クラウドエンジニアのキャリアパスとは?迷った時の決め方まで丁寧に解説

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

クラウドエンジニアとしてのキャリアは多岐にわたり、技術職からマネジメント職までさまざまな道があります。しかし、その多様性ゆえに進むべき道を迷うこともあるでしょう。

本記事では、クラウドエンジニアのキャリアパスの選び方や、キャリアを広げるための資格について詳しく解説します。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/

特化型エージェント
社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/

エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp

  • 【この記事を読んでわかること】
  • 技術職からマネジメント職まで、クラウドエンジニアとして進むことができる多岐にわたるキャリアの選択肢とその特徴
  • キャリアを進める上での自分の価値観や目指す方向性を明確にする重要性と、それを見つけるための具体的な方法
  • クラウド技術の日々の進化とそれに伴うキャリアの選択肢や必要なスキルについて
CTACTA

クラウドエンジニアのキャリアパス[技術職]

クラウドエンジニアとしての技術職のキャリアは、情報技術の進化と共に多岐にわたる選択肢が広がっています。特定の技術領域のスペシャリストから、システム全体の設計・実装に至るまで、その範囲は広大です。

この章では、クラウドエンジニアとしての技術職のキャリアパスと、それぞれの役職が持つ特徴や求められるスキルについて詳しく解説します。

ITエンジニア

ITスペシャリストは、特定の技術領域やツールに関する専門的な知識を持つエンジニアとしての役割を果たします。ITスペシャリストは、クラウドの特定のサービスや機能、例えばAWSのLambdaやAzureのKubernetes Serviceなどに関する深い知識を持っています。

このような専門的な知識は、高度なシステムの設計や、特定の問題のトラブルシューティングにおいて極めて価値があります。クラウド技術の急速な進化と、その中での多様なサービスの出現に対応するため、クラウドエンジニアはITスペシャリストとしてのキャリアを選択することが多いです。

必要なスキル

  • 深いクラウド知識: AWS, Azure, GCPなどの主要なクラウドプロバイダのサービスや機能に関する詳細な知識
  • 専門的なツールの利用: TerraformやCloudFormationのようなインフラストラクチャー・アズ・コード(IaC)ツールの使用経験
  • トラブルシューティング: クラウド環境での問題解決能力

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバー、ネットワーク、ストレージなどのITインフラ全体の設計、構築、運用を担当します。

特に、クラウド環境におけるこれらのリソースの管理や最適化が主な業務となります。クラウドの普及に伴い、多くの企業が従来のオンプレミス環境からクラウド環境への移行を進めており、この過程でインフラエンジニアの役割は非常に重要となっています。

また、クラウド環境でのリソースのコスト管理やセキュリティ対策も、インフラエンジニアの重要な業務となっています。

必要なスキル

  • ネットワーク設計:VPC・サブネット・VPN・ロードバランサーなどのネットワークリソースの設計と構築能力
  • セキュリティ:セキュリティグループ、IAMポリシー、暗号化の実装など、クラウド環境でのセキュリティ対策の知識
  • 自動化:Ansible、Chef、Puppetなどの自動化ツールの使用経験

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、システム開発の全工程をカバーするエンジニアとして、フロントエンドの設計・実装からバックエンドのAPI設計、データベースの構築・運用までを一手に担います。

クラウドサービスは、これらの工程を効率的に行うための多くのツールやサービスを提供しており、フルスタックエンジニアはこれらのサービスを駆使して迅速な開発を行います。

クラウドの柔軟性やスケーラビリティを最大限に活用するため、フルスタックエンジニアとしてのキャリアは非常に魅力的であり、多くのクラウドエンジニアがフルスタックエンジニアを目指しています。

必要なスキル

  • フロントエンド技術:HTML、CSS、JavaScript、そしてReactやVue.jsなどのフレームワークの知識
  • バックエンド技術:Node.js、Python、Ruby on Railsなどのサーバーサイド技術の経験
  • データベース管理:SQLベースのRDBMSやNoSQLデータベースの設計と運用能力
  • クラウドサービスの統合:AWS Lambda、API Gateway、RDSなどのサービスを組み合わせてのアプリケーション構築の経験

この章ではクラウドエンジニアの技術面のキャリアパスについて解説しました。次章では、マネジメント側のキャリアパスについて解説します。

クラウドエンジニアのキャリアパス[マネジメント職]

クラウド技術の普及とともに、技術的なスキルだけでなく、プロジェクトの統括やクラウド導入のアドバイスなど、マネジメント側の役割も非常に重要になってきました。

クラウドエンジニアとしてのマネジメント職のキャリアパスについて、その特徴と必要なスキル、そしてキャリアの必要な背景について詳細に見ていきましょう。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、クラウド関連のプロジェクト全体を統括する重要な役割を担います。

彼らは、プロジェクトの初期段階から終了まで、その進行と品質を厳格に管理します。
具体的には、要件定義・スケジュールの作成・リソースの割り当て・リスク管理に加え、ステークホルダーとのコミュニケーションなど、多岐にわたる業務を担当します。

