ITコンサルタントに転職して後悔するSEの特徴と対処法を解説
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ITコンサルタントはエンジニア職の中でITコンサルタントは収入も多く、キャリアパスとして上位に位置しています。
しかしそれだけで転職を決めるのは得策とはいえません。
本記事ではITコンサルタントに転職して後悔しないための方法をお伝えします。
- 【この記事を読んでわかること】
- ITコンサルタントに転職して後悔するSEやPM/PMOは存在する
- 仕事や環境へのギャップ、能力のギャップがあると後悔が生まれやすい
- ITコンサルタントの業務領域、求められるスキルの理解が必要
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ITコンサルタントにはどんな人が向いているのでしょうか。
その理由を”転職して後悔してしまう人はどんな人なのか”という軸で確認していきます。
これ、自分にあてはまるかも……という人はぜひ1度立ち止まって転職を考え直してみるのもよいかもしれません。
ITコンサルタントへの転職で後悔する理由|エンジニア編
まずはITコンサルタントに転職して後悔するエンジニアの方の理由を確認していきましょう。
今回は以下の3点を解説します。
- 自分の思うとおりに仕事をすすめられない
- 管理・調整業務が多い
- 在宅勤務がないことも多い
自分の思うとおりに仕事をすすめられない
1番大きなデメリットは、自分の思いどおりに仕事が進んでいかないことです。
ITコンサルタントの業務は”不定形な顧客の課題を解決する”ことが多く、決まったとおりの仕様でコーディングしていくのとは大きな違いがあります。
顧客が課題と思っている内容が実は方向がズレていた、市場動向が変化してもっと違う検討要素が出てきてしまった、なんて事態が発生するのはザラです。
そのため常に横入りのタスクや検討事項が外部要因によって発生するため、なかなか自分の思うとおりに仕事を進められないというのがITコンサルタントの業務の特徴です。
この点にギャップを感じるエンジニアの人は、実際に転職してみても後悔する可能性が高いでしょう。
管理・調整業務が多い
管理・調整業務が多いのもITコンサルタント業務の特徴です。
プロジェクトを進めていくとき、たとえばほかのプロジェクトが並走していたり、多数の関係者が存在していたりします。
ITコンサルタントとしてはそういった各種リソースの状況確認、予算や工数・人員の確保を行うために種々の管理や調整が必須です。
さらに外部要因によって突如として管理が乱されることも多く存在するため、変化の多い業務が苦手な場合はITコンサルタントに向いていない可能性が高いと思われます。
在宅勤務がないことも多い
エンジニア職の魅力として在宅勤務が挙げられますが、ITコンサルタントは在宅勤務ができない可能性もあります。
顧客の課題を解消するにあたり、顧客の現場で実態を観察して課題解決のスピードアップや質の向上につながりやすい側面があります。
顧客からの要請で現場での勤務必須となる可能性もあり、業務上やむを得ず出社する可能性は高いです。
在宅でゆったり仕事をしたい人にとって、ITコンサルタントは出社リスクのある仕事となっています。
エンジニアのメリットである自由度がITコンサルタントになることで減少する可能性があり、その点をメリットと比較しての検討が大事です。
次にITコンサルタントへの転職で後悔するエンジニアの特徴を確認していきましょう。
ITコンサルタントへの転職で後悔するエンジニアの特徴
続いてITコンサルタントを目指すと能力的なギャップが生まれやすい、そんなエンジニアの特徴をお伝えします。
- 要件定義、設計が苦手
- ずっと実装をやっていたい
- 管理系のタスクができない
3つそれぞれ特徴を確認していきます。
要件定義、設計が苦手
要件定義や設計が苦手なエンジニアの人は、ITコンサルタントに向いていないでしょう。
ITコンサルタントはIT戦略を考えることもそうですが、実行支援を行う場合は開発工程にも深く関与していきます。
そのとき上流のコンセプトを理解していることから、要件定義や設計フェーズに携わることが多いです。
そのため”仕様が固まりきった状態で、コードをいかにしてスリムかつ効率的に書くこと”にやりがいを覚える人はギャップを感じやすいでしょう。
ずっと実装をやっていたい
とにもかくにも実装をやっていたいというエンジニアの人は多いです。
もともと幼少期からコーディングをしていたり、情報系の学部でコードをずっと書き続けていた人にとってITコンサルタントは向いていません。
上述のとおり設計などの上流工程がメインとなるため、コードに触れる時間はほぼ取れないと思ったほうがよいでしょう。
上流工程の管理業務を効率化するExcelマクロの作成が関の山です。
コーディングに触れたい場合、ITコンサルタントはやめておいたほうがよいでしょう。
管理系のタスクができない
管理系のタスクが向いていない人も、ITコンサルタントへの転職は考え直したほうがよいです。
プロジェクトを進めていく場合、多くのステークホルダーが存在します。
