SAPコンサルタントの将来性は高い!上がり続ける市場価値の理由と生き残る方法

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SAPコンサルタントは業務知識・問題解決能力・ITスキルなど、高度な知識とスキルが求められるため希少性が高く、高年収の職種として知られています。そのため、SAPコンサルタントの市場価値は上昇し続けています。この記事では、SAPコンサルタントの需要・将来性・求められる人材の特徴について解説します。

これからSAPコンサルタントで働きたい人や、SAPコンサルタントとして働いているが将来性を考え、別企業もしくは別のエンジニアへ転職を考えている人もいるかもしれません。働く環境によって、スキルを発揮できるかできないかも大きく変わります。

将来のために新たな道を考えているのであれば、弊社エイジレスに一度相談してみませんか? エイジレスはSIer、ベンダー、ITコンサルタントに特化しており、業界知識が豊富で、非公開求人も多数保有しています。あなたの最適な職場や給与条件の提案が可能です。 また、業界特化により、企業からも信頼も得ているため、内定や年収UPを実現しています。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • SAPコンサルタントの年収相場は806万円
  • SAPコンサルタントの需要は高く、将来性がある
  • SAPコンサルタントとしての高い需要の人材になるためにはスキルアップは欠かせない

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
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【公式】https://www.r-agent.com/

特化型エージェント
社内SE転職ナビ
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社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

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エイジレスエージェント
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SAPコンサルタントの将来性と需要

結論を先に言うと、SAPコンサルタントの需要が高まっています。

大手求人サイトの求人状況を見てみると、月によって変動はあるものの、上昇トレンドです。

2022年5月と2023年5月を比較すると、求人数は約1.8倍と増えています。このため、SAPコンサルタントの需要は高いといえるでしょう。

また、SAPジャパンは2017年頃から中堅・中小企業をターゲットとした市場開拓を進めています。加えて、SAPジャパンのこれまでの主力製品であるSAP ERPが2027年にサポート終了になることにともない、SAP S/4 HANAへの移行案件が増加中です。

このことから、SAPコンサルタントの将来性は高いといえるでしょう。

SAPコンサルタントの年収相場は806万円

弊社エイジレスが大手求人サイト3社を調査したところ、SAPコンサルタントの年収相場は806万円でした。

会社名所在地年収
H社東京都品川区850万円
I社大阪府大阪市北区950万円
B社東京都港区1,100万円
I社東京都港区750万円
R社東京都千代田区700万円
W社東京都中央区660万円
P社大阪府大阪市中央区750万円
C社東京都港区780万円
A社大阪府大阪市北区820万円
C社大阪府大阪市北区700万円

次に、ITエンジニアの平均給与との比較・SAPコンサルタントの需要状況と将来性について解説します。

SAPコンサルタント給与はITエンジニアの年収相場の約1.6倍

弊社エイジレスが大手求人サイト3社に掲載されているITエンジニアの年収相場を調査したところ、509万円でした。一般的なITエンジニアの給料に比べてSAPコンサルタントの年収相場は806万円だったため、約1.6倍であることが分かります。

会社名所在地職種年収
T社東京都江東区アプリケーションエンジニア520万円
G社東京都渋谷区アプリケーションエンジニア650万円
P社大阪府大阪市北区インフラエンジニア624万円
T社東京都千代田区インフラエンジニア620万円
D社京都府京都市下京区サーバーエンジニア600万円
K社大阪府大阪市北区Webディレクター450万円
G社東京都新宿区アプリケーションエンジニア550万円
O社東京都品川区サーバーエンジニア550万円
C社東京都中央区インフラエンジニア605万円
N社北海道札幌市中央区インフラエンジニア530万円

フリーランスのSAPコンサルタントの月額平均単価は117万円

弊社エイジレスが大手求人サイト3社に掲載されているフリーランスのSAPコンサルタントの案件状況を調査したところ、月額平均単価の平均は117万円でした。

案件名所在地月額単価
自動車系経営システム刷新神奈川県横浜市115万円
資産管理銀行向けシステム開発神奈川県川崎市95万円
SAP導入/開発東京都千代田区145万円
化学加工品企業向けSAP導入東京都95万円
SAPプロジェクトPMO東京都千代田区150万円
SAP導入プロジェクト東京都120万円
SAP導入東京都千代田区140万円
外資系企業向けSAP導入東京都中央区95万円
製造業向けSAP導入東京都港区117万円
製造業向けSAPマイグレーション東京都品川区95万円

