お先真っ暗?データベースエンジニアの将来性が危惧される理由と対策を解説!
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「データベースエンジニアには将来性がない」「今後なくなっていく職種だ」
そんな言葉を耳にしたことがある人もいるでしょう。
「ビッグデータやAIが流行っているのにそんなわけないだろう」
なんて思いつつも、うわさを完全に否定できない人もいると思います。
本記事ではそんな肯定派、否定派いずれの意見も踏まえながらデータベースエンジニアの将来性を解説します。
これからデータベースエンジニアを目指す人や、現在データベースエンジニアで将来性を考え、別企業もしくは別のエンジニアへ転職を考えている人もいるかもしれません。働く環境によって、スキルを発揮できるかできないかも大きく変わります。
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- 【この記事を読んでわかること】
- データベースエンジニアという職種がなくなる可能性はきわめて低い
- 高付加価値化を実現できるかどうかでデータベースエンジニアの二極化が進む
- スキルを究める、データ分析を学ぶなどで可能性の模索が必要
- 閉塞感を感じたら学習、出世、独立がキーワード
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データベースエンジニアの将来性
まず結論ですが、データベースエンジニアの将来性は十分に見込めます。
理由は以下の2点です。
- データベースエンジニアは普遍的な価値がある
- 新技術の台頭により存在感が増している
それぞれ見ていきましょう。
データベースエンジニアは普遍的な価値がある
そもそもデータベースエンジニアの仕事は”システム開発工程をデータベースの観点から支援すること”であり、非常に普遍性の高い役割です。
システムがデータを取り扱う以上、データベースがなくなることはほぼあり得ません。
昨今は、生成AIなどがデータベース作成のクエリを発行してくれるなど技術進歩が目覚ましいですが、本番環境で稼働するシステムをすべてカバーするのにはまだまだ時間がかかるでしょう。
プロンプトエンジニアさえいればいい、という見方もあるかもしれませんが、プロンプトエンジニアもデータベースの知見がなければ、AIが提示した成果物が優れたものなのか評価できません。
高度なリファクタリングが行えるようになるのも、実用レベルに至るにはまだ時間が必要そうです。
人間の目や手を必要とする状況はしばらく続くことが見込まれるため、まだまだデータベースエンジニアの価値は保たれるでしょう。
新技術の台頭により存在感が増している
生成AIやNoSQLなど、新技術の台頭によってデータベースエンジニアは存在感を高めています。
生成AIのレベルを高めるためには機械学習を行うための大量のデータが必要であり、それらを正しく学習させるためにはデータベースの知識が必要です。
逆にデータベースエンジニアには新技術を学習し、それをエンジニアリングに用いることでキャリアを拡張できる余地が大いにある裏付けです。
なかなか新しい技術を学ぶのも大変ですが、年収や活躍の場を増やすためにも個人的なR&Dを行うことが重要なのは間違いありません。
エンジニアとして勉強を欠かさない姿勢が肝心です。
以上、データベースエンジニアの将来性が高い理由を2点説明しました。
まだまだデータベースエンジニアはなくなる心配のない職種です。
ではなぜデータベースエンジニアの将来性が懸念されているのか、論争の中身を紐解いていきましょう。
データベースエンジニア「将来性がない」VS「今後もなくならない」論争
データベースエンジニアの将来が危ぶまれている理由は、正確にいえば「従来型のデータベースエンジニアのままでは危ない」が正しいです。
以下の2点がポイントとなります。
- 従来型データベースエンジニアの需要が低下している
- データアナリスト、データサイエンティストなど新職業の需要が高まっている
具体的にみていきましょう。
従来型データベースエンジニアの需要が低下している
従来型データベースエンジニアの需要は低下傾向にあります。
従来型とは、データベースエンジニアの元祖である”データの設計や運用に主眼をおいたエンジニア”です。
そもそも関係データベースは1970~80年代ごろに端を発し、すでに50年近い期間利用され続けています。
技術の世界は進歩も早く、10年前どころか1年前の技術ですら廃れて淘汰されていくことも多いです。
そんな中で、従来の関係データベースの設計や運用のみを行っているエンジニアは当然陳腐化していってしまい、企業が求める新しい価値を提供できなくなってしまいます。
データベースエンジニアの先行きが不安といわれてしまうのは、従来型のデータベースエンジニアの需要が低下傾向にあるのが大きな理由になっているでしょう。
データアナリスト、データサイエンティストなど新職業の需要が高まっている
上記に加えて、新たな職種であるデータアナリストやデータサイエンティストが台頭しているのも大きいでしょう。
両者ともに大量の業務データを見比べたり突合して有機的な関連性を見出し、その結果をビジネスへ活かすことを主目的とした職種です。
こういった業務自体は昔から存在していましたが、昨今のデータの極大化、不規則化によって業務の難易度が上がった結果専門の職種が必要となりました。
既存のビジネスに閉塞感や行き詰まりを感じている企業にとって、手持ちのデータを活用して新しいビジネスを作り出せるアナリストやサイエンティストは非常に魅力的に映ります。
