Azure資格は転職活動に役立つか?目的別の資格一覧と今後の需要

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Azure資格は、現代のIT業界での転職活動において、どれほどの価値を持つのでしょうか?クラウド技術が急速に進化し、多くの企業がデジタル変革を進める中、Azureのスキルはますます重要となっています。

本記事では、転職を目指す方々に向けて、Azure資格の種類とそれぞれの目的、そして今後の市場での需要について解説します。

専門知識や資格を持つことは、今後のキャリアに大きな強みとなりますが、資格を取得するまでの勉強時間や資金は意外とかかります。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • Azureの主要な資格の一覧、それぞれの資格の概要、対象者、および取得することで得られるスキルセットや知識の範囲
  • Azureの資格が転職活動にどのように影響するか、またはキャリアアップの際にどのようなアドバンテージをもたらすか
  • Azureエンジニアとして働くときに資格は必須なのか、ケースバイケースで説明

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Azure資格は全部で18種類!それぞれの資格の概要

Azureはクラウド技術の進化と共に、多岐にわたる資格を提供しています。全18種類のAzure資格が存在し、それぞれが特定の専門分野や役割に焦点を当てています。

初心者から上級者まで、あらゆるレベルのITプロフェッショナルが自分のキャリアやスキルセットに合わせて資格を選ぶことが可能です。

この章では、それぞれのAzure資格の概要と、どのような職務や目的に最適なのかを詳しく解説します。

上記の図の通り、Azure資格は初級者向けが3種類、中級者向けが12種類、上級者向けが3種類の計18種類の資格があります。

中でも、Azureの資格の中で特に注目されているのは、Azure Solutions Architect、Azure Developer Associate、Azure Administrator Associateの3つです。

Azure Solutions Architectは、クラウドソリューションの設計や実装に関する深い知識を持つ専門家を対象としています。一方、Azure Developer Associateは、Azureの環境でのアプリケーション開発や管理に関するスキルを評価するものです。Azure Administrator Associateは、Azureのリソースの実装、監視、および管理に関する能力を持つ人々のための資格です。

これらの資格は、Azureのエコシステム内での専門的な役割を果たすための基盤となり、多くの企業や組織での採用の際に高く評価されています。

では、全18種類の資格について概要を見ていきましょう。

初級者向け資格は3種類|まずはこの資格を取ろう

Microsoft Certified:Azure Fundamentals

この資格は、Azureのクラウドサービス、プライシングモデル、およびサポートオプションの基本的な理解を証明します。クラウドコンセプトやAzureの主要なサービス、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、および信頼性に関する基本的な知識が求められます。

Microsoft CertifiedAzure AI Fundamentals

AI技術の基礎と、Azureが提供するAIソリューションの概要に関する知識を証明する資格です。機械学習、コンピュータビジョン、自然言語処理などのAIの主要な概念に精通していることが求められます。

Microsoft CertifiedAzure Data Fundamentals

データの基本的な概念、リレーショナルデータベース、非リレーショナルデータベース、データ分析、およびAzureのデータサービスに関する知識を証明する資格です。

中級者向けAzure資格は12種類も!将来のエンジニアとしての方向性を考えて資格を取得しよう

④Microsoft CertifiedAzure Administrator Associate

Azureのリソースの日常的な管理と監視に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。Azureのアイデンティティ、ガバナンス、ストレージ、コンピュート、および仮想ネットワークの実装と管理に関するスキルが求められます。

⑤Microsoft CertifiedAzure Developer Associate

Azureの開発者としてのスキルを証明する資格。Azureのソリューションの設計、ビルド、テスト、およびメンテナンスに関する知識が必要です。

⑥Microsoft CertifiedAzure Solutions Architect Expert

Azureのソリューションの高度な設計と実装に関する知識を証明する資格。ネットワーク、ストレージ、コンピュータ、およびセキュリティソリューションの統合に関するスキルが求められます。

⑦Microsoft CertifiedAzure DevOps Engineer Expert

AzureのDevOpsプロセスとサービスの高度な設計と実装に関する知識を証明する資格。CI/CDパイプライン、インフラストラクチャの自動化、およびアプリケーションの監視とフィードバックに関するスキルが必要です。

⑧Microsoft CertifiedAzure Security Engineer Associate

Azureのセキュリティソリューションの設計、実装、および管理に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。Azureのセキュリティオペレーション、アイデンティティ、アクセス管理、および保護情報に関するスキルが求められます。