フリーランスのSAPコンサルタント案件の月額平均単価は117万円と比較的高い単価となっています。また、12ヶ月稼働すると年収1,000万円を超えることも期待できます。

フリーランスにおすすめの案件探し方法

フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。

Tech Stock 
20年目の実績があるフリーランス案件紹介サイト。これまでに築いた信頼により月80万円をこえる高単価案件も多数あります。
スキルアップや税務関連のサポートなど、フリーランス向け福利厚生サービスも利用可能なため、まだどこにも登録していない人でも安心して利用できます。
【公式】https://tech-stock.com/

エイジレスフリーランス
年齢不問/上流商流のハイクラス案件に特化したエージェント。
SIer・コンサル・大手SESなどの案件を多数保有しており、ユーザーからの評判が良く誠実な対応も強みです。
【公式】https://freelance.ageless.co.jp/

SAPコンサルタントの将来性が高いと言える理由

先述のとおり、SAPコンサルタントの求人数が上昇トレンドであること、案件単価の高さなどから、SAPコンサルタントの将来性は高いといえます。ここではSAPコンサルタントの将来性が高い理由を具体的に紹介します。

SAP導入企業の増加

 SAPのアプリケーションは大企業を中心に導入が進む中、日本の企業全体で99%以上を占める中小企業はERPの新規マーケットとして注目を集めています。その一方で、中堅・中小企業には高価なことから導入が難しいといわれています。

そんな中、SAPジャパンは2017年に中堅・中小企業向けビジネスを強化する戦略を打ち出しました。その結果、2017年度第2四半期の売上は前年度比の28%増と大きく売上を伸ばすことに成功しました。

特に中堅・中小企業向けのビジネスでは28%を大きく上回る結果となっています。それ以降、SAPジャパンはパートナー企業を通じた中堅・中小企業向けのビジネスを強化中です。

このように大企業から中堅・中小企業までSAPアプリケーションを導入する企業が増加していることがSAP案件の増加につながっています。

グローバル化への対応

多くの企業はグローバル化に対応しようとしています。とはいえ、グローバル化といっても、ただシステムを多言語対応すればよいというわけではありません。他国の法律・税制度・会計・商習慣など幅広く対応する必要があります。

また、海外でのビジネスのスピードは日本以上に速く、このスピードに対応するためには業務の効率化は必須です。

SAPは多国籍対応を強みとしており、多くの国の法律・税制度・会計・商習慣などに対応しています。また、SAPは世界基準の業務フローに対応しているため、グローバル化を進める多くの企業に導入されています。

SAP S/4 HANAへの移行

現在多くの企業で使用されている「SAP ERP 6.0」は2027年にサポート終了予定となっています。2027年以降もSAP ERP 6.0の使用は可能ですが、トラブルが発生したとしてもSAPからのサポートを受けることができません。いわゆる「2027年問題」です。

企業の基幹システムとして使われることも多いSAP ERP 6.0でトラブルが発生したとき、最悪の場合、基幹業務全体がストップするかもしれません。そのため、2027年以降もSAP ERP 6.0を使用し続けることは企業にとってリスクがあります。

このようなことから、SAP ERP 6.0からSAPの新バージョンである「SAP S/4 HANA」への移行が進む見込みです。

とはいえ、SAP ERP 6.0からSAP S/4 HANAへの移行は単純にはいきません。SAP S/4 HANAはSAP ERP 6.0に比べて機能が大幅に刷新されています。このため、SAP S/4 HANAへの移行は新システムへの導入に近い形となり、開発期間やコストは大規模になることが考えられます。 

このようなことから、今後はSAP S/4 HANAへの移行案件が増えると同時に、SAPコンサルタントの需要が高まるでしょう。

慢性的なSAPコンサルタント不足

先述のとおり、中堅・中小企業をはじめとした導入企業の増加、そしてSAP ERP 6.0からSAP S/4 HANAへの移行など、SAPの案件が増加しています。一方で、これらの案件に対応できるSAPコンサルタントが慢性的に不足しているのが現状です。