関係各所へのさまざまな確認依頼が発生し、ヒト・モノ・カネの調達、突如発生するトラブルや横入り作業など、管理スキルはITコンサルタントの必需品です。
作業の期限管理を忘れがちだったり、依頼事項のリマインドを行うのに引け目を感じる人はITコンサルタントとしての資質に欠けているかもしれません。
以上、ITコンサルタントに向いていないエンジニアの特徴を3つお伝えしました。
エンジニアはプログラミングスキルの高さと自由度が比例する環境が多く、自分1人で仕事を進められる裁量が大きい点をメリットに感じる人が多いでしょう。
ITコンサルタントとエンジニアではその点で性質が異なる点を理解しておくことが肝心です。
続いてPMやPMOやからITコンサルタントへの転職を考えている人の視点で考えてみましょう。
ITコンサルタントヘの転職で後悔する理由|PM/PMO編
エンジニアよりもITコンサルタントに近い職種としてPMやPMOがあります。
これらの職種からITコンサルタントに転職して後悔する理由3点を順番に見ていきます。
- 業務の難易度が高い (PM/PMO)
- 思ったより仕事が代わり映えしない (PM/PMO)
- プロジェクトの責任を負う必要がある (PMO)
業務の難易度が高い (PM/PMO)
まずは業務の難易度のギャップです。
PMやPMOの場合、プロジェクトの中での大方針が決まっていてあとはこの設定の中でやるだけ、という業務がメインとなります。
しかしITコンサルタントの場合、枠組みが決まっていない中で漠然とした課題があり、それをいかに具体化してプロジェクトに落とし込むかという上流のスキルが求められます。
そのため、ただプロジェクトを管理するだけでなく、自分なりの切り口でもって課題を分解していく力がないとITコンサルタントとしての機能を担えません。
PMやPMOとITコンサルタントは類似する職種として扱われることもありますが、よりハイレベルなスキルを求められる場面があることも理解しておくのが肝心です。
思ったより仕事が代わり映えしない (PM/PMO)
逆に、仕事があまり代わり映えしない可能性も頭に入れておくべきでしょう。
最上流の戦略を考えるプロジェクトもあれば、いわゆる実行支援という顧客伴走型のプロジェクトも多く存在しています。
その場合、求められる役割はPMやPMOです。
役割が同じであれば当然タスクもPMやPMOと同じになり、WBSの管理やシステム仕様の設計、テストの実行がメインとなります。
現在のPMやPMOの仕事にウンザリしてITコンサルタントを目指す場合、転職したにもかかわらず同じ業務を行う可能性がある点に注意してください。
プロジェクトの責任を負う必要がある (PMO)
こちらはおもにPMO向けですが、ITコンサルタントになった場合、プロジェクトそのものの責任を負う点に留意しておくべきでしょう。
ITコンサルタントは、プロジェクトの責任者となり成果と責任を負う場面があります。
PMOの仕事は原則として複数プロジェクトにまたがる管理であり、進捗や成果物の管理が本領です。
そのため、実際にプロジェクトがリリースされた後、予算の費消管理やROIの検証を行う場面は少ないでしょう。
ITコンサルタントとしてプロジェクトをリードする場合、予算が上振れした場合やROI実測値が下回った場合、厳格な原因分析や再発防止策の策定が求められます。
場合によっては同じ顧客のプロジェクトに今後携われなくなることもあるでしょう。
プロジェクトの成果の褒賞もありますが、その反面しっかりと責任を負う場面がある点がPMOとの大きな違いと理解しておくべきです。
ここまでは、PMやPMOの人がITコンサルタントを目指したときに起きやすいギャップを紹介しました。
次はITコンサルタントに転職して後悔しないための予備知識を確認していきましょう。
ITコンサルタントに転職して後悔しないために知っておくべきこと
ITコンサルタントに転職して後悔しないためにどうすればよいか、知っておいたほうがよい点を紹介します。
次の3つがポイントです。
- 自分がコントロールできる範囲を見極めるスキルが必要
- ITコンサルタントが担う業務領域は意外と広い
- 専門業務型裁量労働制
自分がコントロールできる範囲を見極めるスキルが必要
ITコンサルタントにまず必要なのは、”それが自分の制御下にあるのか”を常に確認するスキルです。
たとえば携帯電話キャリアの会社に販促を行うため、クーポンの作成や営業戦略をIT視点から支援していく業務に携わるとします。
そんなときに当局である総務省から急に”一切のクーポンを禁止する”ような通達が出た場合、あなたならどうするでしょうか。
通常のメンバーへの業務依頼や戦略策定であれば自身の範囲下にありますが、こういった自分ではどうしようもできない外部要因をどう扱うかでITコンサルタントの質が測られます。
こんなときもぶつくさ文句を言うのではなく、「通達の特例設置や改定を嘆願する」方針を立てたり、「クーポンではなくアフターサービスを充実させる」などほかの方策を検討すべきです。
どうにもならない範囲を嘆くのではなく、どうすれば事態をコントロールしていけるかを考えるスキルが求められます。
ITコンサルタントが担う業務領域は意外と広い
