジニアの気になる収入事情
WordPressエンジニアへの転職・転向を考えている方が気になる、収入事情を見てみましょう。
「正社員」「フリーランス」「未経験」の3つに分けて解説します。
正社員WordPressエンジニアの年収相場は平均500万円
「求人ボックス」のデータによると、WordPressエンジニアの平均年収は498万円です。また、ボリュームゾーンは350万円〜650万円あたりとなっています。
同データで、ほか分野のエンジニアの平均年収と比較すると下記のとおりです。
平均年収 | |
---|---|
WordPressエンジニア | 498万円 |
WEBエンジニア | 573万円 |
インフラエンジニア | 544万円 |
クラウドエンジニア | 599万円 |
WEBエンジニアやインフラエンジニア、クラウドエンジニアといった高度なプログラミングスキルや高い専門性が求められる技術者と比べると、WordPressエンジニアの年収は高くありません。WordPressのスキルだけでは、あまり高収入は期待できないため、ほかの言語や技術も習得してハイブリッドなエンジニアとなるのが高収入への近道でしょう。
参考:求人ボックス(WordPressエンジニア)/(WEBエンジニア)/(インフラエンジニア)/(クラウドエンジニア)
フリーランスWordPressエンジニアの月収相場は20万円台〜100万円以上
「フリーランススタート」のデータによると、フリーランスのWordPressエンジニアの月収相場は平均56万円です。スキルによる月収の幅は大きく、20万円台から最高135万円台と7倍近い差があります。
ほかの分野のエンジニアと比較してみましょう。
平均月収 | |
---|---|
WordPressエンジニア | 55.9万円 |
WEBエンジニア(Java) | 63.7万円 |
インフラエンジニア(Linux) | 62.5万円 |
クラウドエンジニア(AWS) | 75.7万円 |
正社員の場合と同じく、ほかの分野と比べて月収相場は低めとなっています。理由として、業務委託のWordPress案件では、作業内容ごとに標準的な単価の相場が決まっており、単価が上がりにくいことが考えられます。収入アップのためには、スキル面でほかのエンジニアとの差別化を図り、市場価値を高めることが大切です。
参考:フリーランススタート
未経験のWordPressエンジニアの年収相場は300万円台前半
「フリーランススタート」のデータによると、フリーランスのWordPressエンジニアの実務経験年数別の年収相場は下記のとおりです。
経験年数 | 月収相場 | 年収換算 |
---|---|---|
1年未満 | 28万円 | 330万円 |
1〜2年 | 33万円 | 396万円 |
2〜3年 | 47万円 | 561万円 |
3〜5年 | 55万円 | 660万円 |
5年以上 | 66万円 | 792万円 |
実務経験1年未満の年収相場は330万円となっています。正社員の年収相場のボリュームゾーンも踏まえると、未経験のWordPressエンジニアの年収相場は300万円台前半といったところでしょう。
経験年数が浅いうちは年収が少ないのはやむを得ません。上記のデータでは経験年数3年以上では、年収が倍に増えています。経験を積んでスキルを高めていくことが大切です。
参考:フリーランススタート
WordPressエンジニアとしての収入水準を知るためには
ここまでは統計的な数値をもとに紹介しました。具体的に、自身の経歴を踏まえた収入の目安を知りたい場合には以下のようなサービスを利用してみましょう。
- 手軽に知りたい|市場価値診断サービス
- 詳しく知りたい|転職エージェント
それぞれ詳しく解説します。
手軽に知りたい|市場価値診断サービス
市場価値診断サービスは、ネット上で自身のスキルや経験に関するいくつかの質問に答えると、適正年収などを提示してくれるサービスです。会員登録すると、より詳しい分析や企業からのオファーを受けられます。おもなサービスに「ミイダス」「geechs job」「duda」などがあります。
詳しく知りたい|転職エージェント
より正確な自身の市場価値を知りたい方は、転職エージェントに登録すると良いでしょう。自身の詳しい経歴や希望の職種、働き方などを伝えると、豊富な企業情報の中から最適な転職先を紹介してくれます。実際の求人情報を知ることで、正確な収入水準を知ることが可能です。
収入水準は、弊社サービス「
エイジレスフリーランス」でもご相談いただけます。
エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人のみを扱い、キャリアコンサルタントがひとりひとりの経験やスキルに合わせて企業・案件を紹介するサービスです。
おすすめの転職エージェント
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- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
