フリーランスPMOの案件単価と年収を紹介!メリット・デメリットも

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

企業のPMOとして経験を積んだのち、フリーランスとして独立を検討する人は少なくないでしょう。

しかし、独立後の案件獲得や毎月の収入などフリーランスに不安はつきものです。

この記事では、フリーランスPMOの案件単価と年収など、独立を目指す人に役立つ内容を紹介します。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • フリーランスPMOは、スキル次第で会社員よりも稼げる
  • フリーランスPMOの月額単価・年収相場は「116万円」「1,330〜1,425万円」
  • プロジェクトの大規模化・高度化・IT人材不足によってフリーランスPMOの需要は高く、将来性は明るい

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フリーランスPMOの仕事内容

PMO(Project Management Office)は、プロジェクトのスムーズな運営・管理を担う重要なポジションです。

フリーランスPMOは企業と雇用契約を交わさずに統括者であるPMをサポートします。

フリーランスPMOの仕事内容は大きく3つに分類可能です。

  • プロジェクト管理プロセスの策定と改善
  • プロジェクトの進捗管理と報告
  • リソースとリスク管理

それぞれ解説します。

プロジェクト管理プロセスの策定と改善

フリーランスPMOは、プロジェクト実行に関連するプロセスや手順の策定・改善などを行い、組織全体のプロジェクト管理を効率化することがおもな役割です。

システム開発プロジェクトでは、顧客の要望をヒアリングしシステム設計プロセスをまとめる要件定義を支援します。

開発するシステムの内容・期間・予算・単価・使用するツール・人材などプロジェクトに必要な要件を決定するほか、計画書を作成する段階で条件変更が必要な場合には、クライアントに歩み寄るのもフリーランスPMOの重要な仕事です。

プロジェクトの進捗管理と報告

プロジェクトの進捗状況を確認し、経営陣やステークホルダーに定期的な報告を行います。

プロジェクトチームのメンバーから進捗をヒアリングし、計画どおり進んでいなければ予定とのずれや問題点を特定して早期解決に努めます。

こうした課題・課題に対する対策などを報告書にまとめ、経営層やステークホルダーに情報共有することもフリーランスPMOの重要な役割です。

リソース管理とリスク管理

フリーランスPMOは、プロジェクトチームの人員・予算・設備などが状況に応じて整備されているのかを判断し、適切な対策を実行することでプロジェクトをサポートします。

たとえばプロジェクトの初期段階では、必要なリソースの将来的な需要を予測して必要な予算を確保し、進行中は必要に応じてリソースの再配分や調整を行うなどしてスムーズな運営を担います。

フリーランスPMOの案件はコンサルティングファーム・SIerが多い

DXの促進などを目的に、さまざま企業がフリーランスPMOを募集するなか、特に多いのはコンサルティングファーム・SIerの案件です。

大手コンサルティングファーム・SIerには、官公庁や大手企業からシステムの導入など大規模なプロジェクトの依頼が集まるため、多くのPMO人材を確保する必要があります。

フリーランスPMOはスキル次第で会社員よりも稼げる

当社の調査では、フリーランスPMOの平均年収は1,357万5,000円と正社員PMOの平均年収600〜800万円(求人情報サイトをリサーチした平均給与)よりも高い結果となりました。

政府のEBPM(証拠に基づく政策立案)や各業界でのデータ活用など、ITシステムに関連する需要の高まりによってフリーランスPMOを求める企業は少なくないため、大規模プロジェクトの担当経験のある人材であれば会社員より稼げる可能性は高いでしょう。

参考:「内閣府におけるEBPMへの取組|内閣府

次の項目では、フリーランスPMOの需要と将来性を見ていきましょう。

フリーランスPMOの需要と将来性

ビジネス環境の変化などさまざまな要因によってフリーランスPMOの需要は高く、将来性があるといえます。

ここでは、フリーランスPMOの需要の高さと将来の見通しが明るい理由を解説します。

求人サイトではフリーランスPMOの案件数が豊富にある

弊社が大手転職サイトを2社調査したところ、フリーランスPMOの案件数は掲載して3日以内で平均400件、24時間以内で200件(求人票のフリーランス案件数の平均)となりました。

