Salesforceエンジニアの将来性は?求められる人材も解説
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CRMシステムの分野で世界No.1のシェアを誇るSalesforce。その導入や開発を担当するSalesforceエンジニアの需要や将来性に興味を持っている人も多いのではないでしょうか?
この記事ではSalesforceエンジニアの将来性・需要・求められる人材の特徴について解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- Salesforceエンジニアは年収1,000万円が期待できるなど将来性と需要が高い
- Salesforceエンジニアの将来性と需要が高い理由は、活躍の場が広がっているから
- 製品知識・活用スキル・開発スキル・コミュニケーションスキルのあるSalesforceエンジニアは、特に将来性と需要が高い
Salesforceエンジニアの将来性と需要を解説
結論を先に言うと、Salesforceエンジニアの需要は高く、将来性は明るいと言えます。
具体的には、「Salesforceエンジニア」をキーワードに大手求人サービスの求人を検索したところ、1万件以上の求人情報がありました。
Salesforceエンジニアを求めている業種は、システム開発会社以外でも、金融・製造・流通・eコマースと多岐の業種にわたっています。また、正社員の募集はもちろんのこと、フリーランスのSalesforceエンジニアに向けた業務委託案件が多いのも特徴です。
正社員のSalesforceエンジニアの募集
大手求人サイトで正社員のSalesforceエンジニアの募集を検索をしたところ、8,000件以上の求人情報が検索できました。
給料も平均編集である443万円(「令和3年分民間給与実態統計調査」より)を大きく上回る水準です。中には年収1,000万円という募集もありました。
ここでは、求人例をいくつか紹介します。
企業名 | 所在地 | 年収 |
---|---|---|
F社 | 東京都港区 | 400万円~800万円 |
S社 | 東京都品川区 | 500万円~1,200万円 |
O社 | 東京都千代田区 | 400万円~1,000万円 |
M社 | 福岡県福岡市 | 500万円~1,000万円 |
U社 | 東京都港区 | 500万円~700万円 |
フリーランスのSalesforceエンジニアの募集
フリーランスでも大手求人サイトで業務委託案件を検索したところ、1,000件以上の求人情報が検索できました。高単価の案件が多く、中には年収1,000万円を超えるものもあります。
ここでは検索できた業務委託案件をいくつか紹介します。
募集案件 | 所在地 | 年収 |
---|---|---|
Salesforceカスタマイズ業務 | 東京都 | 720万円 |
医療製造系企業向けSalesforce構築 | 東京都港区 | 720万円 |
基幹システム分析 | 東京都渋谷区 | 840万円 |
営業支援システム運用保守支援 | 東京都千代田区 | 1,260万円 |
Salesforce運用支援 | 東京都 | 960万円 |
Salesforceエンジニアのおもな役割は、Salesforceの導入支援あるいはSalesforceを利用した新システムへの移行です。
保守においてもSalesforceエンジニアの需要はありますが、常時Salesforceエンジニアを置くことは多くはありません。
このため、Salesforceの新規導入や新システムへの移行において、多くの企業がフリーランスのSalesforceエンジニアを求めています。
フリーランスにおすすめの案件探し方法
フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。
①Tech Stock
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Salesforceエンジニアの将来性が高い理由
ここでは、Salesforceエンジニアの需要が高く、将来性が明るい理由を解説します。
Salesforce自体の需要が高い
Salesforceは、世界No.1のCRMプロパイダです。
2023年5月15日のセールスフォース・ジャパンのプレスリリースによると、IDC社発表の「Worldwide Semiannual Software Tracker」で10年連続してSalesforceが世界No.1のCRMプロパイダに選ばれたとのことです。
また、2022年のSalesforce の売上は世界全体のCRMマーケットが拡大する中、前年と比べてCRMベンダーの中で最も伸長したベンダーでした。
日本国内においても5,000社以上が導入しており、顧客管理と営業支援を行うツールとして効果があるということが幅広く理解されていることから、今後も需要が高くなることが予想されています。
すでに導入している顧客に対しても、運用支援やカスタマイズなどの需要が見込まれます。
そのため、Salesforceの導入・カスタマイズ・運用支援を担うSalesforceエンジニアの需要は高い需要が期待でき、将来性は明るいと言えます。
企業買収により関連製品が拡大している