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特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
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≫ウズカレIT
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約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
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WordPressエンジニアのキャリアを考える
WordPressエンジニアの働き方やキャリアアップ方法、転職ノウハウなどを見てみましょう。
WordPressエンジニアの多様な働き方
企業の正社員として、自社のサイト構築・運営や、他社のWEBサイト構築を行う働き方がもっとも多いでしょう。エンジニア派遣会社に登録し、派遣エンジニアとして、さまざまな企業のWEBサイト構築案件に参画して働くことも可能です。
また、WordPressエンジニアとして高いスキルを身につけた人は、独立してフリーランスとして働く道もあります。WordPressはリモートでも作業しやすいため、自宅で作業することも可能です。正社員に比べて収入が不安定な一方、高いスキルがあれば高収入を得ることもできます。
リモートワークがやりやすいWordPressエンジニアは、副業にも向いています。退社後や土日に在宅で案件を請け負い、副収入を得たり、独立のための実績作りをしたりといった働き方も可能です。
WordPressエンジニアがキャリアアップする手段
WordPressエンジニアがワンランク上の仕事をするための3つの方法を解説します。
- SEOに強くなる
- デザインやUI/UXの知識を身につける
- コミュニケーション能力を高める
SEOに強くなる
SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleなどの検索エンジンの上位に表示されるようにWEBサイトを最適化することです。検索エンジンの上位に表示されることでより多くの人の目に触れ、WEBサイトの集客や宣伝効果が高まります。SEOに強いWordPressエンジニアは、WEBサイトを運営する企業にとって非常に価値の高い人材です。
デザインやUI/UXの知識を身につける
通常、WEBサイトのデザインはデザイナーが担当します。WordPressエンジニアの仕事をする上で、デザインやUI/UXの知識は必須ではありません。しかし、WordPressエンジニアがデザインやUI/UXの知識を持っていることで、デザイナーの意図の理解やスムーズな連携が可能となり、効率的にサイト作成を進められます。
デザインやUI/UXの知識を高めていき、WordPressもできるデザイナーとしてのキャリアに進むのも良いでしょう。
コミュニケーション能力を高める
品質の高いWEBサイトを構築するには、顧客とのコミュニケーションが重要です。単に言われたことをやるだけでは、WordPressエンジニアとしての需要は少ないです。顧客と密にコミュニケーションをとり、隠れたニーズを引き出せれば、より良い提案につながるでしょう。コミュニケーション能力は実務経験の中で身に付くものです。日頃から顧客とのコミュニケーションを大切にし、プラスアルファの提案ができるように心がけましょう。
未経験のWordPressエンジニアが技術を磨く方法
未経験のWordPressエンジニアが開発案件をこなせるレベルまで技術を高めるための4つの方法を紹介します。
- 解説サイトや書籍で知識を習得する
- WordPressを使ってWEBサイトを構築・運用してみる
- 初心者可の開発案件に挑戦する
解説サイトや書籍で知識を習得する
WordPressエンジニアに求められる、WordPressの機能・操作方法やHTML、CSS、JavaScriptなどの情報は、ネット上の解説サイトや書籍が充実しています。習得難易度も高くないので、独学でも十分に実用レベルの知識を習得できるでしょう。具体的な書籍を知りたい方は「wordpress 本 入門」で調べるのがおすすめです。
「独学だと続かない」という方は、オンライン講座やプログラミングスクールを活用するのもおすすめです。費用はかかりますが、体系立てて必要な知識を学べます。
WordPressを使ってWEBサイトを構築・運用してみる
WordPressは誰でも無償で利用できます。知識を身につけたら、WordPressを使ってWEBサイトを構築・運用してみましょう。レンタルサーバーを借りて、ドメインを取得すれば簡単に始めることが可能です。テーマの導入やプラグインの設定、コンテンツ作成などの一連の操作を、試行錯誤しながら行うことで実践力が身に付きます。