SAPジャパンも「今後、数年間のうちにSAPコンサルタントの不足が顕在化する」と認めています。また、SAPの導入を手がけるITベンダーにおいてもSAPコンサルタントの不足が深刻化しているようです。

SAPコンサルタントにはSAPシステムに関する知識はもちろん、経営知識や業務知識など、高い専門知識が求められます。このため、SAPコンサルタントを簡単に増やすことができない状況です。

SAPコンサルタントが不足している状況は、SAPコンサルタントに転身したい人にとって参入しやすいと捉えることができるでしょう。

そんなSAPコンサルタントですが、将来性を考える上で、リスクはないのでしょうか?次にSAPコンサルタントの将来性を考える上でのリスク要因を紹介します。

SAPコンサルタントの将来性を考える上でのリスク要因

需要が高く、しかも案件単価が比較的高いSAPコンサルタントですが、将来性を考える上でのリスク要因がないわけではありません。SAPコンサルタントの将来性におけるリスク要因は以下の3つがあります。

  • 競合製品の増加に伴うシェアの低下
  • 「2027年問題」をきっかけとした他社への乗り換え
  • スキルや経験不足による仕事の減少

それぞれ以下で具体的に解説します。

競合製品の増加に伴うシェアの低下

現在、ERP市場は成長の一途をたどっています。

独立系ITコンサルティング・調査会社のアイ・ティー・アール(ITR)が行った調査によると、ERP市場は2021年度の売上金額は1,467億円、前年度比16.7%の増加となりました。背景には老朽化したERPシステムのリニューアル案件が増加したことがあげられます。

同社のレポートでは今後もERPへの投資は続くと予想され、2021年~2026年のERP市場のCAGR(年平均成長率)は10.6%と予想しています。

その一方で成長分野であるERP市場にはSAPの競合製品が増加しています。具体的にはマイクロソフト社の「Microsoft Dynamics 365 Business Central」、GRANDIT社の「GRANDIT」、オラクル社の「NetSuite」などです。

また、国内ベンダーにもSAPの競合製品は増加しており、50社ほどの会社がERP製品を提供しています。

たとえば、DONUTS社の「ジョブカンシリーズ」は累計15万本を突破した人気シリーズです。また、テレビCMなどでもおなじみのオービック社の「OBIC7」は会計・人事・給与・販売管理などをカバーし、従業員100名以上の中堅企業を中心に導入されています。

このように、競合製品の増加にともない、次に述べる「2027年問題」をきっかけにSAPのシェア低下の可能性が考えられます。

参考:「ITR Market View:ERP市場2023|株式会社アイ・ティ・アール

「2027年問題」をきっかけとした他社への乗り換え

先にも述べたとおり、多くの企業で導入されているSAPの主力製品である「SAP ERP 6.0」は2027年にサポート終了予定となっています。このため、SAP ERP 6.0を導入している企業にとって、SAP ERP 6.0からの移行が急務の課題です。いわゆる「2027年問題」です。

SAP ERP 6.0からSAPの次世代の主力製品である「SAP S/4 HANA」への移行は新システムの導入と同程度の期間やコストがかかると見込まれます。このため、SAP ERP 6.0からの移行をきっかけに、他社製品に乗り換える企業が出てくるかもしれません。

特に国産ERP製品が数多く登場していることから、SAPの需要が流動的になる可能性があります。

スキルや経験不足による仕事の減少

SAPコンサルタントにはSAPの製品知識はもちろん、IT・経営・財務などの高度な知識が必要です。また、SAPコンサルタントには経営全般の課題解決スキルと仕事量が求められます。

SAPの製品知識の習得にも注意が必要です。SAPの次期主力製品である「SAP S/4 HANA」は従来の「SAP ERP 6.0」から大幅な変更が加えられているため、従来のSAP製品の知識やスキルが通用しない可能性があります。