米国セールスフォース社による大型買収により、関連製品が増えていることも将来性が明るい理由の一つです。
2019年6月に、セールスフォース社は世界No.1の分析プラットフォームを提供するTableau社を買収しました。また、2021年7月にはビジネスコミュニケーションツールを提供するSlack Technology社を買収しました。
これらの企業の買収によりSalesforce の関連製品が増え、それに伴うSalesforce が提供するサービスの相乗効果が予想されています。
また、これらの関連製品やサービスの拡大に伴い、ますますSalesforce エンジニアの需要の拡大につながるでしょう。
Salesforceエンジニアには多くの活躍の場がある
Salesforce エンジニアには多くの活躍の場があります。
Salesforce エンジニアの仕事内容は以下のとおりです。
- 導入支援
- 開発
- 保守
- 運用改善・提案
それぞれ具体的に仕事内容を解説します。
導入支援
Salesforce にはオブジェクト・レポート・ダッシュボードなど、顧客管理や営業支援を効果的に行うための機能が非常に多く用意されています。
とはいえ、Salesforce内に用意されている機能が多種多様であるため、導入にあたっては取捨選択して使用するのが一般的です。初期状態でそのまま使用できることも、ほとんどありません。
このため、Salesforceエンジニアは顧客の業務内容や業務フローに合わせてオブジェクト設定・レポート作成・ダッシュボード作成などを行います。
顧客の要望に基づいて、業務効率につながる機能提案を行うことも、Salesforce エンジニアの仕事の一つです。
開発
SalesforceではJavaに似たスクリプト言語であるApex、UIを開発するためのプログラミング言語であるVisualforceや、HTML・CSS・JavaScriptを用いてアプリケーションを開発できるLightning Web コンポーネントが用意されています。
外部システムとのデータ連携では開発が必須です。このとき、データ連携プログラムはApexを用いて開発することになります。
また、近年ではマウスの操作でアプリケーションを開発できるローコード開発ツールのフロービルダーを用いる機会が増えました。フロービルダーであれば、プログラミング言語を知らなくとも、アプリケーションの開発が可能です。
Salesforceエンジニアは顧客の業務効率化のため、これらのプログラミング言語がツールを使用して自動化処理やバッチ処理などの機能を開発します。
保守
Salesforceの導入支援・開発を経たのち、実際に顧客がSalesforceを使用して業務を開始します。
しかし、Salesforceエンジニアの仕事はこれで終わりではありません。
むしろ顧客がSalesforceを用いて業務を開始してからが、Salesforceエンジニアが活躍できる場面かもしれません。
導入初期の段階では「この場面ではどのように操作を行ったらよいかわからない」「この機能はどのように操作をすればよいのか?」などの問い合わせへの対応が発生します。
これらの問い合わせに対応することも、Salesforceエンジニアの仕事です。
また、Salesforceの使い方にある程度慣れてくると「このような機能がほしい」「この機能は使いにくいので改善してほしい」など、機能追加や機能改修の要望が発生します。
これらの機能追加や機能改修の要望に応えることも、Salesforceエンジニアの仕事の一つです。
Salesforceエンジニアは顧客の要望をヒアリングしながら、顧客の望む機能や要望の背景などを把握しつつ機能を開発します。
このように、Salesforceエンジニアの仕事の内容は多岐に渡っているため、活躍の場が幅広いのです。
Salesforceエンジニアの将来性を考える上でのリスク要因
Salesforceエンジニアの将来性を考える上で、リスク要因となるのが米国セールスフォース社の業績や動向でしょう。
例えば2023年1月、米国セールフォース社は従業員の約10%(8,000人)の解雇と一部オフィスの閉鎖を発表しました。理由はパンデミックで収益が増加して雇用を増やしすぎ、景気後退局面でコスト削減に迫られたからです。
また、サービス料金の値上げを発表し、一部顧客より反発を招きました。
このように2023年前半にはゴタゴタが続いた米国セールスフォースですが、2024年度第2四半期の決算発表会では利益率が大幅に改善するなど通期の見通しが明るい予想を発表しています。
現在は業績好調のセールスフォース社ですが、2023年冒頭のリストラなどでいつ米国セールスフォース社のゴタゴタが顧客の離反を招くとは限りません。
また、その影響が日本にも及ぼすとも限りません。
セールスフォース社の動向がSalesforceエンジニアの将来性に対するリスク要因ともなりかねず、注意が必要です。
Salesforceエンジニアの中でも特に需要と将来性が高い人材の特徴
これまで述べてきたように、Salesforceエンジニアは多くの活躍の場が見込むことができ、高い将来性が期待できます。
では、数多くいるSalesforceエンジニアの中でも特に需要と将来性が高い人材とは、どのような特徴を持った人なのでしょうか?