金融機関のシステム開発・通信会社のサービス開発・物流系業務作業システムの開発支援など案件の種類が豊富なうえ、各業界でDXが促進されていることもPMOの需要が高い要因の1つだとわかります。

2030年には79万人のIT人材不足が見込まれる

新型コロナウイルスの影響により、多くの業態で対面型サービスから非対面型サービスへの移行・テレワーク導入が進み、IT業界の引き合いが強くなっているため、2030年には79万人のIT人材不足が見込まれています。

出典:「IT人材需給に関する調査ー調査報告書|経済産業省

2021年の総務省の調査では大企業の4割強がDXに取組んでいるのに対し、中小企業では1割強にとどまっているため今後もPMOの需要は継続して高く、将来の見通しも明るいでしょう。

デジタル・トランスフォーメーションによる経済へのインパクトに関する調査研究の請負|総務省

プロジェクトの大規模化・高度化

システム開発案件など、プロジェクトの大規模化・高度化の進行を背景に、多くのフリーランスPMOが求められています。

大規模かつ高度なスキルが必要なプロジェクトでQCD(Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期))を達成するには、専門知識を持つチームをまとめて成功に導くための複数のPMOが必要です。

しかし、プロジェクトの規模が大きくなるほど、品質を満足とする割合は下がる傾向が見られます。

既存システムの刷新・事業変革に向けたデジタル化対応とともに、業務の見直しを併せて行うことでデジタル化を進めるなど、大規模で複雑なプロジェクトを推進する企業の増加が1つの原因です。案件別のQCD達成状況の2021年と2022年を比べると、ほぼすべての項目で悪化しました。

参考:企業IT動向調査|JUAS 一般社団法人日本情報システムユーザー協会

プロジェクトの大規模化・高度化によって生じる懸念をなくすためにも、フリーランスPMOの存在はこれからも重要視されるでしょう。

次は、フリーランスPMOの案件の単価相場と年収を解説します。

フリーランスPMOの案件の単価相場と年収

当社の調査では、フリーランスPMOの1月あたりの案件単価は、「116万円」(フリーランスマッチングサイト10社)で、12ヶ月間稼働した場合の年収は、「1,330〜1,425万円」が相場です。

一方、正社員雇用のフリーランスの年収は770万円(求人情報サイトをリサーチした平均給与)が相場ですので、フリーランスのほうが500万円以上高い年収であることがわかります。

エイジレスフリーランスでは、以下のようなPMO案件を取り扱っています。

【SAP/PMO】SuccessFactors移管マネジメント支援

1月の案件単価145万円
勤務地東京都
業務内容要件定義(スコープ定義・プロジェクト計画の作成・プロジェクト管理業務全般・その他付帯する作業)
開発環境言語フレームワークDBOS/クラウドSAP
求めるスキル<必須要件>
・SAP ERP 6.0 HCM導入におけるPM、PMO、リーダー経験、またはSAP SuccessFactors導入経験
・SAP SuccessFactorsのEmployee Central、EC Payrollの技術知識
・英語スキル:読み書きレベル
 
<歓迎要件>
・SAP ERP 6.0 HCMの技術知識、および導入経験(経験年数15年~)
期間2023/08/21 〜 2024/09/30
想定稼働日数週5日
面談回数2回
リモート一部リモート

製薬業界の企業におけるSAP ERP6.0 HCMからSAP SuccessFactorsへ移管するプロジェクトでのPMO募集案件です。

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【PMO】大手国内ゲーム会社向け社内複数サイトの統合支援

1月の案件単価135万円
勤務地東京都
業務内容要件定義~リリース(プロジェクトマネジメント業務・ステークホルダーとの各種調整事・問題解決の推進・プロジェクトに関わる情報の収集と可視化・その他付帯する作業)
開発環境言語フレームワークDBOS/クラウド
求めるスキル<必須要件>
・システム開発プロジェクトでのPMO経験(5年以上)
・ステークホルダーを巻き込む推進力
・プロジェクトマネジメントに関する知見
・情報整理能力(顧客の情報とりまとめやプロジェクト状況可視化)
・プロジェクト状況の可視化などを意識したドキュメント作成スキル
・コミュニケーション設計 / 改善提案力
 