技術チームとビジネスサイドとの間に立ち、双方のニーズや要求を理解し、それを元にプロジェクトを適切に進行させることが求められます。

また、クラウドの導入や移行プロジェクトは、技術的な課題だけでなく、組織の文化や業務プロセスの変革も伴うため、そのような変革を円滑に進めるリーダーシップも必要とされます。

プロダクトマネージャーのキャリアパスが注目される背景には、クラウド技術の導入がビジネスの競争力を高めるキーとなっている現代において、その成功を左右するプロジェクトの進行を任される役割が非常に重要であると認識されているからです。

必要なスキル

  • コミュニケーション能力:技術チームとビジネスサイドの間での情報の伝達や調整を効果的に行う能力
  • リスク管理:プロジェクトに関連するリスクを予測し、それに対する対策を計画・実施する能力
  • スケジュール管理:プロジェクトのタイムラインを作成し、それに沿って進行を管理する能力
  • リソース管理:人員を含め必要なリソースの確保や割り当てを効果的に行う能力
  • クラウド技術の基本知識:クラウドの基本的な概念やサービス、ベストプラクティスに関する知識
  • ステークホルダー管理:プロジェクト関連のステークホルダーとの関係を構築・維持する能力

クラウドコンサルタント

クラウドコンサルタントは、企業のクラウド導入や最適化のプロセスを専門的にサポートする役職として、その知識と経験が高く評価される存在です。

彼らは、クラウドの最新のトレンドやベストプラクティスに精通しており、それを活用して企業のビジネスニーズや課題に合わせた最適なクラウド戦略の策定をサポートします。

具体的には、クラウドのコスト最適化、セキュリティ強化、業務効率の向上など、多岐にわたる課題解決の提案や実施を行います。また、クラウドベンダーの選定や、クラウドサービス間の統合、既存システムとの連携など、技術的なアドバイスも行います。

クラウドコンサルタントは現在ニーズが拡大しています。
なぜなら、クラウド技術の急速な進化と多様性が増している中で、その複雑さを理解し、ビジネス価値を最大化するための専門的な知識や経験が不可欠であると認識されているからです。

必要なスキル

  • クラウド技術の深い知識:主要なクラウドプロバイダのサービスやベストプラクティスに関する詳細な知識
  • ビジネス理解:企業のビジネスニーズや課題を理解し、それに合わせたクラウド戦略を策定する能力
  • 提案力:クラウド導入や最適化の提案を明確かつ説得力を持って行う能力
  • プロジェクト管理:クラウド導入や移行プロジェクトの進行を管理する能力
  • セキュリティ知識:クラウド環境でのセキュリティ対策やベストプラクティスに関する知識
  • コミュニケーション能力:顧客や関連部署との円滑なコミュニケーションを行う能力

前章までは、クラウドエンジニアのキャリアパスとして技術職とマネジメント職について理解を深めました。では、実際にどのように自身のキャリアを決めていくかについての考え方を説明します。

クラウドエンジニアとしてのキャリアパスに悩んだ時の決め方4ステップ

クラウドエンジニアとしてのキャリアを進めていく中で、自分の将来の方向性について悩むことは誰にでもあると思います。私も過去に何度かそのような壁にぶつかりました。

そこで、キャリアパスを見つけるための4つのステップをご紹介します。
これは私の経験を元にしたアドバイスですので、皆さんの参考になれば幸いです。

①自分の価値観を明確にする

まず、自分の価値観や目指す方向を明確にしましょう。クラウドエンジニアとしての技術的なスキルはもちろん大切ですが、それだけではなく、どのような働き方やライフスタイルを求めているのかを考えることが大切です。

私がエンジニアとして初心者だった時は、技術的なスキルの向上にのみ焦点を当て多大な時間をかけて勉強していました。しかし、時間が経つにつれ、自分のライフスタイルや働き方の価値観が変わってきました。
例えば「家族との時間を大切にしたい「趣味の時間を増やしたい」など、キャリアだけでなく、生活全体のバランスを考えるようになりました。

②メンターや先輩との対話を大切にする

私がキャリアの方向性に悩んだ時、多くの先輩やメンターとの対話が非常に役立ちました。彼らの経験や視点からのアドバイスは、自分一人では気づかない視点を提供してくれます。

実際に、私が初めてキャリアの方向性に迷い技術職からマネジメント職に心変わりしたときに、ある先輩に相談しました。

「自分も技術者として最先端を走りたいと思っていたが、それは本当か考えてみてほしい。実際に自分の心の声を大切にし、それを基に選択をしていけば後悔はしない」

という先輩の言葉は、今でも私の胸に響いています。

他者の視点や経験を知ることで、自分自身の考えがより明確になります。

技術の最先端にいたいか、チームとしてプロジェクトを達成したいか

技術の進化は絶え間なく、新しいツールやフレームワークが日々登場しています。このような環境下で、多くのエンジニアは「最新の技術を追い続けるべきか、それともチームとしての成果を優先すべきか」というジレンマに直面します。