ここではSalesforceエンジニアの中でも特に需要と将来性が高い人材の特徴を紹介します。
認定資格取得者
Salesforceエンジニアは資格が必要な職種ではないため、Salesforceエンジニアになるために取得しなければならない資格はありません。また、Salesforceエンジニアの採用現場でも資格が求められることは少ないため、資格がなくともSalesforceエンジニアとして現場で活躍することは可能です。
しかし、Salesforce認定資格を取得することで、現場のマネージャーや採用担当者はSalesforceに関する一定の知識やスキルがあると評価します。
特に、上位資格取得者となると高く評価されるでしょう。
このため、Salesforce認定資格を取得することをおすすめします。
なお、代表的なSalesforce認定資格は次の通りです。
資格名 | 概要 |
---|---|
Salesforce認定アドミニストレーター | Salesforceの基本的な設定・カスタマイズ・管理に必要な基礎知識を認定した資格。Salesforceの認定資格といえば、真っ先にこの資格をあげるほど、認知度が高い。 |
Salesforce認定 上級アドミニストレーター | Salesforce認定アドミニストレーターの上位資格に位置づけられ、Salesforceの機能を活用しながらビジネス上の課題を解決できる能力を認定する。 |
Salesforce認定 Sales Cloudコンサルタント | コンサルタントとしてSales Cloudに関するソリューション設計や実装スキルを認定する。 |
Salesforce認定 Service Cloudコンサルタント | コンサルタントとしてService Cloudに関するソリューション設計や実装スキルを認定する。 |
Salesforce認定 Platformデベロッパー | Salesforce Platform上でApexやVisualforceを用いたアプリケーション開発の知識やスキルを証明する。 |
Salesforce認定 Platformアプリケーションビルダー | Salesforce Platform上でフローなどのツールによるアプリケーション開発の知識やスキルを証明する。 |
製品知識と活用スキル
先に述べた通り、Salesforceには多くの製品やサービスが提供されています。
また、近年の大型企業買収により、Salesforceに関連した製品やサービスが拡大の一途となっています
顧客が自分たちで業務に最適な形で機能を取捨選択しながらSalesforceを活用するのは難しいのが現状です。
このため、Salesforceエンジニアは顧客から要件をヒアリングしながら顧客の業務に最適な機能や利用方法を提案することで、顧客との信頼関係を強固なものにできます。
これらの提案を行うためには、SalesforceエンジニアはSales CloudやService Cloudなどの製品に関する知識を身につけることが必要です。
また、Salesforceを業務で活用してもらうためには、Salesforceが持つ機能を上手く活用しながら顧客に最適な形で利用してもらうための活用スキルが求められます。
このように、Salesforceの幅広い製品知識と活用スキルを持ったSalesforceエンジニアが、顧客から求められています。このような人材はSalesforceエンジニアとしての活躍の場が広がるとともに、高い案件単価の仕事の獲得につながるでしょう。
開発スキル・開発経験
顧客がSalesforceを導入する際、Salesforceがもともと持っている機能のみで使用することはほとんどありません。なぜなら自社の業務に照らし合わせた際、Salesforceの持っている機能だけでは不十分で、機能追加が必要ことがほとんどだからです。
このように、必要と判断された追加機能をSalesforceエンジニアは、フロービルダーやApexなどを用いて開発します。
とはいえ、フロービルダーはSalesforceの独自の開発環境であり、ApexはSalesforce独自のスクリプト言語です。
このため、一定の開発スキルや開発経験がなければ、これらのツールや言語を使った開発は難しいでしょう。
なお、Salesforceは3大クラウドサービス(AWS・Microsoft Azure・Google Cloud)に比べてエンジニアの数が少ないのが現状です。
しかしSalesforceの需要に対してSalesforceエンジニアの数が少ないからこそ、開発スキルや開発経験のあるSalesforceエンジニアは、高単価で案件を獲得できる傾向にあります。
開発経験を積みながら開発スキルを身につけることでSalesforceエンジニアとしての価値を高めていきましょう。
コミュニケーションスキル
顧客の要望やニーズをヒアリングし、顧客の望む設定や機能開発を行うことがSalesforceエンジニアの役割の一つです。このため、顧客の要望をしっかりと把握し、要件を整理することが求められます。
チーム内、もしくは連携システム先のエンジニアとのコミュニケーションが発生することもあります。
また、追加する機能の顧客への説明など、提案内容を分かりやすく説明する能力も必要です。
このように、関係者とのやり取りをスムーズに行うためにも、Salesforceエンジニアにはコミュニケーションスキルが必要です。
コミュニケーションスキルのあるSalesforceエンジニアは、関係者と調整を行いながらスムーズに仕事を進めることができるため、現場でも重宝されます。
まとめ|需要と将来性が高いSalesforceエンジニアとして活躍しよう
この記事では、Salesforceエンジニアについて以下のことが分かりました。
- Salesforceエンジニアは年収1,000万円が期待できるなど将来性と需要が高い
- Salesforceエンジニアの将来性と需要が高い理由は、活躍の場が広がっているから
- 製品知識・活用スキル・開発スキル・コミュニケーションスキルのあるSalesforceエンジニアは、特に将来性と需要が高い
Salesforceは、CRM分野で世界No.1のシェアを誇るクラウドサービスです。
近年の大型買収により関連製品が増えており、Salesforceエンジニアの活躍の場が広がっています。
需要と将来性の高いSalesforceエンジニアとしてスキルを磨き、活躍していきましょう。
なお、Salesforceエンジニアへの転職をお考えであれば「エイジレス」をご活用ください。
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