ITコンサルタントを採用する大手企業とは?厳選10社と選考対策を解説
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ITコンサルタントとして企業選びに悩んでいる人は多いです。
年収で選ぶか、携われる業務の幅広さで選ぶのか、それとも専門性を鍛えるべきか、悩みは尽きません。
本記事ではITコンサルタントとして新卒・中途それぞれでどんな会社を選ぶべきか、その詳細を解説していきます。
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- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
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- 【この記事を読んでわかること】
- ITコンサルタントは、BIG4や野村総研など大手著名な企業で働けるチャンスがある
- 企業選びの際は、自身のキャリアパスや人生の目標と照らし合わせるのが吉
- 面接では新卒・中途それぞれ意識すべきポイントが異なるため、適した戦略をとる必要がある
大手ITコンサルタントの大手企業10選
まずITコンサルタント業を営んでいる会社はどれくらいあるのか、大手企業を中心に下表にまとめました。
おおよそ2022年末~2023年4月ごろのデータを取得しており、知名度や規模感、上場しているかどうかなどの観点で独自にピックアップした10社です。
一部売上など、非公開な部分は前年度資料や売上の成長率を参考に算出した参考値となっています。
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
アクセンチュア | 外資系 | 24,750 | 21,000 | 1,268 | 圧倒的な人員とナレッジ |
デロイトトーマツコンサルティング | 外資系 | 3,129 | 4,290 | 1,442 | 業務改革コンサルの実績多数 |
KPMGコンサルティング | 外資系 | 1,387 | 1,302 | 1,328 | 先端技術を用いたコンサルティング |
PwCコンサルティング | 外資系 | 1,000 | 3,250 | 1,316 | スペシャリストを用いた実行支援 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 外資系 | 800 | 3,154 | 1,393 | 近年デジタルに注力し各種施策を実施 |
野村総合研究所(NRI) | 日系 | 6,920 | 6,782 | 1,242 | 金融のITコンサル・SIに強み |
日本総合研究所(JRI) | 日系 | 2,143 | 2,962 | 725 | SMBCの強固なリレーション |
電通国際情報サービス(ISID) | 日系 | 1,290 | 2,001 | 1,128 | 広告会社とのシナジー |
アビームコンサルティング | 日系 | 1,217 | 7,523 | 1,021 | SAP導入関連 |
ベイカレントコンサルティング | 日系 | 760 | 3,310 | 1,118 | 営業専門部隊、ワンプール制 |
船井総合研究所 | 日系 | 256 | 817 | 700 | 中小企業コンサルティング |
それぞれの会社概要を確認していきましょう。
アクセンチュア
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
アクセンチュア | 外資系 | 24,750 | 21,000 | 1,268 | 圧倒的な人員とナレッジ |
ITコンサルタントを語るうえで外せないのが、アクセンチュアです。
アイルランドに本社を置く、世界で最大規模の総合コンサルティングファームで、売上高や従業員数などその他ファームと比して圧倒的なスケールを誇ります。
ITコンサルティングにも強く、企業がIT戦略を策定したい際の選定企業に必ず名前が挙がるほどです。
日本国内でも三菱重工や東京ガス、経済産業省など官民問わず多数の支援実績があるのは、依頼する側にとっても安心材料となります。
インダストリーカットによって各領域のスペシャリストも多く在籍しており、グローバルな規模感を活かした膨大な経験値によってプロジェクトを進められる点が強みです。
デロイトトーマツコンサルティング
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
デロイトトーマツコンサルティング | 外資系 | 3,129 | 4,290 | 1,442 | 業務改革コンサルの実績多数 |
次は、BIG4の1角であるデロイトトーマツコンサルティングです。
BIG4はグローバルな会計ファームグループ4社を指し、デロイトトーマツコンサルティングはデロイト・トウシュ・トーマツに属しています。