<歓迎要件>
・Webサイト構築経験
・Webデザイン経験
期間2023/08/01 〜 2023/12/31
想定稼働日数週5日
面談回数3回


大手国内ゲーム会社の社内複数サイトを統合支援するPMOの募集案件です。

プロジェクトマネジメント経験が豊富で、アクティブにプロジェクトをリードできる人におすすめです。

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【PMO】大手国内製造業向け次世代ガスタービン制御システム開発マネジメント支援

1月の案件単価140万円
勤務地東京都
業務内容要件定義(海外規格(IEC62443、UL規格)の認証取得に向けた社内準備・調整・PMO業務(プロジェクト計画書作成支援、進捗・課題・品質等の管理作業・会議運営、各種課題解決、工程判定会議準備支援)・月次および週次の作業状況確認会の実施
開発環境言語フレームワークDBOS/クラウド
求めるスキル<必須要件>
・ITプロジェクトのプロジェクトマネージャー経験(または10名以上のチームリーダ経験)
・海外規格(IEC62443、UL規格)の認証取得経験
・数十名規模のプロジェクトマネジメント経験

<歓迎要件>
・ビジネスレベルの英語力(なくてもOK)
・30名以上のプロジェクトマネジメント経験
期間2023/10/02 〜 2023/10/30
想定稼働日数週5日
面談回数3回

大手国内製造業の次世代ガスタービン制御システム開発でPMOを募集しています。

コミュニケーション能力が高く、数十名規模のプロジェクトでマネジメント経験のある方におすすめです。

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次はフリーランスPMOのメリットとデメリットを紹介します。

フリーランスPMOのメリットとデメリット

フリーランスPMOのメリット・デメリットは次のとおりです。

  • スケジュール調整を柔軟に行える
  • 多様な経験を積める
  • スキル次第で高収入を得られる
  • 収入が不安定
  • 労働基準法・社会保険が適用されない

それぞれ解説します。

スケジュール調整を柔軟に行える

フリーランスPMOは、獲得した案件ごとに業務委託契約を結ぶため、スケジュールを柔軟に調整できます。

獲得したプロジェクトの納期に合わせて次の案件を獲得する、あるいは納品後に少し休息してから再始動するなどもすべて個人の裁量次第です。

育児・家事・介護、または旅行・スポーツなど、ワークライフバランスを考慮して働きたい人にフリーランスPMOはおすすめです。

多様な経験を積める

コンサルティングファーム・SIer・ベンチャー企業など、さまざまな規模のプロジェクトに携わることでフリーランスPMOとしてのスキルアップにつながり、将来的なキャリアプランの選択肢も広がるでしょう。

金融・医療・製造・小売などのあらゆる業界のプロジェクト経験を通じ、自身に足りないスキルを身につけられます。

自分で案件を選べない正社員の場合、類似した案件を担当することでモチベーションの低下を招くこともありますが、フリーランスPMOなら多様な案件を担当することで高いモチベーションを維持できます。

スキル次第で高収入を得られる

大規模プロジェクトの成功実績など、客観的にスキルを証明できるものがあれば高収入を得られるでしょう。

フリーランスPMOにはITに関する知識はもちろん、マネジメント・コミュニケーション・論理的思考など多くのスキルが必要になるため、案件によっては月単価100万円以上という高い報酬が設定されています。

労働時間を気にせずとにかく稼ぎたい人は、実績を重ねてフリーランスPMOとして活動すると良いでしょう。

収入が不安定

案件ごとに契約を交わすフリーランスPMOは、継続して案件を得られなければ収入が不安定になる可能性があるため、より安定した収入を求めるなら正社員をおすすめします。

フリーランスPMOの案件は、数週間から数ヶ月の短期案件もあれば1年以上という長期案件もあります。ただし案件獲得には、自身のプロフィールや履歴書を整備して過去のプロジェクトや実績を示すポートフォリオを作成したり、SNSを活用してクライアントの目に留まるようにしたりするなどの努力が必要です。