ITコンサルタントが拾わなければいけないタスクが多岐に渡る点も留意しておきましょう。
横文字にすると格好いいですが、コンサルタントはいわば何でも屋です。
顧客の困りごとをITで解決できるのであれば、それがIT戦略の策定や保守運用のオペレーション構築、あるいは小さなマクロ作成でも請け負います。
もちろん契約範囲内での業務内容がメインですが、次なる案件の獲得に向けて顧客との信頼関係を構築しておいて損はありません。
「なんで自分がやらなきゃいけないんだ」という思考を持つ人は、あまりコンサルタント向きではないでしょう。
専門業務型裁量労働制
最後はITコンサルタントが属する労働形態、”専門業務型裁量労働制”です。
ITコンサルタントは特定の専門業務に指定されており、多くの企業で専門業務型裁量労働制を敷いています。
結果さえ出せば自由に働けるのではないか、と裁量労働制の言葉に惹かれてITコンサルタントの門をたたくとイメージとギャップが生まれる可能性が高いです。
多くのプロジェクトで顧客の現場に入って仕事をする以上、どうしても打ち合わせや定時感覚が顧客側の都合に寄りがちになります。
顧客によっては多少融通もききますが、常に裁量をもって仕事ができるわけではないという点を認識しておくべきでしょう。
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/
特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/
≫ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
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≫エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
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SEからITコンサルに転職する上で身につけておくべきこと
システムエンジニアからITコンサルタントになる際に、身につけておくとよいことを3点紹介します。
- ロジカルシンキング
- ドキュメンテーションスキル
- やりきる力
ロジカルシンキング
なによりも重要なのがロジカルシンキングです。
システムエンジニアはある程度合理的であればそんなに突っ込まれる場面は少ないですが、ITコンサルタントになると話が変わります。
場数を踏んできた経営層と相対することも多く、論理のほころびを見せたときには、容赦なくそこを突かれます。
コンサルタントという職種のため単価設定も高く、その分求められる期待値も高いです。
そんなときに基礎的なロジカルシンキングができていないと、それだけで”使えない”という烙印を押されかねません。
まず論理的思考力を磨くことが肝要です。
ドキュメンテーションスキル
次にコンサルタントといえばドキュメンテーション、特にスライド作成のスキルが大事になってきます。
人に説明して動いてもらう、そんなときにスライド資料は大きな力を発揮します。
SIerなどではあまりパワーポイントを使わずにスプレッドシートで完結しており、スライド作成に慣れていないエンジニアも多いです。
ITコンサルタントになると文字のフォントからサイズ、図形の位置や色合いまで、すべてに意味を求められます。
慣れていない人は、ぜひ転職前にスキルを身につけておきましょう。
やりきる力
最後はやりきる力です。
ITコンサルタントは不定形なモヤモヤを対象にした業務も多く、自分以外の要因でタスクを乱されることが日常茶飯事です。
顧客とのコミュニケーション齟齬が起きるのはザラで、メンバーが突如休職するなど業務以外の事象も起きます。
そんな逆境に置かれたときも、”どうしたら問題を解決できるのか”という思考を止めないのがITコンサルタントです。
あきらめずに自身に課せられたミッションを実現するための方策を考え続ける、そんなやりきる力が身についていると、コンサルタントとして間違いなく活躍できるでしょう。
ここまでは、エンジニアから転職するうえで身につけておくべきことを3つ紹介してきました。
ITコンサルタントにステップアップするためにも柔軟に成長していきましょう。
まとめ|ITコンサルタントへ理解を深めてからの転職がおすすめ
本記事ではITコンサルタントへの転職に関連して、以下のことが分かりました。
- ITコンサルタントに転職して後悔するSEやPM/PMOは存在する
- 仕事や環境へのギャップ、能力のギャップがあると後悔が生まれやすい
- ITコンサルタントの業務領域、求められるスキルの理解が必要
転職において転職後の職種への理解を深めることは非常に重要です。
せっかく年収が上がっても、継続的に仕事をしていけないのであれば、それはトータルで損失になってしまいます。
自身の適正やキャリアパスを見据えながら、大局的な視点で転職先を検討していきましょう。
エイジレスではキャリアアップ案件のご紹介やサポート、フリーランス案件も多数取り揃えているので、ぜひご活用ください。
よい転職ができるよう、一緒に頑張っていきましょう。