中でも有限責任監査法人トーマツは1968年に設立されており、外資系でありながら日系の文化もあわせもつのが特色です。
デロイトトーマツコンサルティングは業務改革のコンサル実績が多く、JFEスチールの事例では脱炭素の観点を組み込んだ大幅な刷新を提供しています。
BIG4であれば企業は問わない、そんな人にはトーマツがおすすめです。
KPMGコンサルティング
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
KPMGコンサルティング | 外資系 | 1,387 | 1,302 | 1,328 | 先端技術を用いたコンサルティング |
こちらもBIG4の1角、KPMGに属するKPMGコンサルティングです。
KPMGで着目すべきは従業員に比して売上高が高い点で、およそ1人あたり1億円を稼ぎ出しています。
KPMGは先端技術を用いたコンサルティング領域に強く、メタバースのコンサルティング活用やビジネスへの利用にも積極的に取り組んでいます。
少数精鋭かつ先端技術をビジネスに使っていきたい人はぜひ検討すべき企業です。
PwCコンサルティング
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
PwCコンサルティング | 外資系 | 1,000 | 3,250 | 1,316 | スペシャリストを用いた実行支援 |
続いてもBIG4の一角、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)グループに属するPwCコンサルティングです。
PwCはロンドンを本拠地とするグループで、愛知県の金融グループ支援などの事業事例に加え、川崎フロンターレや東京ヴェルディなどのサッカー界支援で存在感を発揮しています。
また、eスポーツ事業の支援も行うなど新たな潮流にも寄り添っており、それを支えるスペシャリストたちが多く在籍している点が特徴です。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
PwCコンサルティング | 外資系 | 800 | 3,154 | 1,393 | 近年デジタルに注力し各種施策を実施 |
最後のBIG4の一角、EYストラテジー・アンド・コンサルティングです。
創業者たちの頭文字を社名に冠したEYグループに属し、デジタル領域に強みをもっています。
従業員数に比して売上高は多少見劣りするものの、裏を返せばチームでプロジェクトにあたっていける環境ができている証左でもあります。
クラウドなどの先端技術を駆使してチーム戦を仕掛けるさまは、まさにITコンサルタントらしい仕事形態です。
野村総合研究所(NRI)
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
野村総合研究所(NRI) | 日系 | 6,920 | 6,782 | 1,242 | 金融のITコンサル・SIに強み |
ここから日系企業となり、最初は野村総研を紹介します。
野村證券をルーツに持つ企業のため、金融領域に強い企業です。
国内でのITコンサルティングやSI事業で7,000億円近い売上を叩きだしており、国内有数の規模感やナレッジの蓄積があります。
国内企業としては高水準の年収も着目すべき点で、平均で1,242万円と破格です。
金融領域に強いITコンサルタントになりたい場合は、ぜひ検討候補に入れてみてください。
日本総合研究所(JRI)
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
日本総合研究所(JRI) | 日系 | 2,143 | 2,962 | 725 | SMBCの強固なリレーション |
続いて日本総研です。
野村総研と同様、シンクタンク系のITコンサルティングサービサーとして名高く、とくにSMBCへのITサービス提供で有名です。
SMBCとのリレーションを築きながら海外展開も積極的に行っており、グローバルに働ける素地も備えています。
日本発の金融グループを世界のステージに押し上げていく、日本総研に入ればそんなダイナミックな仕事ができる可能性があるのは大きな魅力です。
電通国際情報サービス(ISID)
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
電通国際情報サービス(ISID) | 日系 | 1,290 | 2,001 | 1,128 | 広告会社とのシナジー |
続いてISIDを紹介します。
広告代理店の巨星である電通と資本関係のある企業で、後に出てくるアビームやベイカレントなどよりも高年収を得られる点が強みです。
ISIDは、電通とGE(ゼネラル・エレクトロニクス)のジョイントベンチャーとして発足したユニークな出自を持ち、電通とコンビを組んでのソリューション提案も行えるシナジーが売りとなっています。
広告とITは企業活動と切っても切り離せない強い関連があるため、今後も大いに成長が期待される企業のひとつです。