データベースエンジニアとしての業務ではなく、データを活用した高付加価値を提供できる職種がより有利になってしまっているのが現状でしょう。
以上、データベースエンジニアは必要なのか、それとも不要なのかという論争が起こっている原因を2つの観点で確認しました。
エンジニアにも近代化の波が押し寄せてきており、時代への対応が求められているのは間違いありません。
では現状従来型のデータベースエンジニアは、どうすれば将来性を高めることができるのか、その方法をみていきましょう。
データベースエンジニアとしての将来性を高める方法
データベースエンジニアとしての将来性を高めるポイントは、従来の働き方からの脱却が必要です。
その行動計画として以下3点を紹介します。
- データ分析を学ぶ
- 既存技術のスペシャリストになる
- 上流工程のスキルを身につける
順番にみていきましょう。
データ分析を学ぶ
まずはデータ分析を学ぶ方法です。
上でも述べたとおり、今は猫も杓子もデータ分析といっていいほどアナリストやサイエンティストの人気が高くなっています。
人気のある職業はそれだけ人材が集まりやすく雇用の流動性も高まり、求人の条件も良くなっていきます。
データ分析には統計学や高度数学など理系の高い知識が必要です。
そのため、データ分析を行うための前提条件はやや難しくはなりますが、その分収入も高くなる傾向があります。
この傾向は海外、特に米国で顕著になっており、平均年収は1,700万円弱(≒115,240ドル 1ドル145円換算)と非常に高額です。
データ分析を身につけられれば高付加価値人材となり、年収も高くなるなどメリットが多くなっています。
将来性を高めたい場合、まずはデータ分析を修得できるか検討するのがよいでしょう。
既存技術のスペシャリストになる
続いては既存技術を究める方法です。
ここでいう既存技術とはOracle DatabaseやSQL Serverなど現在多くの企業で用いられているデータベースミドルウェアを指します。
たとえばOracleであればOracle Master Platinumを取得し、実務でもOracleを用いたシステム開発経験を多数積んでいる状態が理想的です。
技術的に過渡期にある現状ですが、それでもこれらメジャーなミドルウェアはしばらく一定の地位を保つことが予想されます。
そのため、これらのスペシャリストであれば自身が現役のうちは一定程度稼ぐことができ、充実したキャリアを送れるでしょう。
そのほかにも、データベースエンジニアにおすすめの資格を以下の記事で紹介しているので、キャリアを伸ばしたい方は参照してみてください。
データベースエンジニアにおすすめな資格8選!スキルアップ方法も解説
資格は客観的に実力を判断できる便利なツールですが、データベースエンジニアはどんな資格を持っているのか気になっている人は多いのではないで
上流工程のスキルを身につける
3つ目は上流工程のスキルを身につける方法です。
具体的には、プロジェクトマネージメントやITコンサルティングスキルのことで、IT戦略の策定や大規模プロジェクト群のPMOなどを行えるスキルを指します。
経済産業省の調査でも、システム開発では上流工程にいくほど年収が高くなる傾向があり、ITコンサルタントであればデータベースエンジニアの1.6倍ほどの年収を稼げるデータがあります。
エンジニアは、得意領域をいくつも持っていればその分価値を掛け算で増やせるため、IT戦略を策定できるデータベースエンジニアとなれば高年収も実現可能です。
データベースエンジニアとしての技術に立脚しつつ、企業にとって価値のある提案を行えるのであれば将来性も間違いなく高まります。
ITコンサルタントの年収は以下の記事でも触れているため、興味のある人はぜひ参照してみてください。
ITコンサルタントの年収を徹底解説!高年収の理由や年収アップ法も
ITコンサルタントとして働くことに興味がある人の中には、年収事情が気になる人もいるのではないでしょうか。デジタル化やDXが進む近年、その成功
データベースエンジニアの将来性を高める方法を3つ紹介しました。
データベースエンジニアとしての将来性を上げる一助となれば幸いです。
続いて、データベースエンジニアに希望を感じられなくなった場合にどうしたらいいか、対処法を紹介します。
所属する会社でデータベースエンジニアとして働くことに将来性がないと感じたらとるべき3つの方法
所属企業で、データベースエンジニアとしてのキャリアに頭打ちを感じている人も少なくないと思います。
そんなときにできる対処法を3つ紹介します。
- 管理者になるために社内昇格を目指す
- 好条件を出してくれる企業に転職する
- データベースエンジニアとして独立する
それぞれ詳しくみていきましょう。
管理者になるために社内昇格を目指す
まずは社内で管理職を目指すルートです。
これにはそれぞれ以下のメリットとデメリットが存在します。
- メリット :社内で上位のポジションに就くことができる
- デメリット :エンジニア業務の割合が減る
メリット :社内で上位のポジションに就くことができる
まずメリットとして、管理職であれば通常のエンジニアよりもだいたい高い職位となります。
これによって社会的な地位も向上し、比例して年収も上昇するでしょう。
管理職であれば責任ある地位となるため、任される職責や範囲や期待値が大きくなります。
こういった状況をポジティブにとらえて管理を楽しめる人にはうってつけの対処法です。
デメリット :エンジニア業務の割合が減る