私自身、過去には最新の技術トレンドに常に目を向け、それを学ぶことに多くの時間を費やしていました。新しい技術を学ぶことは、確かに自分のスキルセットを豊かにするものですが、それだけに焦点を当てると、チームとしての目標やプロジェクトの成果を見失うこともあるのです。

ある時、私は大規模なプロジェクトに参加する機会に恵まれました。このプロジェクトでは、最新の技術よりも、チーム全体の協力とコミュニケーションが重要視されました。
プロジェクトが成功した際の達成感は、新しい技術を一つ習得するよりもはるかに大きかったのです。

この経験を通じて、技術の最先端を追い求めることも大切ですが、それと同時に、チームとしての協力やコミュニケーションの重要性も再認識しました。

技術の進化は確かに止まりませんが、それと並行して、人としての成長やチームでの成功も追求することが、真のキャリアの充実に繋がると感じています。

最終的には、各エンジニアが自分の価値観や目標に基づいて、どちらの方向性を重視するかを選択することが大切です。その選択を通じて、自分だけでなく、チームや組織全体の成長にも貢献していくことが、クラウドエンジニアとしての真の成功だと考えています。

転職やキャリアチェンジへの準備をする

最後に、現在の状況や環境が自分のキャリアの方向性と合わないと感じたら、転職やキャリアチェンジを検討することも一つの選択肢です。

新しい環境での挑戦は、新たな視点やスキルを身につけるチャンスとなります。私が初めて転職を考えた時、多くの不安がありました。しかし、新しい環境での挑戦は、私の視野を広げ、新たなスキルや知識を身につける機会となりました。転職やキャリアチェンジは、自分の成長のための一つの手段です。

キャリアパスについてどのように考えていくかステップごとに説明しました。最後に、クラウドエンジニアとしてキャリアパスを広げるための資格について解説します。

クラウドエンジニアとしてのキャリアパスを広げるための資格5選

クラウドエンジニアとしてのキャリアをさらに進めるためには、専門的な資格を取得することが有効です。以下に、難易度を5段階で評価した上で、簡単な順番に資格をまとめました。

AWS Certified Cloud Practitioner(難易度: ★☆☆☆☆)

AWSの基本的な知識やサービスに関する理解を証明する資格で、AWSの初心者やクラウドの基礎を学びたい方におすすめです。

Microsoft Certified : Azure Fundamentals(難易度: ★★☆☆☆)

Microsoft Azureの基本的な概念やサービスを理解していることを証明する資格で、Azureの初心者やクラウドの基礎を学びたい方に向いています。

Google Associate Cloud Engineer(難易度: ★★★☆☆)

Google Cloud Platform (GCP)の基本的なサービスや操作を理解していることを証明する資格で、GCPの初級者やクラウドの基礎を学びたい方に適しています。

AWS Certified Solutions Architect – Associate (難易度: ★★★★☆)

AWSのアーキテクチャ設計やサービスの詳細な知識を持つことを証明する資格で、中級以上のAWSユーザーやアーキテクトを目指す方におすすめです。

Certified Kubernetes Administrator(CKA)(難易度: ★★★★★)

Kubernetesの運用や管理に関する高度な知識を証明する資格で、Kubernetesの経験者や専門家を目指す方に最適です。

これらの資格は、クラウドエンジニアとしてのスキルや知識を証明するためのものであり、キャリアの幅を広げるための一つの手段となります。

まとめ|クラウドエンジニアのキャリアパスは自身の価値観をクリアにしてから決めよう

本記事を通して以下のことがわかりました。

  • 技術職からマネジメント職まで、クラウドエンジニアとして進むことができる多岐にわたるキャリアの選択肢とその特徴
  • キャリアを進める上での自分の価値観や目指す方向性を明確にする重要性と、それを見つけるための具体的な方法
  • クラウド技術の日々の進化とそれに伴うキャリアの選択肢や必要なスキルについて

クラウドエンジニアとしてのキャリアは多岐にわたり、その進むべき道は一つではありません。技術的なスキルや資格はもちろんのこと、自分の価値観やライフスタイル、働き方の希望もキャリアの方向性を決める上で大切な要素となります。

また、先輩やメンターとの対話を通じて、他者の視点や経験を学ぶことも非常に有益です。

技術の進化や業界のトレンドに追いつくだけでなく、自分自身の内面と向き合い、真の意味でのキャリアの充実を追求することが重要です。

キャリアの選択について迷った時は、自分の価値観を再確認し、それに基づいて最適を適宜選択することで、より充実したエンジニアライフを送ることができるでしょう。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/

特化型エージェント
社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/

エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp

アバター画像
執筆者
飯嶋シロ
日経シンクタンクにてクラウドエンジニアとして従事。新規クラウド構築における設計をPMとして担当した。新技術をどのように設計にシステム更改で利用するかについて常に考えている。現在はフリーランスのライターとしてITや金融など幅広く情報を発信。趣味は一人旅と猫と一緒に寝ること。