なお、2024年からは”電通総研”と社名を改めるようなので、企業検索の際などはご注意ください。
アビームコンサルティング
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
アビームコンサルティング | 日系 | 1,217 | 7,523 | 1,021 | SAP導入関連 |
続いてアビームコンサルティングです。
アジアから世界標準のコンサルティングサービスの提供を、社是として掲げている意欲的な企業として活躍しています。
そのため日系企業の海外進出プロジェクトの実績が多く、世界各地でのプロジェクト経験を積んでいるのは大きな強みです。
「アビームといえばSAP」のようなイメージを持っている人がいるほど、SAP導入やリプレース案件で存在感を発揮しています。
日系のコンサルティングファームで積極的に英語を活用していきたい、そんな人におすすめになっています。
ベイカレントコンサルティング
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
ベイカレントコンサルティング | 日系 | 760 | 3,310 | 1,118 | 営業専門部隊、ワンプール制 |
続いてベイカレントを紹介します。
ベイカレントは近年急成長しているファームです。
毎年20~30%程度の売上・人員増を達成しており、その背景にはDX支援があります。
各業界のリードカンパニーの懐に入り込み、デジタル領域での各種プロジェクトを獲得して急拡大しているため、SEのバックグラウンドを持つ人は入社しやすいでしょう。
コンサルティングファームとしては珍しくインダストリーカットを行わず、ワンプール制をとっています。
これにより意欲があればさまざまなプロジェクトに参画できるため、幅広い業界を体験したい人におすすめの企業です。
船井総合研究所
会社名 | 資本 | 売上高(億円) | 従業員数 | 平均年収(万円) | 企業としての強み |
---|---|---|---|---|---|
船井総合研究所 | 日系 | 256 | 817 | 700 | 中小企業コンサルティング |
最後は船井総研を紹介します。
船井総研はこれまでの9社とは少し毛色が異なり、中小企業をメインとしてコンサルティングサービスを行う会社です。
日本に存在する会社の99%以上は中小企業なため、彼らをターゲットとしている以上は今後も安定した経営基盤になることが予想されます。
経営統合などのサービスはもちろん、中小企業向けのDX支援も時流に合わせて積極的に行っているため、ITコンサルタントとしての活躍余地は大きいです。
個人商店をサポートしたい、日本の企業全体を底上げして活気づけたいと思う人にはぜひおすすめしたい会社です。
以上、ITコンサルタントとして活躍できる著名な企業10社を紹介しました。
どの企業もそれぞれ似ているところや違うところ、強みや弱みがあります。
そのため、自身の志向や保有スキル、想定するキャリアパスを踏まえた企業研究が必要です。
次の章では、大手コンサルティングファームへの就職で得られるメリットやキャリアパスを紹介していきます。
大手ITコンサルタントに就職後のメリットやキャリアパス
大手企業でITコンサルタントになるとどんなメリットがあるのか、想定されるキャリアパスをベースに紐解いていきます。
メジャーなキャリアパスは以下のとおりです。
- 同じ会社でパートナーを目指す
- 事業会社のCxOを目指す
- ITコンサルタントとして独立する
順番にみていきましょう。
同じ会社でパートナーを目指す
まず正攻法として、社内で出世を目指すキャリアパスです。
メリットは同じ社内にいるので昇進しやすく、年収も着実に上げられる点です。
コンサルティングファームといえば在籍数年ですぐ転職が当たり前、そんな風に思っている人も多いと思います。
しかし最近では長期的なプロジェクトが増えている背景から、同じファームに長期間籍を置くことも増えてきています。
評価者と被評価者のいずれも在籍期間が長いほど互いの理解が深まりますし、その分ある程度の実績を出していれば昇進もしやすいです。
インダストリーカットをしている企業であればなおさらこの傾向は強まります。
コンサルタントであれば、職位が1つ上がると100~200万円年収が上がることも普通で、パートナーともなれば最低でも2,000万円以上の年収は確実です。
じっくり腰を据え、コンサルタントとしての実力や功績を積み上げていきたい人に向いているキャリアパスとなっています。
事業会社のCxOを目指す
次は、ハイリスクハイリターンな事業会社のCxOを目指すキャリアパスです。
このキャリアパスのメリットは、会社経営に直接参画できることと、事業が成功したときのリターンが莫大になることです。
大手コンサルティングファームで着実に実績を積んで実力をつけていけば、早い人であれば3年もすれば1流のITコンサルタントとなります。