⑨Microsoft CertifiedAzure Network Engineer Associate

Azureのネットワークソリューションの設計、実装、および管理に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。Azureのネットワークインフラストラクチャ、接続、およびトラフィック戦略に関するスキルを証明します。

⑩Microsoft CertifiedAzure Server Hybrid Administrator Associate

Windows Serverのオンプレミス、ハイブリッド、およびIaaSプラットフォームワークロードの構成と管理に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。オンプレミスとAzureサービスの統合、Windows Serverの管理、およびAzureでのワークロードの移行とデプロイに関するスキルが必要です。

⑪Microsoft CertifiedAzure AI Engineer Associate

AzureのAIソリューションの設計、開発、および実装に関する知識を証明する資格。Azure Cognitive Services、Azure Bot Service、および関連するデータストレージソリューションの使用に関するスキルが必要です。

⑫Microsoft CertifiedAzure Data Scientist Associate

Azureのデータサイエンスソリューションの設計と実装に関する知識を証明する資格。データの探索、準備、およびモデルのトレーニングと評価に関するスキルが必要です。

⑬Microsoft CertifiedAzure Data Engineer Associate

Azureのデータソリューションの設計、実装、およびメンテナンスに関する知識を証明する資格。Azureのデータストレージおよびデータ処理ソリューションの使用に関するスキルが求められます。

⑭Microsoft CertifiedAzure Database Administrator Associate

Azureのデータベースソリューションの管理と運用に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。Azure SQLの運用と管理に関するスキルが必要です。

⑮Microsoft CertifiedAzure Enterprise Data Analyst Associate

Azureのデータ解析ソリューションの設計、実装、および管理に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。Azureのデータストレージ、データ処理、およびデータ可視化ツールを使用したビジネスインテリジェンスの実装と分析に関するスキルが求められます。

スキルを極めたい上級者向けAzure資格

⑯Microsoft CertifiedAzure for SAP Workloads Specialty

AzureでのSAPワークロードの設計、実装、および運用に関する知識を証明する資格。SAPのアーキテクチャ、データ、およびネットワークの最適化に関するスキルが必要です。

⑰Microsoft CertifiedAzure Virtual Desktop Specialty

Azure Virtual Desktopの設計、実装、および管理に関する専門的な知識を持つことを証明する資格。仮想化の最適化、セキュリティ、およびコンプライアンスに関するスキルが求められます。

⑱Microsoft CertifiedAzure IoT Developer Specialty

AzureのIoTソリューションの設計と実装に関する知識を証明する資格。IoTデバイスの統合、データ処理、およびデータストレージソリューションの使用に関するスキルが必要です。

この章では、Azureの資格についてそのレベルと概要について解説しました。では、Azureエンジニアになるためには資格取得は必須なのでしょうか?次章で解説します。

Azureエンジニアになるには資格は必須?あった方が良いが資格は無くても可能性はある

Azureエンジニアになるためには、実際に資格は必須なのでしょうか?

Azureの資格は、あなたのスキルや知識を公式に証明するものです。資格を取得することで、Azureの各サービスや機能に関する深い理解を持っていることが証明され、雇用者やクライアントに信頼を与えることができます。

特に、競争が激しい職場やプロジェクトでは、資格があることで他の候補者との差別化を図ることができるでしょう。

しかし、資格があるからといって、必ずしも優れたエンジニアであるとは限りません。実際の業務での経験や、チームでの協力、問題解決能力など、資格だけでは測定できないスキルも非常に重要です。中途採用の場面では、これらの実務経験が高く評価されることが多いです。

新卒の場合、実務経験がないため、ポテンシャル採用が主流となります。この場合、資格があると、学びの意欲や基本的な知識を持っていることを示す良い手段となります。しかし、資格を持っていなくても、学びの意欲やコミュニケーション能力、基本的なITスキルが評価されることも多いです。

結論としては「必要ではないが、あると有利」となります。資格はあなたのスキルを証明する手段の一つですが、実務経験や他のスキルも同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。

Azureエンジニアとして成功するためには、資格取得だけでなく、継続的な学びと実務経験の積み重ねが必要です。

目的別Azureの資格オススメ

前章でも述べた通り、Azureの資格は多岐にわたり、それぞれの資格が異なる目的や役割に対応しています。この章では、あなたのキャリアやビジネスの目的に合わせて、最も適したAzureの資格をオススメします。

初心者向け:Azureの基本を学ぶ(Microsoft Certified: Azure Fundamentals)