デメリットは、管理業務が増えることでエンジニア業務の割合が減ることです。
管理職ともなれば管理すべき対象の部下も相応にいるため、それぞれの作業状況や稼働状況を適切に管理する必要があります。
そのため、データベースを設計したりクエリを検討したりするエンジニアとしての作業割合は、どうしても減少します。
エンジニアとしてキャリアを築いていきたい場合、この点は管理職に昇格する大きなデメリットです。
好条件を出してくれる企業に転職する
2つ目は所属している企業を変更する、つまり転職です。
こちらも、それぞれ以下のようなメリットやデメリットがあります。
- メリット :環境を変えることで気持ちが上向きになるチャンスが増える
- デメリット :環境を変えるストレスがかかる可能性がある
メリット :環境を変えることで気持ちが上向きになるチャンスが増える
転職は、気持ちが上向きになる可能性が高い点がメリットです。
現在の環境で閉塞感を覚えている場合、環境を変えることで気持ちが一新されてかつてのわくわくする気持ちを取り戻せることがあります。
エンジニアとしての実力を試されているかのような、自分の新しい可能性を探せるかのような高揚感を感じられることでしょう。
また、会社を変えるときに業界も異なる企業を選べば関わる業務も変えることができるため、こういった環境を変えられる点は転職の大きなメリットです。
デメリット :環境を変えるストレスがかかる可能性がある
環境が変わることによって心身に負荷がかかるのが転職の1番のデメリットです。
転職は一般的に大きな決断であり、特に家族がいたり養わなければいけない人がいる場合は人生をかけた決断となります。
新しい職場に馴染めるのかという不安も大きく、プレッシャーのかかる状況で仕事をしていれば普段よりも疲れも増すでしょう。
転職は確実に負荷のかかる状況ではあるため、この点に留意しておく必要があります。
データベースエンジニアとして独立する
最後はデータベースエンジニアとして独立し、フリーランスとなることです。
データベースエンジニアとしてのキャリアを積み、しっかりした実力も身についていればこの選択肢も十分現実的なものになるでしょう。
このキャリアパスのメリットやデメリットは以下のとおりです。
- メリット :働く時間や場所の制限を受けず、自由度が高まる
- デメリット :自分の力で稼ぐ必要があり、収入がなくなるなどのリスクが高まる
メリット :働く時間や場所の制限を受けず、自由度が高まる
フリーランスの最大のメリットは、その自由度の高さです。
どんなプロジェクトを選ぶか、どんな場所でどんな時間に働くかを自由に選択できる状況が向いている人には、天国のように感じるのではないでしょうか。
個人的な嗜好のみならず、たとえばご両親の介護をしなければならないなどの特別な事情がある場合にもこの自由度は効果を発揮します。
会社のような決められた時間に働く必要がなく、自分の好きな仕事を選択できるのがフリーランスのメリットです。
デメリット :自分の力で稼ぐ必要があり、収入がなくなるなどのリスクが高まる
フリーランスのデメリットは、自分の力で生計を立てる必要がある点です。
会社から支払われる給料がなくなるため、みずからプロジェクトを獲得して収入を得る必要があります。
社会保険料などの税金周りも自身で調べてしっかりと納付するなど、会計の知識も求められます。
けがや病気も大きなリスクです。
働けない期間が続けば無収入になってしまうなど、数々の不確定要素を抱えているのがフリーランス最大のデメリットなのは間違いありません。
以上、所属企業でデータベースエンジニアとしての将来性を感じづらくなったときに、とるべき対応を3つ紹介しました。
新技術の出現など環境の変化はありますが、エンジニアとしての仕事は長年変わり映えしないなんてこともザラです。
今までの惰性で仕事ができてしまう中堅層になると、こういったマンネリズムを感じることもあるので、このような場合は上記の対策を考えてみてください。
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転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
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まとめ|データベースエンジニアは高付加価値化を実現できれば十分将来性がある
本記事では以下のことがわかりました。
- データベースエンジニアという職種がなくなる可能性はきわめて低い
- 高付加価値化を実現できるかどうかでデータベースエンジニアの二極化が進む
- スキルを究める、データ分析を学ぶなどで可能性の模索が必要
- 閉塞感を感じたら学習、出世、独立がキーワード
繰り返しになりますが、データベースエンジニアという職種がなくなることはないでしょう。
システムがデータを取り扱う以上、現在の延長線上ではデータベースという概念や仕組みから脱却する可能性がないためです。
生成AIを筆頭とする新規の技術もどんどんと出てきており、今後もAIをベースとした新技術やサービスの展開が加速していくことは容易に想像できます。
エンジニアとして技術の進歩を見逃すことなく、自身のライフステージや嗜好に応じて適切な対応をとっていく必要があるでしょう。
その選択肢として転職やフリーランスへの独立が検討対象となります。
データベースエンジニアとしての今後を悩み始めたら、まずはエイジレスに相談してみていただけると幸いです。
これからも、エンジニアとしてのキャリアをしっかりと構築していきましょう。