大手ファームで企業運営のイロハを習得し、そのキャリアを引っ提げて若くして企業のCIOやCTOに就く、というのはなかなか夢のあるキャリアパスです。
もちろんリスクもあります。
役員や取締役として就任した以上、担当する事業の成長にコミットできない場合は失職します。
また数字を上げ続けなければいけないため、背負う責任やプレッシャーは会社員とは段違いでしょう。
経営の意思決定に参画したい、自分で企業を運営する体験をしたいなどの強い意志がないと務まらないのは間違いありません。
今後自分で会社を経営していきたい人、若くして大金を稼いでFIREを狙う人にとっては一考に値するキャリアパスです。
ITコンサルタントとして独立する
最後は、ITコンサルタントとして独立するキャリアパスです。
上述したCxOと類似しますが、こちらは自身で開業届や法人登記を行い開業するパターンで、みずからの会社を持てるのが最大のメリットとなります。
コンサルタントは実務の中で企業経営に深く関わるため、起業との親和性がきわめて高いです。
コンサルタントであれば大きな在庫や店舗を構える必要もなく、最小限のコストで独立できる点も独立のしやすさに一役買っています。
ゼロからのスタートのため、顧客獲得に向けた営業や売上の確保など困難な部分はかなりあるでしょう。
しかし、自身の会社を自身の力で大きくしていく、というのはほかでは得られない価値になります。
ITコンサルタントであれば、常に市場の潮流を見ながらタイムリーな経営判断を下していける素地はあるため、独立心旺盛な人は起業してみるのもありでしょう。
大手企業でITコンサルタントになるメリットを、その後のキャリアパスをベースにして3つ紹介しました。
どの道も簡単ではありませんが、その分やりがいも大きいです。
自身のライフプランと照らし合わせながら、適時最適な判断ができるように頑張っていきましょう。
続いて、大手企業でITコンサルタントになるうえでの会社選びの方法を紹介します。
大手ITコンサルタント企業で就職するならどこ?会社の選び方
ITコンサルタントになるうえで企業選びは重要です。
この章では、新卒・中途それぞれで会社選びの基準を考えていきましょう。
新卒の場合
これから初めて就職する場合の判断基準は以下の3つです。
- おもしろい仕事ができそうか
- 若手のうちから裁量がある仕事ができそうか
- 社内でのキャリアパスを想像できるか
順番に確認していきましょう。
おもしろい仕事ができそうか
おもしろい仕事ができそう、という意識は新卒の人にぜひもっておいてほしい観点です。
たとえば、学生時代にボランティアをしていたのでNGOの支援を行っている企業がいいとか、経済学部でマーケの勉強をしていてそういった案件に携わりたい、などが挙げられます。
20代前半は体力もあり、なんらかの失敗をしても立て直せる時間が将来的に十分にある、いわゆる”リスク許容度の高い”状態にあります。
人間の直観は、自分の経験や考え方の癖などをベースにした無意識の合理的判断です。
そのため、この時点から給料や待遇を意識しすぎるのではなく、なんか”おもしろそうかも”という直観にしたがってみるのをおすすめします。
自分の今までの経験やこれからやりたいことに照らし合わせ、今後の人生を豊かにしてくれる会社を選びましょう。
若手のうちから裁量がある仕事ができそうか
次は、若くして活躍できるかという観点です。
20代、とくに社会人なりたてくらいのころはガッツリと仕事にコミットしたい人も多いと思います。
社会人として実力を身につけるためには、立ち上がりの3~5年間の業務量はかなり重要で、この期間にさまざまな経験をしておくと後半の伸びに差が出やすいです。
若手のうちから一定の裁量を持たせてくれる企業であれば、社会人としての意識も育ちやすいため、面接の際などに”若手でも手を挙げればいろいろできそうか”など確認をおすすめします。
社内でのキャリアパスを想像できるか
最後は”その会社でどこまでいけるか”という観点です。
そもそも社内で出世できそうな企業なのか、はたまた他社に転職している事例が多くあり、ある程度で抜けるべき企業なのかを想像してみてください。
会社の中で生え抜きのパートナーを目指すのか、それとももっと別のファームや事業会社にいくための足掛かりとするのか、自身の人生においての終着点を踏まえて検討が必要です。
会社概要やリクルートページの社員体験談の熟読、OB/OGがいれば彼らを訪ねていろいろヒアリングしてみるのも有効な手となるでしょう。
続いて中途転職を考えている人の意識すべき点をみていきます。
中途の場合
中途の人は以下3つのポイントを意識しましょう。
- 思い描くキャリアを実現できそうか
- 十分な報酬を得られそうか
- 帰属意識が持てそうか
それぞれ解説します。
思い描くキャリアを実現できそうか
まずは今後のキャリアとの適合性、整合性の確認です。
たとえば、将来的に上場を目指す企業を作りたいという志向であれば、IPO支援プロジェクトや主幹事を担う証券会社と関われるプロジェクトの実績がある会社が良いでしょう。