Azureの基本的なサービスやプライシング、サポートオプションに関する知識を証明する資格です。この資格は、Azureのクラウドサービスの基盤となる概念を理解するための入門として設計されています。
具体的には、クラウドコンピューティングの原則、Azureのコアサービス、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、および信頼性に関する基本的な知識が含まれます。Azureを始めて学ぶ方や、クラウドの基本を理解したい方に最適です。

開発者向けAzureでのアプリケーション開発(Microsoft Certified: Azure Developer Associate)

Azureのソリューションの設計、ビルド、テスト、およびメンテナンスに関する知識を持つことを証明する資格です。この資格は、Azureの開発環境とツールを使用して、効果的なクラウドソリューションを開発する能力を持つ開発者を対象としています。
具体的には、Azureのコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、およびセキュリティソリューションの開発に関するスキルが求められます。アプリケーション開発者やソリューションアーキテクトに適しています。

管理者向けAzureリソースの管理と運用(Microsoft Certified: Azure Administrator Associate)

Azureのリソースの管理、監視、調整に関する知識を持つことを証明する資格です。この資格は、Azureの環境を日常的に管理および監視するITプロフェッショナルを対象としています。
Azureのリソースのデプロイ、設定、スケーリング、監視、およびトラブルシューティングに関するスキルが求められます。システム管理者やネットワークエンジニアに最適です。

セキュリティ専門家向けAzureのセキュリティ管理(Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate)

Azureのセキュリティソリューションの設計、実装、および管理に関する専門的な知識を持つことを証明する資格です。この資格は、Azureのセキュリティインフラの設計、実装、および運用を担当するセキュリティエンジニアを対象としています。
アイデンティティとアクセスの管理、情報保護、脅威の防護、セキュリティオペレーションの管理などのスキルが求められます。セキュリティエンジニアやセキュリティアナリストに適しています。

データ専門家向けAzureでのデータ管理と分析(Microsoft Certified: Azure Data Engineer Associate)

Azureのデータストレージとデータ処理ソリューションの設計と実装に関する知識を持つことを証明する資格です。この資格は、Azureのデータソリューションの設計、構築、および運用を担当するデータエンジニアを対象としています。
Azureのデータストレージソリューションの選択、データストリームの設計、データの変換、およびデータの保存と提供に関するスキルが求められます。データエンジニアやデータサイエンティストに最適です。

AI・機械学習専門家向けAzureでのAIソリューション開発(Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate)

AzureのAIソリューションの設計と実装に関する知識を持つことを証明する資格です。この資格は、AzureのAIと機械学習ソリューションの設計、構築、および運用を担当するAIエンジニアを対象としています。
AzureのAIサービスの選択、AIモデルの設計とトレーニング、およびAIソリューションのデプロイと管理に関するスキルが求められます。AI開発者や機械学習エンジニアに適しています。

この章では目的別のAzure資格について紹介しました。では、Azureエンジニアになりたい場合、どのような転職サイトが良いかを紹介します。

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まとめ|Azureエンジニアになるために一歩踏み出そう

本記事では以下のことがわかりました。

  • Azureの主要な資格の一覧、それぞれの資格の概要、対象者、および取得することで得られるスキルセットや知識の範囲 
  • Azureの資格が転職活動にどのように影響するか、またはキャリアアップの際にどのようなアドバンテージをもたらすか 
  • Azureエンジニアとして働くときに資格は必須なのか、ケースバイケースで説明 

Azureの資格は、転職活動やキャリアアップを目指すITプロフェッショナルにとって大きなアドバンテージとなります。資格はAzureの幅広いサービスやソリューションに関する深い知識とスキルを証明するもので、それぞれの資格は特定の目的や役割に合わせて設計されています。

例えば、初心者向けにはAzureの基本を学ぶ「Azure Fundamentals」、開発者向けにはアプリケーション開発のスキルを証明する「Azure Developer Associate」などがあります。

また、市場の動向として、クラウド技術の需要は増加傾向にあり、Azureの資格を持つことで、より多くの求人機会や高い給与を期待することができます。

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執筆者
飯嶋シロ
日経シンクタンクにてクラウドエンジニアとして従事。新規クラウド構築における設計をPMとして担当した。新技術をどのように設計にシステム更改で利用するかについて常に考えている。現在はフリーランスのライターとしてITや金融など幅広く情報を発信。趣味は一人旅と猫と一緒に寝ること。