たとえ案件を獲得できたとしても、短期案件ばかりならリソース不足になる可能性もあるなど収入の予測が難しいため、独立する場合は綿密な計画を立てましょう。

労働基準法・社会保険が適用されない

個人事業主であるフリーランスPMOには、労働基準法や社会保険が適用されないため、「1人ブラック企業化」を招くリスクがあります。

案件獲得の営業・クライアントとのコミュニケーション・プロジェクトの進行以外にも、売上の管理や確定申告など、すべて自分で業務をこなさなければなりません。そのため長時間の労働が続き、休日の取得が困難になることもあるでしょう。

正社員であれば適用される社会保険も個人加入が必要になるため、コストの負担が生じます。独立する前にはこれらのデメリットを考慮し、資金を準備する、業務の一部を外注するなど適切な対策を講じることが大切です。

次は、フリーランスPMOに未経験からなる方法を紹介します。

フリーランスPMOに未経験からなるには

フリーランスPMOに未経験からなる方法は3つあります。

  • 周辺領域の経験を活かす
  • 未経験を積極採用している企業で働く
  • 独学で知識を積み、資格を取得してスキルを証明する

それぞれ解説します。

周辺領域の経験を活かす

フリーランスPMOに未経験からなるには、まずシステムエンジニアなど、周辺領域の実務経験を活かしてプロジェクト管理に近い案件を獲得するといいでしょう。

プロジェクト管理に近い案件は、フリーランスPMOへのステップアップのために重要なアドバンテージとなります。

クライアントからのヒアリングや仕様の調整など、プロジェクト管理に携わるなかでスキルを磨き、実績を作ることでフリーランスPMOとして活動する際も案件を獲得しやすくなるでしょう。

未経験を積極採用している企業で働く

PMOに関する経験がない場合は、積極的に未経験者を採用している企業で経験を積むといいでしょう。

未経験者を採用する企業は、OJT・ブートキャンプ式・オンライン研修など、さまざまな形式の研修システム・人材育成サポートが整備されている傾向があり、プロジェクト管理の基礎を学びながら経験を積めます。

未経験OKとする企業が求めているのは成長意欲のある人材なので、フリーランスPMOを目指す意欲がある方にはチャンスがあります。

企業でプロジェクト管理の実務スキルを着実に磨き、ステップアップしましょう。

独学で知識を積み資格取得によってスキルを証明する

未経験の場合は独学で知識を積み、資格取得によってフリーランスPMOに必要な知識・スキルを客観的に証明することが重要です。

PMOに関する資格を取得する過程では、ITスキル・マネジメントスキルなどが体系的に身につきます。書籍や教材の活用によって基本的な概念や手法を習得するほか、オンライン講座などで学ぶのもひとつの方法です。

プロジェクト管理に関連する資格を取得したのち、企業で実務経験を積むことでフリーランスPMOに着実に近づきます。

フリーランスにおすすめの案件探し方法

フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。

Tech Stock 
20年目の実績があるフリーランス案件紹介サイト。これまでに築いた信頼により月80万円をこえる高単価案件も多数あります。
スキルアップや税務関連のサポートなど、フリーランス向け福利厚生サービスも利用可能なため、まだどこにも登録していない人でも安心して利用できます。
【公式】https://tech-stock.com/

エイジレスフリーランス
年齢不問/上流商流のハイクラス案件に特化したエージェント。
SIer・コンサル・大手SESなどの案件を多数保有しており、ユーザーからの評判が良く誠実な対応も強みです。
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フリーランスPMOに最低限必要なスキル

フリーランスPMOには、最低限次の3つのスキルが必要とされます。

  • 要件定義フェーズの経験
  • システム開発プロジェクトでのPMO経験(5年以上)
  • ステークホルダーとの各種調整事の経験

それぞれ解説します。

要件定義フェーズの経験

要件定義フェーズはプロジェクトの基礎を築く重要なステップのため、プロジェクト運営全体をサポートするフリーランスPMOに欠かせません。

知識やスキルを備えたPMOが要件定義に関わることで、プロジェクトの成功に向けた共通理解を築けます。

特にスケジュールや予算・品質などは、のちのフェーズに影響を及ぼしかねない重要な要素です。そのため、フリーランスPMOとして独立する以前のシステムエンジニアの段階で、積極的に要件定義に関わって経験を養いましょう。