中途の人であれば、今までの職務をとおして自身のキャリアがある程度具体化してきているころかと思います。
中長期的な視点を意識し、キャリアの実現を手助けしてくれる会社を選ぶようにしましょう。
十分な報酬を得られそうか
満足いく年収が手に入りそうかという観点は、転職者にとって非常に重要です。
転職をするくらいの年代になるとたとえばパートナーや子どもがいるなど、いわゆる”リスク許容度の低い”状態になっている人が多いでしょう。
こうなると現実的に年収を意識する必要があり、そのうえでおもしろいかどうかなどアドオンの条件を加えて企業を照合していくイメージとなります。
中途の人は、現実的な目線が求められる点を意識しておきましょう。
帰属意識が持てそうか
最後は、転職先の会社に帰属意識が持てそうかどうかです。
ある程度の年齢になると転職そのものが億劫になったり、リスクになることもあります。
そのため長く働ける会社か、自身がその会社に属していることに誇りを持てるかという観点は、仕事の充実度を左右する大事なポイントです。
楽しくやりがいを持ってその会社のために働けるかをイメージした、定性的な企業選びをしてみるのが良いでしょう。
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大手ITコンサルタントの選考対策
ITコンサルタントになるときの選考対策を、新卒・中途それぞれに向けて解説していきます。
新卒の場合の選考対策
新卒の場合は、以下2つのポイントを意識してください。
- 核となるメッセージを定める
- 周りからの意見をよく吸収し、考えられる人材であることをアピールする
核となるメッセージを定める
新卒の場合は、選考を受ける企業に訴求するメッセージを明確に定めることを意識しましょう。
選考は、ESや面接など非常に限定的な情報をもとに行われるため、あれもこれもとアピールをするとすべての情報が薄くなりがちです。
これだけは相手に絶対に認識してほしい、そんなメッセージを定め、そこからピラミッドストラクチャーなどを用いてエピソードを起こしていくのは有効な戦略となります。
周りからの意見をよく吸収し、考えられる人材であることをアピールする
2点目は、素直さや実直さの訴求です。
採用側の気持ちに立てば、新卒に対して期待するポイントは”うちの会社に馴染んでしっかりと成長していけるかどうか”です。
そのため、周りからの意見を聞き入れつつみずからの意見も表明できるなど、性格的なポイントを訴求するのは有効手となります。
新卒に対して何が求められているのかを理解することは、”相手の立場に立って物事を考えること”の第1歩です。
この思いが伝わるように、選考対策を組み立てていきましょう。
続いて中途向けの対策を紹介します。
中途の場合の選考対策
転職時に意識しておくべき選考対策は以下の2点です。
- 面接の形式を予習しておく
- 首尾一貫した主張を意識する
それぞれみていきましょう。
面接の形式を予習しておく
SEや他業種からITコンサルタントになる場合、面接の形式は入念に調査しましょう。
具体的には、ケース面接があるかどうかしっかりと確認し、ある場合はその対策を欠かさないことが肝心です。
ケース面接はコンサルタント特有の面接のため、準備しないとなにも太刀打ちできずに終了していく懸念があります。
つまらないところでつまずかないように、中途の人はどんな面接を行っている企業なのかしっかりと確認しておきましょう。
首尾一貫した主張を意識する
2つ目は、すべての選考を通して論理的に整合した主張を意識することです。
コンサルタントたるもの論理的であることは最低条件のため、この点が欠けるだけで中途面接者は落ちる可能性が高いです。
自身の訴求ポイントを明確にし、それをもって転職先企業のどういった課題が解決できるのか、一貫した主張を意識して選考に臨んでもらえればと思います。
以上、新卒・中途それぞれの選考対策を解説しました。
ITコンサルタントだからこうすべし、という点はそこまで多くないため、選考に臨むうえでの心構えや論理性を意識するとよいでしょう。
少しでも選考へのイメージが掴めれば幸いです。
まとめ | 自身のキャリアプランと適合する会社を定量面・定性面で選ぼう
本記事では、以下のことがわかりました。
- ITコンサルタントは、BIG4や野村総研など大手著名な企業で働けるチャンスがある
- 企業選びの際は、自身のキャリアパスや人生の目標と照らし合わせるのが吉
- 面接では新卒・中途それぞれ意識すべきポイントが異なるため、適した戦略をとる必要がある
ITコンサルタント業務は、人材の質の担保やナレッジの蓄積によるところが大きいため、採用企業側も広く優秀な人材を求めています。
仮に選考に落ちても、それはタイミングが合わなかっただけなので、気落ちせず次に臨むのがおすすめです。
ぜひ豊かな人生を実現するために、ITコンサルタントになってキャリアを積み上げていきましょう。