SAPコンサルタントには高度なスキルと経験が必要です。そのため、スキルや経験が不足しているSAPコンサルタントは仕事が減少するリスクがあります。

SAPコンサルタントとして長く活躍するためにも、SAP S/4 HANAの製品知識を中心に、IT・経営・財務などの知識や経営全般の課題解決スキルを身につけ、経験を積むことが必要です。

では、SAPコンサルタントとして求められる人材はどのような特徴を持っているのでしょうか?次にSAPコンサルタントの中でも特に需要と将来性の高い人材の特徴を紹介します。

SAPコンサルタントの中でも特に需要と将来性が高い人材の特徴

SAPコンサルタントの中でも特に需要と将来性の高い人材には次のような特徴があります。

  • 業務理解能力が高い
  • 課題解決力がある
  • 高度なITスキルを持っている
  • 高度なSAPの製品知識を持っている

それぞれ具体的に解説します。

業務理解能力が高い

SAPコンサルタントには顧客の業務内容を分析し、顧客の業務フローの問題点を見つけ、効率的な業務フローを提案することが必要です。このため、顧客の業務理解能力が高い人材が求められます。

また、顧客の業務全体を把握するためには、会計や販売などの基幹業務の知識を欠かすことはできません。顧客の業務改善を提案するにあたり、会計や販売などの基幹業務知識は大いに役立つでしょう。

課題解決力がある

SAPコンサルタントには顧客が抱える課題の解決能力が求められます。なお、顧客の抱える課題は顕在化しているものとは限りません。中には顧客が気がついていない潜在的な課題もあります。これらの課題を発見・理解し、解決に導く提案が必要です。

課題を解決する能力やスキルとは、課題発見能力・論理的思考力・要因分析能力です。

  • 課題発見能力:現状を分析し、課題を明らかにする能力
  • 論理的思考力:網羅的に論点を整理し、考える能力
  • 要因分析能力:因果関係をもとに要因を洗い出す能力

これらの能力を用いて顧客の課題を発見し、SAPを用いて課題解決に導いていきます。

高度なSAPの製品知識を持っている

SAPには多くの標準機能が搭載されています。SAPを短期間で導入するためにはSAPの標準機能をうまく活用することが大切です。SAPの標準機能を活用することで、開発工数を抑えながら導入を行うことができます。SAPの標準機能を上手く活用するためにも、高度なSAPの製品知識が必要です。

とはいえ、SAPの標準機能をそのまま使用することはほとんどなく、多くの場合は業務に合わせてカスタマイズを行います。このため、業務に合わせたSAPのカスタマイズスキルが求められます。

高度なITスキルを持っている

顧客の業務上の課題を発見したとしても、それを解決する手段がなければなりません。そして業務上の課題の多くは、ITを活用することで解決できます。ITを使って解決するためには、当然のことながら、ITに関する知識が必要です。

たとえば、SAPで持っているデータを他のシステムで活用したい場合、SAPのデータをほかのシステムに連携しなくてはなりません。このとき、データ連係の方法として、ファイルによるデータ転送・データベース共有によるデータ連携・EAIツールを利用したデータ連係などさまざまな方法があります。

どの方法が最適かはシステム要件によって異なります。しかし、業務上のメリットやシステム要件を考慮し、最適な方法を選ぶためには高度なITスキルが必要です。

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まとめ|SAPコンサルタントは高い将来性があるからこそ努力が大事

この記事では以下のことがわかりました。

  • SAPコンサルタントの年収相場は806万円
  • SAPコンサルタントの需要は高く、将来性がある
  • SAPコンサルタントとしての高い需要の人材になるためにはスキルアップは欠かせない

SAP ERP 6.0からSAP S/4 HANAへの移行に伴う案件の増加など、SAPコンサルタントは今後も高い需要が期待できます。しかし、SAPコンサルタントとして活躍するためには高いスキルと経験が必要です。このため、継続的な努力を続け、SAPコンサルタントとして継続的に活躍していきましょう。

執筆者
まなたけ
本業はキャリア30年以上のシステムエンジニア。現在はSalesforce の案件を中心にシステム導入やシステム開発に携わっています。システム開発の合間にライター活動も行っており、ライター歴は7年。ITやシステムエンジニアに関する記事を中心に執筆しています。