初心者可の開発案件に挑戦する
自身でWordPressを使ってWEBサイトを構築し、一通りのスキルが身に付いたら、開発案件に挑戦してみましょう。初めての案件は、クラウドソーシングサイトなどで、高いスキルを求められない「初心者可」の案件を探すと安心です。WEBサイト構築を請け負う場合、個人で自由に作るのとは異なり、顧客の要件やルールに沿った開発、チーム作業などが求められます。案件を経験していく中で、仕事としてのWEBサイト構築の進め方を身につけていきましょう。
WordPressエンジニアの転職ノウハウ
WordPressエンジニアへの転職を成功させるための3つのポイントを紹介します。
- 過去の実績やスキルを棚卸しする
- ポートフォリオを作成する
- 転職エージェントを活用する
過去の実績やスキルを棚卸しする
まずは、過去に参画した開発案件の内容・規模・役割といった実績や、WordPressの業務年数、扱える言語などのスキルを細かく洗い出して整理しましょう。
もしWordPressでの実務経験がなくても、エンジニアとしての開発経験やマネジメント経験などがあれば評価される可能性もあります。その場合は、WordPressのスキルや熱意を証明するために、次に紹介するポートフォリオ作成を行うと良いでしょう。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、転職希望先にスキルや実績をアピールするために、過去の開発物をまとめたものです。業務として構築したWEBサイトがあれば、それらをまとめて紹介すると良いでしょう。実務経験がない場合には、自身で作成したブログなどのWEBサイトを使って、WordPressの活用スキルやHTML、CSSといった関連言語の知識をアピールすることもできます。
転職エージェントを活用する
転職エージェントは、経歴やスキル、希望を登録すると、転職のプロが適した企業を紹介してくれるサービスです。市場に出ていない求人も多く抱えているため、自分で探すだけでは見つからない企業に出会える可能性もあります。企業の紹介だけでなく面談の手配や条件交渉なども代行してくれるため、効率的に転職活動を進めたい人にはおすすめのサービスです。
WordPressエンジニアの求人や案件
WordPressエンジニアを求める企業や開発プロジェクトの概要を解説します。
WordPressエンジニアを求める企業
WordPressエンジニアはWEBサイトを運営する多くの企業から需要があります。その中から代表的な3つを紹介します。
- WEB制作会社
- Eコマース企業
- 店舗や個人事業主
WEB制作会社
WEB制作会社は、顧客企業の要望に沿ったWEBサイトを構築する企業です。WEB制作会社には、WEBサイト構築スキルを持つエンジニアやデザイナー、コンテンツ制作者などが所属しています。WordPressエンジニアのおもな役割は、WEBサイトの作成のためのWordPressの導入やテーマ、プラグインの開発・カスタマイズなどです。作成したサイトのアップデートやSEO対策といった運用を担う場合もあります。
Eコマース企業
WordPressでは、ショッピングカートや決済などの機能を持ったプラグインを使うことで、ECサイトの構築も可能です。ECサイト向けのプラグインには下記のようなものがあります。
- Welcart
- WooCommerce
- Easy Digital Downloads
また、WordPressで構築したサイトを外部のEC専用プラットフォームと連携することも可能です。
決済や顧客情報を扱うECサイトの構築・運営では高いセキュリティ対策のスキルをもったWordPressエンジニアが求められます。
中小企業や個人事業主
自社でWEBサイトを構築・運用するノウハウを持たない店舗や、ブログなどを運営する個人事業主などもWordPressエンジニアにサイト作成を外注する場合があります。企業の案件と比べて予算が少ない一方、求められるスキルレベルが低めの案件も多いため、WordPressエンジニアとしての実績が少ない初級者でも比較的対応しやすいでしょう。
WordPressが使われる開発プロジェクト
WordPressが使われる開発プロジェクトの3つの例を紹介します。
- 企業サイトの新規構築
- 既存サイトの改修
- WordPress以外で構築されたサイトの移行
企業サイトの新規構築
WordPressを使って新規に企業サイトを立ち上げる案件です。新規構築の際には、顧客やデザイナーとともにサイトの構成や機能、デザインといった要件を確認します。その後、要件に従って適切なテーマやプラグインを選択してカスタマイズや設定、テストなどを行うのがWordPressエンジニアの役割です。構築したサイトのメンテナンスや定期的なアップデートを担う場合もあります。