システム開発プロジェクトでのPMO経験(5年以上)

フリーランスPMOには、プロジェクトマネジメントに関する知見・情報整理能力・意識したドキュメント作成スキルなどさまざまなスキルが求められるため、システム開発プロジェクトでの5年以上のPMO経験が設けられている場合があります。

その理由のひとつは、PMOに至るまでの工程でシステム開発の専門的なスキルを習得できても、プロジェクト管理の知識・クライアントへの価値提供のノウハウなどをすべて習得するには期間を要するためです。

さらに、5年という実務経験は、プロジェクトを最後までやり遂げる責任感の証明にもなります。1年以上の長期プロジェクトを運営・管理するなかで、チームまたはステークホルダーとの間に生じることもある摩擦を解決してプロジェクトを完遂するには、強い責任感と忍耐力が大切です。

フリーランスPMOとして安定した収入を得るためには、企業のPMOとして5年以上の経験を積んだあとで独立すると良いでしょう。

ステークホルダーとの各種調整経験

多くのステークホルダーが関与するプロジェクトでは、それぞれ異なる要求への柔軟な対応・調整を行わなければならないため、豊富な経験が必要です。

たとえばクライアントからの仕様の追加・変更などに対する対応や経営陣へのプロジェクトの進捗・予算状況などの報告のほか、ベンダーやパートナーとの連携による納期の調整・品質の確保などの経験がなければ、プロジェクトを成功に導くのは難しいでしょう。

特に、プロジェクトの成功はクライアントの満足度に大きく依存するため、定期的なコミュニケーションはもちろん、時には密に連絡を取ることも大切です。

フリーランスPMOとして活動するには、各種調整経験を重ねてノウハウを身につけましょう。

次は、フリーランスPMOが高単価案件を獲得しやすくなる経験やスキルを紹介します。

フリーランスPMOが高単価案件を獲得しやすくなる経験やスキル

フリーランスPMOが高単価案件を獲得しやすくなる経験やスキルは3つあります。以下をご覧ください。

  • 専門に特化したシステムの開発・導入経験(SAPなど)
  • ビジネスレベルの英語力
  • アーキテクトスキル

それぞれ解説します。

専門に特化したシステムの開発・導入経験(SAPなど)

SAPなどの大規模な企業システムの開発・導入経験があれば、フリーランスPMOとして高単価案件を獲得しやすくなるでしょう。

大規模かつ複雑なシステムを導入するには、専門的な知識が必要です。そのため、フリーランスPMO案件のなかでも比較的高めに単価が設定されています。

特に、SAPは広い業務領域をカバーできるので、ビジネスプロセスの効率化や情報の一元管理を目的に導入する企業は少なくありません。

企業のPMOをとしてこうした導入経験を積み、高単価案件の獲得を目指すと良いでしょう。

ビジネスレベルの英語力

ビジネスレベルの英語力を持つフリーランスPMOは、高単価の国際プロジェクト案件を獲得しやすいでしょう。

グローバル企業のプロジェクトでは、通常のプロジェクトマネジメント業務のみならず、異なる国や文化背景を持つチームメンバーと連携することがあるため、英語力が欠かせません。

メンバーとのコミュニケーションを円滑に行わなければ、情報の共有や意思疎通に問題が生じる可能性があります。英語でコミュニケーションをとれるフリーランスPMOなら、異なる国や文化背景を持つチームメンバーをまとめ、プロジェクトの成功に貢献できるでしょう。

さらに、英語力を持つことで国際的なクライアントとの信頼関係を築きやすくなります。

グローバルな案件に参画する際に、英語で円滑なコミュニケーションを行うことはクライアントからの信頼を得るために重要です。

信頼を築くことで、高単価のプロジェクト案件を獲得する可能性が高まります。英語力を武器にし、国際的なプロジェクトでの成功に貢献することで、フリーランスPMOは自身のキャリアを発展させることができるでしょう。

アーキテクトスキル

フリーランスPMOが高単価案件を獲得するには、システムの設計・実装に役立つアーキテクトスキルを身につけておくと良いでしょう。

高度なシステム開発プロジェクトの技術要素を理解するには、アーキテクトスキルが必要です。アーキテクトスキルが高ければ、システム設計上に生じる複雑な問題を解決できるうえ、専門の技術者とのスムーズな連携が図れます。

たとえばソフトウェアアーキテクトスキルが高いフリーランスPMOであれば、高レベルの設計を選択し、ソフトウェアのコーディング基準やプラットフォームの安全性・互換性・性能・セキュリティなどの規制を遵守して的確な指示を行えます。

開発経験を積み重ねてアーキテクトスキルを身につけておきましょう。

次の項目では、フリーランスPMOの案件獲得方法を解説します。

フリーランスPMOの案件獲得方法

フリーランスPMOの案件を獲得するには、以下3つの方法が有効です。

  • 信頼関係を築いた顧客からの案件獲得
  • YouTubeやnote、Twitter(X)などを活用したコンテンツ発信による案件獲得
  • フリーランスエージェントの活用による案件獲得

それぞれ解説していきます。

信頼関係を築いた顧客からの案件獲得

正社員として企業に勤めていた際に関わるさまざまな顧客との信頼関係を築いておくと、フリーランスPMOとして独立したあとも案件を獲得できる可能性があります。

プロジェクトの成功はもちろん、QCD(品質・コスト・納期)の達成度合いなど、プロフェッショナリズムを示すことでクライアントからの信頼が高まり、仕事の依頼が増えるでしょう。

加えて、プロジェクトの成功を通じて口コミや評判を広めることも大切です。継続して高品質のサービスを提供し続けることが、持続的な案件獲得と顧客との長期的なパートナーシップにつながります。

フリーランスPMOとして独立したあとも新規顧客と関わる機会は多くあるため、ひとつひとつの案件でコミュニケーションをしっかり取り、顧客に寄り添うことを心がけましょう。

YouTubeやnote、Twitter(X)などの活用による案件獲得

YouTube・note・Twitter(X)などでは、企業が投稿しているフリーランスPMOの求人に応募したり、フリーランスPMOがコンテンツを発信することで案件獲得を図れます。

SNSを通じてフリーランスPMOとしての普段の活動などを紹介すれば、専門知識やスキルを客観的に証明できます。自己ブランディングを強化し、潜在的なクライアントとのつながりを見つけられるでしょう。

たとえばTwitterでPMOに関連する投稿を行い、プロフィールに自身のポートフォリオを掲載しておくと、PMOを探している顧客の目に留まって案件を依頼される可能性があります。固定ツイートで年齢・実績・現在のポジションなどを掲載しておくと、より目に留まりやすいです。

フリーランスエージェントの活用による案件獲得

フリーランスエージェントを活用すれば、フリーランスPMOの案件を効率よく獲得できるでしょう。

フリーランスエージェントは、フリーランスの案件取得の営業から契約締結までを代行してくれる、企業とフリーランスをマッチングするサービスです。

専任のエージェントが希望条件をヒアリングし、スキルに合った案件を提案してくれたり、スキルの棚卸しやキャリアコンサルティングによって単価アップやキャリアプランなども相談できたりします。

案件取得にかかる労力や手間を軽減して事業のメインであるコア業務に集中できるので、安定した活動や収入アップにつながるでしょう。

フリーランス案件はエイジレスにご相談ください。

現在エイジレスフリーランスでは、フリーランスPMOの案件を豊富に取り揃えています。案件の内容も高単価で、なおかつ非公開案件も充実しています。

チャットや電話、ビデオ通話などで経歴や希望の働き方をヒアリングしたのち、条件にあう案件の紹介が可能です。

加えて、専任のキャリアコンサルタント同席のうえでのクライアント面接・勤務開始後のフォローアップ・案件獲得活動で困った際のサポートなど、フリーランスをトータルサポートします。

高評価につながりやすい大規模なシステム開発など、これまでの経験を活かして働ける案件も豊富です。ぜひ一度ご相談してみてください。

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フリーランスPMOが取得しておくと役立つ資格

フリーランスPMOとして安定して活動するためには、スキルを客観的に証明できる資格を取得しておくと良いでしょう。より難易度の高い資格を取得しておくと書類選考を突破しやすくなり、案件獲得が捗ります。