既存サイトの改修
すでに公開されている既存サイトを改修する案件もあります。全面リニューアルする場合や、部分的に改善を図る場合など、改修の規模は案件によってさまざまです。全面リニューアルでは、新規構築と同様にデザインや機能の見直しから入ります。部分的な改修では、機能を強化するためのプラグインの変更や、新たなカスタマイズの追加などの対応があるでしょう。また、セキュリティ強化やパフォーマンス改善といった機能以外の改修もあります。
WordPress以外で構築されたサイトの移行
WordPressを使わずに構築されたサイトを、WordPressに移行するケースもあります。移行の目的には下記のようなものがあります。
- サイトの管理性の向上
- セキュリティ対策の強化
- SEO対策の改善
- モバイルへの対応
WordPressエンジニアは、上記のような移行の目的が達成されるように、テーマやプラグインを適切に選定・カスタマイズし対応することが求められます。
WordPressエンジニアが業務委託案件を見つける方法
フリーランスのWordPressエンジニアが業務委託案件を見つけるための、おすすめの3つの方法を紹介します。
- クラウドソーシング
- フリーランスエージェント
- SNS
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、ネット上で案件の担い手を求める企業と、ワーカーを結びつけるサービスです。大手サービスに「クラウドワークス」「ランサーズ」などがあります。WordPressエンジニアを募集する案件に、自身のスキルを添えて応募し、マッチすれば案件獲得です。誰でも手軽に始められますが、競争率が高く、単価も低い傾向があります。
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントは、自身の経歴やスキルを登録すると、プロのエージェントが適した企業や案件を紹介してくれるサービスです。一度登録すれば、自分で案件探しをする必要がないため、大切な時間を有効活用できます。エージェントは市場には出回っていない案件も多数抱えているため、より自身のスキルレベルや希望にあった案件を見つけられる可能性があります。
フリーランスエージェントの利用をお考えなら、弊社の「エイジレスフリーランス」をご検討ください。
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SNS
近年はSNSを使って案件を獲得するケースも増えています。SNSでの案件獲得には、おもに2通りのケースがあります。
1つ目は、企業や個人がSNS上でWordPressエンジニアの募集を呼びかけるケースです。こまめにチェックすると良い案件に出会えるかもしれません。
もう一つ、自身からSNS上でスキルや実績をアピールし、WordPressエンジニアを探している企業や個人を探すケースもあります。日頃から信頼できる発信を続けていることが大切です。
WordPressエンジニアの将来性
ここまで見てきたように、WordPressは国内でも世界でも高いシェアを持つCMSです。
WordPressを取り巻くコミュニティも活発で、テーマやプラグインの開発も盛んに行われています。WordPressを使ったWEBサイトの構築はもちろん、既存サイトの改善やメンテナンスの需要もあり、WordPressエンジニアに対するニーズは今後も高いでしょう。
今からWordPressエンジニアを目指すべき?
下記の点から、WordPressエンジニアへの転職・転向は将来性のある選択肢といえるでしょう。
- WordPressは国内のCMS市場で8割以上のシェアを持っており、多くのWEBサイトで利用されている
- 企業にとってWEBサイトは重要なツールであり、構築・改善・運用に対する需要は大きい
- WordPressエンジニアに求められるスキルは比較的習得しやすい
ただし、習得のハードルが低い分、ほかの専門知識を要するエンジニアと比べて収入が高いとはいえません。WordPressエンジニアとしてキャリアアップするためには、WordPressやHTML/CSSといった基礎スキルに加えて、プラスアルファの強みを身につけて自身の価値を高めることが大切です。
まとめ:WEBサイト構築に欠かせないWordPressエンジニアへの需要は高い
WordPressは、国内で高いシェアを持つWEBサイト構築のためのCMS(コンテンツ管理システム)です。WordPressエンジニアは、WordPressを用いて企業や個人のWEBサイト構築やメンテナンスを担います。
WordPressエンジニアの収入相場は、正社員で平均年収500万円、フリーランスで平均月収56万円と、ほかの分野のエンジニアと比べると低めです。
WordPressはすでに多くのWEBサイトで利用されており、今後も安定した需要が見込まれるWordPressエンジニアは将来性の高い職種といえるでしょう。