フリーランスPMOにおすすめの資格は以下3つです。

  • P2M
  • PMP
  • プロジェクトマネージャ試験

それぞれ解説します。

P2M

日本プロジェクトマネジメント協会が行うP2Mは、プログラム・プロジェクトマネジメントに関する知識とスキルについて、産業界が広く認める水準を満たす人材を育成することを目的とする資格です。

試験は以下の5つに分類され、プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験から段階的に取得できます。

  • プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験
  • PMSプログラム試験
  • プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験
  • プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験
  • プログラムマネジメント・アーキテクト(PMA)資格試験(未実施)

PMR資格試験では、プロジェクトマネジメントで直面する課題に対する実践的対応力を問われるため、長期プロジェクト案件の獲得に役立つでしょう。

PMC・PMSプログラム・PMR資格試験の合格率は平均すると50%を超えているため、難易度はそれほど高くありませんが、PMS資格試験は50%に満たないためハードルが高めです。

参考:「P2M資格制度について|日本プロジェクトマネジメント協会

PMP

PMPとは、アメリカのプロジェクトマネジメント協会がプロジェクトマネジメントの普及を目的に実施する国際的な資格試験です。世界で認知されている資格のため、グローバルな案件の獲得でも有利になるでしょう。

PMP資格を得るためには実務経験が必要であるため、資格取得によってスキルだけでなく確かなプロジェクトマネジメント経験があることも証明できます。

資格の取得要件にはPMP試験の合格とともに、高卒の場合は7,500時間および60ヶ月、大卒の場合は、4,500時間および36か月のプロジェクトマネジメント経験が必要です。

合格率が発表されていないため難易度は不明です。

ただし、試験は4択形式の200問のうち25問は統計データ取得を目的とした問題で合否には関係なく、残りの175問中61%以上を正解すれば合格となります。

参考:「PMP®資格について | 一般社団法人 PMI日本支部

プロジェクトマネージャ試験

経済産業省のIT政策実施機関であるIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施するプロジェクトマネージャ試験は、高度な専門知識を持つIT人材を対象とした資格です。

試験では、コンピュータシステム・経営戦略などの基礎理論やリスクの特定・コミュニケーション・プロジェクト作業の指揮および管理・検収結果の評価など幅広い範囲が出題されます。

想定される勉強時間は300〜800時間とされており、取得難易度が高いといえます。そのため、取得できればPMとして高い評価を得られ、高単価案件の獲得にも役立ちます。

参考:「プロジェクトマネージャ試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

フリーランスPMOの高単価案件はエイジレスにお任せください

エイジレスでは、現在PMOとして就業中、またはPMOを目指したい人向けにキャリア相談や独立時の案件紹介などのエージェントサービスを展開中です。

当社は大手企業との信頼関係を築いており、面談から内定までの成功率が非常に高く、40代以上のベテランIT人材の大幅年収アップ事例など豊富な実績があります。

また、エイジレスフリーランスでは、以下のようなフリーランスPMO向けの業務委託案件を豊富に取り扱っております。

◆エイジレスフリーランスの案件例(※2023年8月時点)

・PMO:1,350,000円/月

【募集内容】大手国内ゲーム会社向け社内複数サイトの統合支援

・PMO:1,200,000円/月

【募集内容】金融機関IWFシステム更改マネジメント支援

ほかにも、これまでの経験を活かして、PM向けの魅力的な案件を数多く取り揃えております。

PMOへの転職やフリーランスとして新しい挑戦を目指したい方は、ぜひエイジレスにご相談ください。

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まとめ|将来性の明るいフリーランスPMOとして活躍しよう

  • フリーランスPMOのスキル次第で会社員よりも稼げる
  • フリーランスPMOの月額単価・年収相場は「116万円」「1,330〜1,425万円」
  • プロジェクトの大規模化・高度化・IT人材不足によってフリーランスPMOの需要は高く、将来性は明るい

本記事が、PMOを目指す方・PMへの転職を検討されている人の参考になれば幸いです。

PMOへの転職・フリーランスPMOの案件をお探しの場合、エイジレスエージェント・エイジレスフリーランスに、お気軽にご相談ください。

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執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。